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Licensed to and published in Japan by Teyon Japan.
基本情報
タイトル | The Way / ザ・ウェイ ~トワの誓い~ |
対応機種 | Steam,Nintendo Switch 他 |
販売 | PlayWay S.A. & Ultimate Games S.A. / SONKA Games* |
開発 | Puzzling Dream |
発売日 | 2016年5月20日(Steam版),2019年4月25日(Switch版)* |
対応言語 | 日本語,英語,フランス語,イタリア語,ドイツ語,スペイン語,ポーランド語,ロシア語,ウクライナ語,中国語(簡体字)
(青字:Steam版のみ/赤字:Switch版のみ) |
備考 | CEROレーティング:C(15歳以上対象)(犯罪) |
(*2019年当時の国内Nintendo Switch版のパブリッシャーはテヨンジャパン)
作品概要
「ザ・ウェイ ~トワの誓い~」(「The Way」)はポーランドのインディーゲームスタジオPuzzling Dream製作によるゲーム作品。Nintendo Switch版では2023年現在、SONKA Gamesがそれぞれパブリッシングを担当。
本作はストーリーと謎解きを重視したサイドスタイルの2Dアクションアドベンチャーゲームだ。
主人公であるトムは、病気によって失った妻サラを蘇らせる方法を求めて、永遠の命が授かるとされる「エターナル・ライフ」の眠る場所「トワの金字塔」を目指して、とある惑星へと単身向かう。
かつてトムが研究中だったという古代遺跡の聳える惑星を舞台に、謎解きと共に展開していくSF映画のようなストーリーも見所。
Nintendo Switch版に関する日本国内においてのパブリッシング事情としては当初、ポーランドのTEYONを親会社に持つテヨンジャパンが2019年4月に配信を開始。
その後、2023年以降はクレジットにも表記がある同国のメーカーSONKA Gamesへと販売が引き継がれた。
(元々公開中だったテヨンジャパン側のオフィシャルサイトは、担当パブリッシャーの移行に伴い現在は消滅。)
関連リンク:Puzzling Dream(X(Twitter))
関連リンク:永遠の命を求めて(テヨンジャパン オフィシャルより:2019年4月18日 ニュース)(※上記でも触れた通り、公式ページへのリンクは既に消滅)
操作方法
(※Nintendo Switch版)
JOY-CON(左) | |
上下左右ボタン | 移動(歩く/走る) |
Lスティック | 同上(歩く/走る) |
Lボタン | スフィアモードの変更 |
ZLボタン | 武器の使用 |
-ボタン |
JOY-CON(右) | |
Rスティック | エイム操作 |
Aボタン | インタラクト |
Bボタン | ジャンプ/戻る |
Yボタン | |
Xボタン | 日記を開く |
Rボタン | スフィアモードの変更 |
ZRボタン | 武器の使用 |
+ボタン | ポーズメニュー |
操作方法はタイトル、またはポーズメニューの「ゲーム設定」>「ゲーム操作」から確認が可能。キー配列の変更は行えないので注意。
ポーズメニューについて
ゲームプレイ中に利用可能な「ポーズメニュー」について、ここで簡単に紹介、及び補足を行っておこう。
トムが操作可能な場面で+ボタンを押すと、上記のようなメニューウィンドウが表示されるが、似たような内容の項目が3種類あるため、一見では非常にややこしい。
各項目の具体的な効果は以下の通り。
つづきから | ポーズを解除し、現在の続きからゲームを続行する |
チェックポイントから | 同じステージ内の随所にあるチェックポイントで直近の場面から再スタート |
ステージリスタート | 現在のステージの最初から再スタートする |
大まかには
ポーズメニューを解除して、現在の続きから再開したい
といった場合は「つづきから」を選択。
謎解きをやってる内に、パズルの進捗度合が分からなくなったのでリセットしたい
といった場合は「チェックポイントから」を選択。
進め方を間違えて、本編が進行不能になってしまった
と感じた場合は「ステージリスタート」を選択、といったように使い分けると良いだろう。
プレイヤーのアクション
移動
歩行
(Lスティックを左右どちらかに軽く倒す) |
走る
(Lスティックを左右どちらかに強く倒す) |
はしごを登る/降りる
(はしごに重なって↑または↓) |
飛び降りる
(段差上でジャンプ+↓) |
トムが地形の端に立った際に何も入力せずにいると、落ちそうな直前で”よろける動作”を取ってその場に踏みとどまる。
