©2021, Original version developed by SUNNYSIDE GAMES INC., Nintendo Switch version developed and published by Forever Entertainment S. A.
基本情報
タイトル | Towaga: Among Shadows |
対応機種 | Steam/Nintendo Switch など |
販売 | Noodlecake(Steam版)/Forever Entertainment(コンソール版) |
開発 | Sunnyside Games |
発売日 | 2020年7月15日(Steam版)/2021年3月11日(Switch版) |
対応言語 | 日本語,英語,フランス語,ドイツ語,イタリア語,スペイン語,オランダ語,ポルトガル語,ロシア語,中国語 (簡体字),中国語 (繁体字),韓国語,アラビア語,トルコ語
(青字はSteam版での対応言語) |
備考 | IARCレーティング:7+(暴力(軽度)) |
作品概要
「Towaga: Among Shadows」(邦題「TOWAGA ー深淵の影ー」)はスイス・ローザンヌのゲームスタジオSunnyside Gamesが開発を手掛けるゲーム作品。Steam他、多くのプラットフォーム版においてカナダのNoodlecakeが、国内コンソール版ではポーランドのForever Entertainmentがそれぞれパブリッシャーを担当。
本作はアーケードスタイルの全方位型2Dスティックシューターで、メインストーリーやサバイバル方式から成る計4種類のゲームモードを楽しむことができる。聖なる力の使い手・シムを操作して、レーザースタイルの強力な魔法と計6種類の呪文を駆使しながら各ウェーブを突破しよう。
Steam以外にもGooglePlay,Appstore,HumbleGamesなど多数のプラットフォームで配信されており、ポインター操作によるお手軽感が特徴の1つ(※各種コンソール版ではスティック操作となる)で、比較的ゆったりしたプレイが可能な前半に比べて、後半は強化前提の高い難易度となっている。
リンク:Sunnyside Games(X(Twitter))
リンク:Forever Entertainment(X(Twitter))
操作方法
(※Nintendo Switch版)
JOY-CON(左) | |
上下左右ボタン | |
Lスティック | 移動(空中フェーズ時) |
Lボタン | |
ZLボタン | 呪文を使用 |
-ボタン |
JOY-CON(右) | |
Rスティック | (任意の方向に倒しっ放しで)ビーム攻撃 |
Aボタン | |
Bボタン | |
Yボタン | |
Xボタン | |
Rボタン | |
ZRボタン | ダッシュ(機能せず?) |
+ボタン | ポーズメニュー |
使用ボタンは基本的にRスティックとZL/ZRボタンの3種類のみ。(※Joy-ConのL、R分割操作の場合は対応ボタンが変化する。詳しくは別途ゲーム内機能を参照)
ゲームモード
本作のゲームモードは4種類の「ストーリーモード」で構成されている。内訳は以下の通り。
項目名 | 備考 |
---|---|
メインとなるストーリーモード。全42のフェーズで構成。 | |
迎撃フェーズのみで展開するサバイバルモード。メインストーリーの3をクリア後にアンロック | |
飛行フェーズのみで展開するサバイバルモード。メインストーリーの3をクリア後にアンロック | |
強化能力が封印された状態で戦うメインストーリーのその後を描いたモード。全20のフェーズで構成。メインストーリークリア後にアンロック |
実際にストーリーが展開するのは4つの内、テーマカラーが赤と紫の2種類で、残りの2つはサバイバル性の強い単独のゲームモードとなっている。
一部のプレイモードはオンラインランキングに対応しており、-ボタンのリーダーボードから週間ランキングを確認することができる。
ホームメニュー
プロローグのムービーを鑑賞後に拠点へと自動的に移動。以降、ゲーム起動時はこの拠点メニューからのスタートとなる。
また、画面上にⓎのマークがある場合は、その場にいる人物と会話することができる。
ゲームプレイを開始したい場合はプレイ人数に応じてシングル、もしくはマルチプレイヤーモードを選択しよう。メインストーリーの進行を含む各ゲームモードをプレイしたい場合は、
シングル、マルチプレイヤー以外の各項目の機能については以下の通り。
プロフィール
プロフィールではシムの強化や衣装の選択などを行うことができる。強化の項目は「ビルド」と「呪文」の2種類。
呪文は本編を進める毎に順次習得、衣装は一定の条件を満たすことでそれぞれアンロック可能。
各衣装には、初期装備品を除いてそれぞれ特殊な効果が備わっている。入手には少々手間がかかるが、手に入った暁には使い分けて攻略に活用してみよう。
写本
ストーリーのバックボーンが描かれたアーカイブの確認が可能。選択可能な項目はモンスター図鑑に該当する「動物誌」など。
各アーカイブは本編を進め、特定のフェーズをクリアすることで入手できる事がある。
試練
いわゆる実績要素に該当するもので、ゲームプレイ中、様々な条件を達成する事で収集が可能。
各試練は本編の進行状況に応じたものと、ゲームプレイにまつわる2つのタイプに分類される。
ゲームシステム
通常攻撃
シムの基本攻撃は手から放つビームで、基本的にLスティックを任意の方向に倒しっ放しにするだけの簡単操作で繰り出すことができる。
