The Last Campfire – プレイ後の感想と作品解説【レビュー】

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©2020 Hello Games Ltd. THE LAST CAMPFIRE is a trade mark or registered trade mark of Hello Games Limited. All rights reserved.

 

基本情報

 

タイトル The Last Campfire
対応機種 Steam/Nintendo Switch
販売 Hello Games
開発 Hello Games
発売日 2021年10月7日(Steam版)/2020年8月27日(Switch版)
対応言語 日本語, 英語, フランス語, イタリア語, ドイツ語, スペイン語, オランダ語, ポルトガル語, ロシア語, 韓国語, 中国語 (簡体字), 中国語 (繁体字),アラビア語,トルコ語

(*赤字はSteam版のみ)

備考 CEROレーティング:A(全年齢対象)
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作品概要

 

「The Last Campfire」はイギリスのゲームディベロッパーHello Gamesが開発、販売を手掛けるゲーム作品。

本作のゲーム内容は強いストーリー性を伴うパズル&アドベンチャー。プレイヤーは謎の廃墟で溢れた不思議な世界を探索し、失われた人々との接触を通じて故郷へと帰る方法を探す冒険の旅へと向かっていく。

 

SFゲーム作品として多数の評価を受けた「No Man’s Sky」の開発元で知られるHello Gamesの代表作の一つで、3Dデザインで彩られる穏やかな作中世界、童話的な親しみ易いキャラクター達、明快なルールによる程よい難度のパズルが注目ポイント。

 

リンク:The Last Campfire(Official Page)

リンク:Hello Games( X(Twitter))

 

操作方法

 

(※Nintendo Switch版)

JOY-CON(左)
上下左右ボタン 移動
Lスティック 移動
Lボタン
ZLボタン
-ボタン

 

JOY-CON(右)
Rスティック
Aボタン インタラクト
Bボタン 戻る
Yボタン インベントリメニュー
Xボタン ランタンホルンの切り替え
Rボタン
ZRボタン
+ボタン ポーズメニューの表示

 

 

遊び方

 

各世界を探索

ゲームの目的は「エンバー*」と呼ばれる主人公を操作して、不思議な世界での旅を通じて脱出する方法を見つけること。Lスティックまたは方向ボタンを使って自由に歩き回ることで世界を探索することができる。

またBボタンを押しながら移動することで、瞬間的なダッシュ移動が可能となっている。あくまで瞬間的な効果につき、高速移動には向かないので使用時は注意が必要だ。

(*ember。「残り火」の意)

 

インタラクト

フィールドやパズルパートでは、インタラクト可能な対象に近づくと上画像のような表示が出現。4つの〇マークが並んだものだが、これはコントローラーのABXY4つのボタンを示したもの。

右側のみが「●」となっていることからこの位置に該当するボタンを押せ、という指示であることは察し易いところ。近づいた状態からAボタンを押して調べてみよう。

 

インベントリの確認&アイテムの使用

 

(※本機能はフィールドパートでのみ利用可能です)

ゲーム冒頭で「見知らぬ者のカバン」というキーアイテムを入手後、インベントリ機能を使用することができるようになる。

 

インベントリ機能は移動中にYボタンでメニューを展開。所持しているアイテムの中からLスティックで選び、Aボタンを押して「選択」で使用することが出来る。ただし、作中に登場するアイテムはいずれもキーアイテムという扱いにつき、必要な場面外では役割を果たすことはない。

 

インタラクト(※特定のオブジェクトが対象)

ブロック状の巨大な石塊や回転式のハンドルなど、仕掛け毎にアクションは異なるが、いずれもインタラクト設定後にLスティックや方向ボタンで操作することができるようになる。

特に仕掛けの場合は離れた地点に影響を及ぼす事もあるので、動かした場合はどうなるのか?といった想定も含めて、その相互関係をよく把握しておこう。

 

ランタンホルンの効果

作中では冒険を通じて「ランタンホルン」というキーアイテムが登場するが、入手以降はこのアイテムを使った新たなアクションが追加される。

ランタンホルンはフィールドとパズル両パートでの使用が可能となっており、Xボタンを押すことで一時的に視界全体が灰色となり画面内に白いサークルが表示。本アクション使用中は主人公の代わりにこのサークルをLスティックor方向ボタンで操作するようになっており、操作可能な範囲は現在の視点から少し離れた距離までに及ぶ。

 

特別な紋様が象られた遺物にサークルを持っていくと遺物が反応(上画像のように青白く発光)するので、ここでAボタンを長押しすることで方向ボタンでの操作が可能となる。対象となる遺物の特性次第で持ち上げた状態で、1回毎に地面を90度転回、といった具合に移動における挙動が異なる。

平面に近い場所であれば特に問題なく自由に動かすことはできるが、エンバー自身が通行不能な崖地や障害物を含む”目に見えて移動が無理である地形”を超えて動かすことはできないなど制約も多い。これらの点を踏まえて、周辺の地形状況を十分に考慮しながら操縦する必要がある。

特に中盤以降のパズルにおいては、このアクションの使い方が解法へと導く重要な鍵となっている。

 

各ゲーム要素

 