上記の条件時に自動で発動する落下防止用のモーションで、ギリギリ直立可能な座標の目安として活用できる。
ジャンプ
静止中、または移動中にBボタンでジャンプ。走行中であれば勢いに乗って、より遠くへと飛ぶことができる。
ただし、ジャンプ地点に比べて着地点がより下の場所にある場合は、落下の衝撃で即死となってしまう場合があるため、注意が必要。
また、飛翔中は慣性が働き、空中での制御や着地点の微調整が難しいため、Lスティックの傾け具合にも気を付けたいところ。
武器の使用
銃を所持している際に、Rスティックでレーザーサイト(赤い光線)を操作してエイミング、ZRボタンで発砲。
銃の所有時には画面左上に現在の弾数が表示。最大装填弾数は10発で、残りが3発を切るとゲージが赤く変化する。
連射性能はそれなりに高い一方、リロードは時間経過によるオートチャージという特殊仕様で、手動によるリロードは一切できない。
交戦中に万一弾切れを起こした場合は弾数の回復を待たなければならず、こちらが一気に不利な状況へと陥ってしまう。
また、レーザーサイトの調節はJoy-Conの場合、Rスティックの効きが良すぎる関係で固定が難しく、操作には若干のコツが要る。
確実に命中させるためにもゲーム進行と並行して、スティックの力加減を少しずつ指先で覚えていこう。
軽度なミスを防ぐために…
高所からの落下に注意
トムの身体能力は一般的なアクションゲームの操作キャラほどの頑強さはなく、敵への接触だけに限らず、“自分の身長の約3倍以上の高さ”から落下するだけでも即座にゲームオーバーとなってしまう。
本編では足場が不安定な場面が数多く登場するが、特にジャンプで移動する際は”移動先の高度差”には常に注目しておきたいところ。
また本作では、はしごの昇降中にBボタンを押すことで階下へと飛び降りるアクションを利用できるが、誤操作による高所転落はうっかりやらかしがちなミスなので、こちらも重々気を付けたい。
スフィアについて
トムは物語の進行に応じて「スフィア」という不思議な能力を手に入れることになる。
有り体に言えば超能力にあたるものだが、特定の謎解きを突破する上では必須の能力となる。
手に入れたスフィアはL、またはRボタンを押した際に表示される、上画像のUIを介して選んだものを使用することができる。使用時は銃と同じくZRボタンで発動。
選択可能な候補は以下の4種類。
マスターキー | スフィアに纏わる遺跡の扉の内、その大半の錠を開けることができる。 |
テレポート | 瞬間移動能力を発動。
1度目の使用で移動先を指定、2度目の使用で指定先へと移動する。 |
テレキネシス | 一定範囲にリング状のサークルを展開。
範囲内に操作可能な物体がある場合は対象が緑色に光り、念動力で動かすことができる。 |
シールド | 敵の銃弾や光線を反射可能なシールドを展開する。
スティック操作による角度調節が可能。 |
いずれのスフィアもノーリスクで利用可能なので、必要な場面でどんどん活用していこう。
アチーブメント
本作では、ゲームプレイ中に特定の条件を達成することで、様々な業績(アチーブメント)を獲得することができる。
(獲得時は画面右上に、上画像のような形で表示)
各業績はタイトルメニューの「アチーブメント」から、一覧形式による確認が可能だ。
アチーブメントの名称は、獲得の有無に限らず最初から全てが公開されているが、中には解説文があまりヒントになっていないものもある。
1つでも多く埋めたい、というプレイヤーは本編内で色々と試してみよう。
最初の一歩 | 計画を始める |
俺の坊やに挨拶しな! | ピストルを入手する |
トム少佐から地上管制へ | 惑星へ着陸する |
やっぱり辞めた | 辞めるのを辞める |
もっと早く! | テレポートを入手する |
もっと賢く! | テレキネシスを入手する |
もっと強く! | シールドを入手する |
首に掛けられた賞金 | あいつがお前を追跡している! |
干し草の山で針を探す | 地図に載ってる場所を見つける |
水は命の源 | 原住民に水を贈る |
真実を求めて | 隠された都市を見つける |
ハイホーハイホー | 長いトンネルを掘る |
お茶の子さいさい | ボスを倒す |
末永くお幸せに… | |
俺も連れて行って! | |
私を忘れないで | 記憶を全て集める |
気転がきく | 思ったより速かったな |
石橋を叩いて渡れ | |
無謀 | また次回があるさ! |
地面に決して当たらない | ぽよーん ぽよーん |
現れよ! | |
いい線いってるね~ | |
パターン? なにそれ? | 蒸気の配管は力ずくでは通れない |
おい、大丈夫か!? | 頭がめちゃくちゃ痛いだろう |
そんなことしてる場合じゃない! | 登るよりジャンプしたほうがいい |
安全第一 | ジャンプするより登ったほうがいい |
うまくいくはずだったのに… | …爆発で死亡 |
