Vampire Survivors - 感想&簡易プレイガイド【レビュー&攻略メモ】

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©️2021 Poncle Limited. All rights reserved. VAMPIRE SURVIVORS is a trademark of Poncle Limited

 

基本情報

 

タイトル Vampire Survivors
対応機種 Google Play,iOS,Steam,Nintendo Switch,X-box Series S|X他
販売 poncle
開発 同上
発売日 2022年10月21日(Steam版)、2023年8月17日(Switch版)、2022年10月20日(XBS|X版)、2022年12月2日(Google Play版)、2022年12月8日(iOS版)
対応言語 日本語,英語,フランス語,ドイツ語,イタリア語,スペイン語,韓国語,ロシア語,中国語 (簡体字),ポルトガル語

(Steam版は上記に加え、ポーランド語、トルコ語の計12言語に対応)

備考 IARCレーティング:12+(軽い暴力)
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作品概要

 

「Vampire Survivors」(「ヴァンパイアサバイバー」)はイギリス・ロンドンのディベロッパーponcle製作、販売によるゲーム作品。

本作は制限時間内を生き残るサバイバル2Dシューターゲーム。360度方向から絶え間なく押し寄せてくる魔物達を様々な武器で撃退し、30分間を生き延びよう。

 

2022年10月のSteam版配信を皮切りにスマートフォンでも配信された本作は、移動1本の操作と制限時間を生き延びるだけといった超絶シンプルな内容に加え、大量のモンスターを圧倒的な火力で倒していくアドレナリン全快な爽快感もスマッシュヒットを飛ばす人気作となった。以降、インディーゲーム界隈では本作の様々な類似タイトルが多数出現している。

最後発となるNintendo Switch版では、ハードの特性を活かした携帯モードとTVモードの両方でプレイ可能なのが最大の特徴。本体の横長ワイド画面への対応と、スティック操作との相性の良さが注目ポイントの1つだ。

 

リンク:Vampire Survivors(X(Twitter))

リンク:Poncle(X(Twitter))

 

操作方法

 

(※Nintendo Switch版)

JOY-CON(左)
上下左右ボタン キャラクターの移動
Lスティック キャラクターの移動
Lボタン
ZLボタン
-ボタン

 

JOY-CON(右)
Rスティック
Aボタン 決定
Bボタン キャンセル
Yボタン
Xボタン
Rボタン
ZRボタン
+ボタン メニュー呼び出し

ゲーム本編ではLスティックとアイテム選択の際の決定、及びキャンセル用のAorBボタンくらいしか使わない。

移動一本に特化した操作方式は、この手のゲームとしてはこの上なくシンプルな作りになっている。

 

セットアップ

 

タイトル画面では、キャラクターの強化や集めたアイテムの確認など様々なセットアップを行うことができる。中には、ゲーム進行に応じて追加されるものもある。

 

強化

手持ちのお金と引き換えに攻撃力、最大HP、攻撃範囲などの様々なステータスに恒久的なボーナス効果を追加することができる。

強化上限は1~5と項目毎に決まっており、一度上げた強化要素は任意で解除する事も可能だ。

楽に進行したいのであれば最終的に全て上げ切ってOKだが、唯一「呪い」だけは敵に有利な効果が多いので取り扱いには注意。

 

ゲームの始め方

 

キャラクター選択

各キャラクターは金貨と引き換えに使用可能となり、本作の登場プレイアブルキャラ総数は最大で20名を超える。

スタート最初期は最初から使用可能なアントニオと未開放の枠を含めた4名分のみだが、各キャラクターに纏わるアンロックを達成する毎に随時追加されていく。

それぞれ得意とする武器を必ず1つ有しているので、初めて使うキャラであればまずはこれらの武器を中心に強化してみよう。

 

ステージ選択

スタート最初期はStage1の「狂乱の森」だけが選択可能。

操作キャラクターと同じく、各ステージはアンロック達成毎に随時追加されていく。

 

またゲーム進行に応じて、各ステージ開始前に以下のようなオプションを選ぶことができるようになる。

ハイパー 素早さ、金貨ボーナス増加
お急ぎ 時間進行速度、XPボーナス増加
アルカナ ステージ進行中に『アルカナ』が使用可能になる(※詳しくは後述)
リミットブレイク 上限(Lv.9)を超えた武器レベルの成長が可能になる
反転 各ステージが反転世界のものへと変化する。実質上のハードモードに該当
エンドレス 制限時間を超えた挑戦が可能になる

これらのオプションについても解禁条件は該当アンロックの達成となっており、各々の条件を満たす必要がある。

ハイパー」は移動速度と獲得経験値が格段に上昇するスピーディーなオプションで、「お急ぎ」は時間進行速度が2倍になることで体感のプレイ時間が半分になる。

繰り返しステージをプレイする仕組みである本作では、より短い時間で1ステージを手っ取り早くプレイしたい、と感じることも多い。そんな時こそ、この2つのオプションは必携だ。

 

