Ultimate Zombie Defense - プレイ後の感想と作品解説【レビュー】

スポンサーリンク

基本情報

タイトル Ultimate Zombie Defense(アルティメット・ゾンビ・ディフェンス)
ジャンル トップダウン・ディフェンスアドベンチャー・ゲーム
プラットフォーム Windows
メーカー Terror Dog Studio
公式サイト Terror Dog Studio 公式サイト(英語)

 

ゲームについて

トップダウン形式のディフェンスアドベンチャー・ゲーム。

本作はマップ上に出没する感染者(つまりゾンビ)を倒し、可能な限り生き残ることを目的としたゲームである。

スポンサーリンク

ジャンルはディフェンスゲームだが防衛拠点は存在せず、プレイヤーキャラのHPがゼロになった時点でゲーム終了となる。

 

感染者の襲撃はWAVE単位で行われ、感染者を全滅させるとWAVEクリアとなる。

10WAVEごとにボスキャラが出現する。

ボスキャラは10WAVEでは1体、20WAVEでは2体とWAVEが進むごとに数が増える。

 

WAVEをクリアするとプレイヤーキャラのHPが完全回復、ショップでの武装強化や建設モードでバリケードなどの建造をすることができる。

ショップでの武装強や建設モードでの建造・修理には$(ドル)を消費する。

$は感染者を倒したり、WAVEをクリアすることで入手できる。

 

プレイヤーキャラは8キャラで4つのタイプに分かれる。

タイプはバランス型の「ヘヴィー」、回復能力のある「メディック」、攻撃特化の「スペシャリスト」、建設が強化される「エンジニア」の4タイプ。

選択したタイプによりプレイ感覚が異なるため、自分のプレイスタイルに合ったタイプ選択が重要である。

本作は4人までのマルチプレイにも対応しており、より強力なタイプの組み合わせを探す楽しみもある。

 

 

システムについて

ゲームのシステムについての説明。

 

WAVE

本作のステージの単位。

WAVEを開始すると感染者の襲撃が始まり、すべての感染者を倒すとWAVEクリアとなる。

WAVEをクリアするとキャラクターのHP回復し、$(ドル)が手に入り、「ショップ」と「建設モード」が利用可能となる。

1桁目が5のWAVEでは敵キャラが感染者ではなくヘルハウンドになり、中ボスが出現することもある。

10WAVEごとにボスキャラが出現する。

ボスキャラは10WAVEでは1体、20WAVEでは2体とWAVEが進むごとに数が増える。(30WAVEの3体まで確認済み)

WAVEの途中でキャラクターのHPが0になるとゲーム終了、成績(生き延びたWAVE数など)に応じて経験値が得られレベルアップする。

 

ショップ

$(ドル)を消費して武器の購入とアップグレード、装備の購入を行える。

ショップのメニューは「メイン武器」「特殊武器」「拳銃」「装備」に分かれる。

「メイン武器」はウージー(短機関銃)、スナイパーライフル、ポンプショットガン、DMR(マークスマン・ライフル)、SCAR(アサルトライフル)の5種類。

「特殊武器」は火炎放射器、RPG(ロケットランチャー)、グレネードランチャー、ミニガン(機関銃)の4種類。

「拳銃」は拳銃、デザートイーグルの2種類。拳銃は初期装備のためアップグレードのみ。弾数は無限。

「装備」はフラッシュライト、レーザー、暗視ゴーグル、防弾ベスト。防弾ベスト以外は初期装備のため購入済み。

 

建設モード

$(ドル)を消費してバリケード(尖った木の杭、コンクリートの壁など)や地雷、銃座、セントリーガン(自動射撃兵器)などをマップに建造できる。

建造物は感染者の攻撃によりダメージを受け、耐久力が無くなると破壊される。

WAVE中に感染者の攻撃で耐久力の下がった建造物は$(ドル)を消費することで修理可能である。

建造物が不要になった場合、建造時の必要より安くなるが売却できる。

 

タイプ

プレイヤーキャラは4種類のタイプに分かれる。

「ヘヴィー」は全ての武器の弾数無限や武器威力の上昇、装備していない武器の自動リロードなどバランスの取れた性能だ。

「メディック」は4タイプ中、唯一WAVE中の回復手段をもつタイプである。

「スペシャリスト」は攻撃に特化しており、ゲーム開始時点でスナイパーライフルを所持している。

「エンジニア」は建設モードの建設、修理費用が安くなり、電気床やセントリーガンなどを強化できる。

 

スキルツリー

スキルポイントを消費してスキルを習得することができる。

スキルポイントはキャラクターのレベルアップごとに1ポイント入手可能だ。

スキルツリーはタイプごとにツリーの内容が異なっている。

スキルポイントはプレイヤーキャラのタイプごとに取得し、タイプに応じたツリーで消費できる。

 