プレイ後の感想
「ザ・ウェイ ~トワの誓い~」はかつて、Apple IIなどでリリースされたオリジナル版「プリンス・オブ・ペルシャ」などで見られた、”90年代風”海外スタイルの2Dアクションアドベンチャーを思わせる内容となっている。
未開惑星を舞台にした壮大なSF的ストーリーは勿論ながら、アスレチックに銃撃戦と場面毎に目まぐるしく変化するアクションゲーム部分、バリエーションが多様で程良い難度の各種謎解き、各シーンを盛り上げる充実した劇伴(タイトルメニューから「サウンドトラック」で自由に視聴可能)、緻密なピクセルアートによって描かれる遺跡群を中心とした美麗な景観など、全体的に丁寧な作りで見所も多い。
日本向けコンシューマー版での特筆すべきポイントは、英語と共に日本語による吹替が追加されている点だ。
インディーゲームタイトルにおけるローカライズはその翻訳精度が特に注目されるポイントだが、本作では不自然さのないテキストやキャスト担当者による演技の力加減も含めて非常に丁寧なローカライズが行われており、ゲーム内のドラマ展開にも一層の彩りを持たせている。(最も、ゲーム内に登場するボイス全体の割合は、大半がトムの独白であるのは少々惜しまれるところでもある)
一方で本作のオリジナル版にあたるSteam用タイトル「The Way」については、”日本語への対応はなし”という表記となっている点を鑑みると、日本語吹替によるゲームプレイはコンシューマー版ならではの追加要素といったところだろう。
本作のゲームデザインは、フランスのクリエイターÉric Chahi氏製作による1991年作品「アウターワールド」(原題:「Another World」)にインスピレーションを受けたものであるとのこと。
こちらは日本においてもスーパーファミコンを初めとする、いくつかのプラットフォームへの移植版が存在することで知られるタイトルで、Nintendo Switchでも2018年よりDL専用タイトルとしてイーショップで配信中だ。(Nintendo Switch版のパブリッシングはDIGITAL LOUNGEが担当)
「ザ・ウェイ」同様少し手応えのある難易度となっているが、本作と併せて遊んでみることで意外な共通点を発見することができるかもしれない。
初回の総プレイ時間については、各パズルの思考時間も含めておよそ5~6時間程度を要することとなった。
作中の謎解きは露骨にアクション要素が盛り込まれているものや、ヒントが直接的に描かれないことが原因で仕組みが少々分かり辛いものまでその形も様々で、中には思わぬ苦戦を強いられる場合があるかもしれない。
一方、操作にまつわるゲームシステム部分については、高所落下やトラップへの接触など僅かな操作ミスで即ゲームオーバーになるような少々シビアな部分もあり、プレイヤー毎に賛否が分かれる部分となり得るだろう。取り分けゲーム終盤は、アクション性の高い難関となるステージも登場したりと、楽々とは突破させてもらえない。
本編ではトムが調査を進める内、時には原住民に武器を突き付けられたり、また時には惑星に棲息する獣を味方につけたりと、異星が舞台ならではなドラマティックな展開も色々と待ち受けている。
様々な謎解きとイベントを乗り越え、長い道のりを経て辿り着くことができる本作のラストシーンでは、その後の結末を左右する大きな選択を迫られる場面が登場。
一方を見た後でもタイトルメニューで「続きから」を選ぶことで、選択肢の直前からの再開が可能となっているので、もし結末へと辿り着けた方は是非両方のルートを確認してみて頂きたい。
ゲームデザイン自体はニュークラシカルといった装いながらも、ビジュアル、吹替、ストーリーと、作中を構成する要素それぞれに熱意を感じられる作品となっている。
本項を通して、本作「ザ・ウェイ」が少しでも気になったという方には、吹替版が追加されたNintendo Switch版を強く推奨させて頂こう。
“アクション&謎解きアドベンチャー”ジャンルがお好きな方は是非お試しあれ。
評価
個人的スコア(10点満点中) | 7.5 |
---|
良い点
- 「永遠の命」を廻り、ロストテクノロジーの眠る惑星を舞台に展開する壮大なストーリー
- 謎解き、アクション両面によるゲーム全体の難易度バランスは良好
- (Nintendo Switch版)全編日本語による吹替に対応
惜しい点
- アクションゲームとして見る場合、ゲームオーバーとなる判定がかなりシビアな方に寄せている。
- セーブデータは1つのみで、クリア後も好きなシーンから遊べるようなチャプターセレクト機能は見られない。
- 一部のアチーブメントに、取り逃すと最初から再び始めないと回収することができなくなるものがある。
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