フォーローンについて

冒険を通じて、各地では「フォーローン*」という存在と遭遇することがある。彼らは操作キャラクターであるエンバーと同じような見た目をしており、一部の対象に至っては生気を失い力尽きたように風景に同化するかの如くその場に佇んだ状態となっている。

(*forlorn。「絶望」、「孤独」といった意味を持つ形容詞。作中では「道に迷いし者」といった解釈で使われている)

 

絶望の果てにまるで石像のように成り果て、ただそこに存在するだけのフォーローン達。「残り火」の名を持つエンバーが彼らにインタラクトすることで、ゲームは突如パズルパートへと移行する。

パズルパートでの最終的な目的は仕掛けによって塞がれた道を切り拓きながら、檻に封じ込められた青い炎へとたどり着くことだ。

 

パズルを最後まで攻略することで封じ込められていた炎が解放。これによって希望の灯火がフォーローンの元へと戻り、蘇らせることができる。朽ちたままの身体も元の彩りを取り戻し、エリアに活気が1つ帰ってきた。

 

蘇ったフォーローン達はエンバーにお礼を述べた後、灯火を求めてエリアの中心部にあるキャンプファイヤーへと自然と集まるようになる。世界に彩りを取り戻すためにも、是非プレイヤーの手で全員を探し出して、彼らの心身に希望の火を灯してあげよう。

 

旅人の日記(コレクション要素)

各地に点在する白い箱の中から見つけることができる。箱を開くための条件はないが、仕掛けを解かないと訪れることができないような場所に配置されている事が多い。

作中におけるコレクション要素で、入手後はインベントリメニュー上で収集状況や各ページの内容を確認することができるようになる。本編内に隠されている日記のページ数は全部で46。全て手に入れることができるだろうか?

 

パズル(専用モード)について

タイトルメニュー項目にある「パズル」モードでは、本編を通じて登場した各パズルパートを単体でプレイすることができるようになっている。本編または本モードで一度でもゴールに辿り着けた項目には、ステージ名右側に「●」のマークが点灯するようになる。

初期状態で最初から解放されている「新チャレンジ」の4種のパズルは、本モード用に向けた新規ステージだ。内容としては数こそ少ないものの難問が多く、基本的に本編クリア後のゲームプレイを想定したモードであると思われる。本編を全踏破したというプレイヤーであれば、一度は本モードを挑んでみよう。

 

プレイ後の感想

「The Last Campfire」は作中に登場する固有名詞が示しているようにテーマ自体は明確で、絶望に打ちひしがれた者達に対して希望の火を灯すという「再生」のストーリーだ。

絵本の読み聞かせのようなスタイルで展開するストーリー演出は耳にも心地よく、この辺りは本文化が色濃い開発元のお国柄ならでは、と言った側面もあるのかもしれない。

 

特徴の1つでもあるパズルパートはタイル状に見立てたフィールドを舞台に行う倉庫番に近いデザインで、特定のオブジェクトを操る能力と組み合わせながらゴールを目指すといったシンプルなもの。進行に応じて少しずつ難易度が上がっていくバランス度合いも上々だ。

操作性については軽快な触り心地で、引っ掛かりを覚えるといった事もない。特に移動においてはLスティックだけでなく、方向ボタンによる操作に対応しているのも有難いところ。カメラについては基本的にプレイヤーを中心に動作するものの視点が決まった角度で固定されており、地形やオブジェクトの反対側を覗き込むといった操作が出来ない点は惜しまれる。

 

散策可能なエリアは全てのフォーローンを助けたことでそれっきりといったことはなく、行く先々でのキーアイテムの入手やお使い的展開で再訪が必要となる辺りは、どこか昔ながらの箱庭型ロールプレイングゲームのようでもある。本作に触れる際は、3Dモデルで造られた作中の美しい世界を隅から隅まで旅感覚で歩き回ってみて欲しい。

ストーリー色の強いパズルとアドベンチャーということで、インディーゲームファンであれば過去記事にて紹介した「Dungeon of Dreadrock」シリーズを想起したという方もいるかもしれない。物語の毛色こそ大きく異なるが、ゲームデザイン的に近い部分もあるので、パズルゲームを好むゲームファンであれば遊び比べてみるのも一興となるだろう。

 

冒険の進め方や各パズルステージの突破状況に依存する部分は大きいが、クリアまでの所要時間は凡そ6~8時間程度といったところ。ただし、各収集要素の網羅も視野に入れた場合はもう一回り上となるであろうことも想定されるので、あくまで大体の目安として捉えて頂きたいところ。

穏やかな不思議の世界を舞台に、じっくりマイペースで探索とパズルを楽しみたい― そんな方にこそ本作「The Last Campfire」は持ってこいの逸品だ。ここまでの紹介記事を通し、関心を持たれたという方は是非お試しあれ。

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中) 8.0

 

良い点

  • 退廃的ながらも自然味溢れる穏やかな作中世界
  • 軽快で触り心地がよくストレスの少ない操作性
  • 一度攻略したパズルシーンを自由に選んで挑戦可能

 

惜しい点

  • 固定カメラ方式により、オブジェクトの反対側がどうなっているかといった確認ができない
  • 各パズルシーンに関して、ヒントに纏わる機能がゲーム内に備わっていない
  • 日本語設定時に会話シーンで吹き出しが上下に見切れて、文字が正確に表示されない行が発生する場合がある。

 

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