地上、空中の両フェーズ共に360°方向へと自由に攻撃が可能。特別エネルギーを必要としない攻撃のため、打ちっぱなしでも一切問題はない。
「プロフィール」の能力強化を通してビームの性能も向上するので、必要分の欠片が貯まった際は率先してアップグレードしておきたいところ。
呪文攻撃とチャージストック
マナストックが1つ以上ある状態の際、ZLボタンで即時発動。消費ストック数は呪文の種類を問わず1回の使用につき一律1つに相当。
各呪文は一度使用した直後にクールタイムが発生するが、消費分のマナストックと共に時間経過によって自動で回復するので、不必要に温存せずに定期的且つ積極的に使って行こう。
フェーズクリア
各フェーズクリア後にはリザルトが表示され、撃退数に応じて一定数の欠片が手に入る。
ノーダメージのまま一定数の敵を連続で倒す毎に、欠片の獲得倍率が上昇。このボーナスはより手早く欠片を集める上で重要なポイントとなる。
欠片はアップグレードや一部収集項目のアンロックに必要となるので、どんどん挑戦して貯めていこう。
フェーズの種類
地上フェーズ
地上フェーズでは、操作キャラクターであるシム自身は固定砲台のような扱いとなっている。スティック操作でビームの射出角度を360°自由に調節可能な反面、移動することは一切できない。
次々に襲ってくる魔物を一定数退ければクリア。また、オレンジの結晶体を破壊するとライフを大きく回復することができる。
空中フェーズ
空中フェーズでは地上時とは異なり、ステージ内を自由に飛び回って移動することが可能となる。ただし、ごく一部のウェーブを除いて呪文が使用できないという制限もあるので注意が必要。
時々出現する結晶体を破壊すると、広範囲の敵にダメージを与えることが出来るので上手く活用しよう。
ボスフェーズ
ストーリーモード本編ではボスキャラクターとの直接対決を行うフェーズも登場。画面右上に表示される専用のライフゲージを削り切ればクリアとなる。
討伐対象毎に地上、あるいは空中フェーズとステージ仕様が変化するので、操作スタイルの違いに気をつけたいところ。
プレイ後の感想
「TOWAGA ー深淵の影ー」のゲーム部分はオーソドックスなステージクリア型のシューティングで、基本的な操作はスティックとZLボタンのみという非常にシンプルなものとなっている。
このスタイルはいわゆるショットとボム、2種類のアクションで切り抜けるスタンダードなアーケードシューティングのシステムを彷彿とさせるものだ。
しかし、ゲーム部分以上にウリとなるのがアニメーション映画作品からインスピレーションを得たというグラフィック。作中ではムービー的な要素こそほとんど見られないが、トゥーン調に描かれたキャラクターがゲーム画面上で滑らかに動くビジュアルは印象的。
メインストーリーは1分前後の所要時間で展開する合計60弱に渡るステージで構成。6種類の能力や攻略を通じて1つずつ習得していく各呪文のアップグレードを通して、1つずつ段階的なステージ攻略を目的とする仕組みになっている。
ほとんどのステージはただクリアするだけであれば比較的容易だが、ノーダメージクリアを目指す場合は途端にハードルが高くなる。こういった攻略面における匙加減が本作は抜群な印象だ。
各フェーズに挑戦した際に獲得可能な欠片と引き換えに能力を強化するアップグレード要素も備えており、万一フェーズ攻略に失敗してもペナルティ的なシステムはないため容易に貯めることが可能。強化に必要となる数もそれほど多くはないので、全ての強化を終えるまでには大した時間を必要としない。
照準を360°方向へと自由に振り回せるのが快適な一方、Joy-Conのスティック操作では感触の軽さから射出角度の固定が少々難しい。気になる場合は、スティック側にある程度重量感のある対応コントローラーを用意することができれば、遊び易さの向上へと繋がるだろう。
他にも気になる点として、ごく一部箇所において垣間見える翻訳の不完全さが挙げられるが、こちらに関してはゲームプレイ自体への影響はほぼ皆無なので、些事の範囲として収まっている。
シムの戦いはロケーション毎に舞台が地上、空中と多様に展開。時には強大な相手とのボスバトルも待ち受けている。全体的な難易度としてはカジュアル傾向にあり、衣装のアンロックに必要な各条件も強化をしっかりと行えば十分に達成可能な範囲だ。
ただし後半の攻略は中々に難しく、フェーズによっては魔法と呪文の切り替えタイミングや使い分けの判断を誤ると一瞬でやられてしまうといった場面も見られる。アップグレード状況やウェーブ毎の呪文の相性も左右するので、様々な手段を試しながら何度も挑んでみて欲しい。
撃ちっぱなしのビーム攻撃で多数の敵を一掃する爽快感とハイテンポなステージ進行が心地よい、お手軽操作で直感的にプレイ可能なスティックシューター「TOWAGA ー深淵の影ー」をお試しあれ。
評価
個人的スコア(10点満点中) | 7.5 |
---|
良い点
- ステージクリア方式&スティック操作中心のシンプルなゲーム性
- チャプター1つ辺りの所要時間は約1分前後で、少しの時間でも手軽にプレイし易い
- 多様に分類分けされた豊富な収集要素
惜しい点
- ストーリーモードは片道仕様で、一度クリアしたチャプターを自由に選んでプレイできない(要進行状況のリセット)
- ローカライズが一部において不完全
- (NintendoSwitch版)操作スタイルが完全にスティック依存にデザインされており、スマートフォン版のような画面タッチ操作に対応していない
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