アルカナ」は、全22種類あるタロットカードの中から1枚を選び、バフ効果の恩恵を受けることができる。(※各カードはアンロックで別途集める必要がある)

リミットブレイク」はStage5クリア後に、「反転」及び「エンドレス」はそれ以降のとあるイベントの後にアンロックされて利用可能となる(ただし、最初に選べるのはどちらか1つとなる)。

前者は強化の成長限界を取っ払うことで更に武器が強力になり、後者はプレイヤー自身の限界に挑むやり込み向けモードとなっている。

 

これらのオプションを自由に組み合わせて、好きな環境でステージ攻略を楽しもう。

 

ゲームシステム

 

画面の見方

①:経験値ゲージ&現在レベル ②:経過時間
③:装備品(武器) ④:装備品(アクセサリー)
⑤:倒した敵の数 ⑥:稼いだ金貨
⑦:プレイヤーキャラとライフゲージ

 

経験値

「Vampire Survivors」では敵を倒しても、経験値が直接には入ってこない。

経験値は敵がドロップする宝石を獲得した際に、初めて入手することができる。(青、緑、赤の3種類があり、→に行くほど獲得量が大きくなる)

経験値を稼ぐことで画面最上部の青いゲージが右側へと少しずつ貯まっていき、一杯になると1レベルアップ。

 

レベルアップと装備品の選択

1レベルアップ毎にランダムで装備品が1~4種類並べられ、この内から1つを選んで獲得することができる。

獲得した装備品は以降、積極的に並べられる確率が高くなり、同じものを選ぶとレベルを1つ上げることができる。強化可能なレベル上限の目安はそれぞれ武器が9、アクセサリが2~9となっている。

(※ただし、特殊なアンロック条件を達成することで、この上限を突破して強化する事が可能となる)

装備品の強化が限界に近づくに連れて選択の幅が狭まり(序盤であれば大体レベル60前後に到達くらいのタイミングで)、以降はお金か肉(体力回復)のどちらかしか選べなくなってしまう。手に入れておきたい装備品は、レベルが高くなる前に見繕っておこう。

 

宝箱

全身に青いオーラをまとう敵は他の個体に比べて耐久力が何倍も高くなっているが、倒すことで宝箱が1つ確定で出現する。

宝箱を開封するとランダムで武器、またはアクセサリが出現。宝箱の中身は1個、3個、5個のアイテムがランダムで出現する三段階のグレードに分かれている。出現時はそれぞれ演出が異なるので確認は容易。

レベルアップと同じく、装備強化が限界に到達すると以降はお金しか出現しなくなるので、装備品の選別はそれまでの間に行っておこう。

 

序盤の進め方

本作の各ステージで制限時間内を生き抜くには、何を置いても強化が大事。まずはどのキャラを使ってもいいので、狂乱の森などの手ごろなマップで必要分の金貨を稼ぎ、「クレーリチ」というキャラを解放。

続いて、クレーリチを選んで聖水ニンニクをメインに戦いながら、各種アンロック用の金貨を稼いでいこう。

 

聖水は時計回りにダメージエリアを生成する武器で、強化や進化に伴って設置個数が爆発的に上昇。敵を寄せ付けない攻防一体の武器だ。

一方、ニンニクは触れた相手にダメージを伴う自己バリアによって、こちらのライフの減りを格段に抑えることができる。こちらもLv.9到達を経て武器が進化すると効果範囲がグンと増すと同時に、敵の体力を吸収可能といった効果に変化する。

今作では序盤~中盤にかけて上記2種類の武器を順当に強化していくことで、30分生き延びるのは比較的容易となる。

 

また、全キャラで重要度が高いのが時止めのナイフという武器で、これは命中した対象の動きを止め(止まっている状態の敵は全身が青くなる)、接触ダメージも無効化するという優れもの。敵に完全に囲まれてしまった、というような場合でも、青く変色した静止中の敵の上を通り抜けて逃げることができる。

また、この武器は全基本武器の中で唯一、死神の動きを止めることも可能で、制限時間経過後の生存率を高めるアイテムとしても非常に強力。

ただし、この武器単体ではダメージソースとしては頼りないので、他の武器を必ず1つか2つ併せ持って強化しておきたいところ。

ゲーム終盤までしっかりと使える武器なので、特に理由がない限りはアイテムロットに並んだ際に迷わず入手しておこう。

 

 

装備の進化と融合一覧

 

進化:Lv.9まで成長させた特定の武器とアクセサリ(こちらはLvは問わず)を2つ組み合わせることで手に入る

融合:特定の”進化済みの武器”を2つ組み合わることで手に入る

 

取り分け”2種類のアイテムをあらかじめ進化状態(Lv.9)まで育てる必要がある”分、融合の方が敷居が高い。

また、一部の進化及び融合用の武器は、ゲーム中盤~後半にならないとアンロック出来ていないものも多くなるため、獲得までには必然的に時間がかかるものがある。

各ステージ開始前にあらかじめ、どの武器を進化させるかを決めておき、それに沿って必要なアイテムを選別しながら入手して強化していこう。

 