敵キャラ

敵キャラは感染者とヘルハウンド(HELL HOUND)の2種類に分けられる。

ヘルハウンドは1桁目が5のWAVEにのみ出現するイヌ型の敵である。

移動速度が速く集団で襲い掛かってくるため、バリケード無しで戦うと数と素早さに苦戦することになる。

対抗策として攻撃判定のあるバリケード(尖った木の杭など)を建造すると、バリケードに攻撃を仕掛け自滅する。

 

感染者はゾンビタイプの敵で7種類存在する。

通常の感染者はプレイヤーキャラに向かってゆっくり歩いてくるだけなので大して脅威にならない。

たまに走ってくる個体がいて、意外と足が速くて要注意だ。

また、攻撃判定のあるバリケード(尖った木の杭など)を建造してもヘルハウンドと異なりダメージを受けずに破壊してくる。

特殊な感染者として下記の6種類がいる。

ブーマー(BOOMER):大柄で片手斧を持った感染者。倒すと破裂して血をまき散らす。血に当たるとダメージを受ける。

ブッチャー(BUTCHER):チェーンソーを持った感染者。防御力が高く建設物をチェーンソーで破壊しようとする。

スピッター(SPITTER):フードを被った感染者。口から緑色の酸を吐き、遠距離からダメージを与えてくる。

グラバー(GRABBER):体の裂けている感染者。体の裂けめから長い手を伸ばしてプレイヤーキャラにつかみかかり、引き寄せようとする。

ウイッチ(WITCH):魔女の感染者。叫び声で遠距離からダメージを与えてくる。

ボマー(BOMBER):ダイナマイトを体に縛り付けた感染者。バリケードやプレイヤーキャラに近づくと自爆して周囲にダメージを与える。

 

ボスキャラ

10WAVEごとに3種類のボスキャラがランダムで出現する。

20WAVEだと2体、30WAVEだと3体と10WAVEごとにボスキャラの数が増えてくる。

バーサーカー(BERSERKER):接近戦に特化したボスキャラ。巨大な拳で殴られると吹き飛ばされてしまう。

ハピィ(HAPPY):ハンマーを手にした巨大なピエロ。一度倒してもその場で蘇って襲い掛かってくる。

ロード・スープレックス(LORD SOUPEX):先の尖った鞭のような腕で殴りかかってくるボスキャラ。倒すと3体に分裂する。ボスキャラの中で一番の強敵。

 

 

ゲームを遊んだ感想

感染者(つまりゾンビ)を相手に生き残りをかけて戦い続けるトップダウン形式のディフェンスアドベンチャー・ゲーム。

ジャンルはディフェンスゲームとなっているが守るべき拠点は存在せず、プレイヤーキャラのHPがゼロになった時点でゲーム終了となる。

 

遊べるステージは3ステージ(ダウンロードコンテンツを足しても4ステージ)と少なく、キャラクターの成長要素や敵の種類も少ない小粒の作品である。

グラフィックに関しても全体的に地味で派手な演出を期待するとがっかりしてしまう。

特にゲームをスタートさせると演出が派手になった「Ultimate Zombie Defense 2」のムービーが流れだすので地味さが強調されてしまう。

ストーリ要素はステージ選択時に表示される数行の説明、プレイヤーキャラのプロフィールは画像1枚と名前だけと非常に簡素である。

 

プレイしてみるとゲーム画面は薄暗く地味で演出面での盛り上がりにも欠けるが、簡素な造りのせいか繰り返しプレイは苦痛に感じない。

また、経験値取得とレベルアップは感染者に倒されゲームが終了したときだけなので、うまくいかなかったプレイも無駄にはならない。

武器や建造物の種類はそれなりにあるので、試行錯誤しながら自分なりの攻略方法をみつけると楽しくなってくる。

また、4人までのマルチプレイにも対応しているので仲間と遊んだり、ネット上の見ず知らずのプレイヤーと遊ぶなどソロプレイとは違った楽しみもある。

ゲーム自体の価格も安いため、ちょっとした暇つぶしに遊ぶのに最適なゲームである。

 

評価

個人的スコア 6.5

 

良い点

・1プレイの時間は短く、ちょっとした空き時間に手軽に遊ぶことができる。

・武器や建造物の組み合わせを試行錯誤しながら自分なりのプレイスタイルを見つけ出す楽しさがある。

 

悪い点

・ボスキャラは3種類いるが強さに差がありすぎるため、装備が整っていない序盤のボス戦での勝敗が運頼みなところがある。

・プレイヤーキャラと敵の感染者のサイズが小さく、ステージも薄暗い夜間での戦闘のため全体的に古臭く、地味な印象となっている。

・ゲームをスタートさせると「Ultimate Zombie Defense 2」のムービーが流れだす。面白そうなゲームと思った直後に「2」の宣伝ムービーとわかりがっかりしてしまう。

 

スポンサーリンク