以下では、進化及び融合に対応した全装備アイテムの組み合わせをご紹介。

 

合体式 完成品
鞭+命の器 血染めの鞭
魔法の杖+白紙の学術書 聖なる杖
ナイフ+腕甲 無限の刃
斧+ロウソク 魂狩りの鎌
クロス+クローバー ヘヴンソード
王の聖書+封魔の書 不浄の典礼
炎の杖+ほうれん草 地獄の業火
ニンニク+命のトマト 魂食らい
聖水+引き寄せのオーブ 生命の水
軌跡の魔弾+鎧 皆殺しの魔弾
雷の指輪+指輪 雷鳴の指輪
五芒星の魔法陣+王冠 月の魔法陣
純白の鳩+漆黒の鳩 破滅の鳩
拳銃「フィエラ」+拳銃「エイト」+ティラギス 四丁拳銃『フィエラッジ』
獰猛な猫+石の仮面 悪食の瞳
マナの歌+スカル・オー・マニアック マンナイヤ
黒色のドリル+翼 戦乙女のバーナー
時止めのナイフ+銀色の指輪&金色の指輪 無限回廊
月桂樹+血の印字(左)&血の印字(右) 真紅の聖骸衣
聖なる風+ フワラフワルウ
ブレスレット バイブレスレット トライブレスレット

※ブレスレットは他のアイテムは必要なく、Lv.9強化の延長線上で自動的に進化が行われ、アイテムが切り替わっていく。

 

プレイ後の感想

「Vampire Survivors」は1ステージを30分間プレイを通し、ゲーム序盤の大人しい展開から終盤にかけて画面がどんどん派手になっていくのが本作の特徴で、プレイヤー側の武器の強化と時間経過による敵の出現数増加に伴い、画面中がオブジェクトとエフェクトとダメージカウントの大洪水という展開へと突入する。

特にラスト5分間は戦いそのものが”常時フィーバー状態”のような様相となり、プレイヤーのアドレナリンが全快となること必至。

遊べば遊ぶほどアンロックという形で、新しいキャラクターや武器、モードが続々と追加されるため、ゲーム性はシンプルながらも遊び応えは満点。

本作のコンソール版移植にあたって、取り分け多くの方が気になるであろうポイントが、”処理落ちの頻度、ひいては有無”についてであろう。プレイ経験のある方からすれば、「あの圧倒的なオブジェクト量の表示に果たしてハード側が耐えられるんだろうか…?」という疑問はNintendo Switch版発表時点で焦点とされていたことかと思われる。

実際にTVモード、携帯モード両方で相当時間をプレイしてみた感想としては、基本的には安定しており快適の一言。敵の湧きがピークに向かう各ステージのラスト5分辺りで“特定の武器の限界突破+何重もの範囲強化”、といった極端なことでもしない限りはカクつきすら起こらないことをしっかりと確認できた。

 

ゲーム終盤ともなれば、強化武器の組み合わせや挑戦オプションの設定次第では数字に埋もれて、上画像のように「一体画面がどんな状態になってるのかわからない」といった状況に陥ることもある。本作をかなりやり込まない限りは早々お目にかかることはない局面なので、あくまでライトに楽しむという上であればまず危惧する必要はない。

 

本作は元々、Steam版やスマートフォンなどのプラットフォームで人気が爆発し、様々な賞を獲得した経緯を持っているというモンスタータイトルだが、最後発となるNintendo Switch版でもどうやらその人気ぶりは健在の模様。2023年8月中旬のイーショップ週間セールスランキングでは、なんと「ピクミン4」をも超えて1位を獲得するという凄まじい勢いを見せつけた。

手軽さ、とっつき易さ、中毒性、やり込み度、ハードとの相性、価格、コストパフォーマンス…などなど、様々な面を考慮してもNintendo SwichのDL用ソフトとしてはマストな一作。もしも購入を迷ってるくらいならば、まずは手に取ってみよう。

 

手軽さと爽快感を何度でも味わえる、病みつき必至のサバイバル2Dシューティングゲーム「Vampire Survivors」を是非お試しあれ。

 

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中) .5

 

良い点

  • 低価格且つタップorスティック操作のみの誰もが楽しめるゲームシステム
  • プレイを重ねる毎に、多様なキャラや武器を始めとするコレクションやアンロック要素が追加で続々と出現。2種類の有料DLCも含めるとかなりのゲームボリュームとなる
  • 基本状態でも夥しい数量のオブジェクトが出現するものの、ゲーム終盤且つ武器や敵の出現数を盛らない限りは処理落ちはほとんど見られない

 

惜しい点

  • 強化する武器によっては明滅効果などの過剰な演出が頻発するため、目に対する強い刺激となる恐れがある
  • プレイヤー側のオート攻撃仕様により、最大規模まで強化するとステージ終盤はただ見ているだけでOKな手離しプレイに陥ることも
  • 「アンロック」や「シークレット」など続々と出現するコンテンツで興味を引くゲームデザインになっており、全てのコンテンツをしゃぶり尽くすと途端に関心が薄れる可能性が高い

 

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