Swords & Bones(剣と骨) ~名もなき戦士の魔族との戦いを描くクラシカルアクションゲーム

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©RedDeerGames / ©SEEP

 

 

基本情報

 

タイトル Swords & Bones(剣と骨)
対応機種 Steam/Nintendo Switch
販売 SEEP(Steam版)、RedDeer.Games(Switch版)
開発 SEEP
発売日 2021年3月1日(Steam版)/2022年2月3日(Switch版)
対応言語 英語,イタリア語,フランス語
備考 ※日本語非対応(ゲームプレイにおける影響は特になし)
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作品概要

「Swords and Bones」(「ソードアンドボーン」/日本国内Switch版ストア表記は「剣と骨」)はブラジルのクリエイターSEEPが開発を手掛けるゲーム作品。日本においてのNintendo Switch版パブリッシャーはRedDeer.Gamesが担当する。

内容は魔界の新たな支配者”ウルフデーモン”が率いる魔物の軍勢に、勇敢な騎士が立ち向かう中世が舞台のステージクリア型&サイドスクロール型式の2Dアクションゲーム。ジャンプと剣と魔法を駆使して全50ステージを駆け抜けよう。

 

リンク:SEEP(official)

リンク:SEEP(Twitter)

リンク:Swords & Bones(RedDeer.Games Official Site内)

リンク:RedDeer.Games(Twitter)

 

ストーリー

 

(※筆者によって独自に翻訳を行っています。)

*不吉な星の結合のために、500年に1度、魔界は人間界に侵攻を行った。*

人間にとっての新たな脅威であるウルフデーモンは、宇宙で最も邪悪で危険な生き物の1つだ。

王を殺し、王冠を奪うことでウルフデーモンは誰もが認める領主を自称し、ヴェスタス王国を呪われた国へと陥れた。

街は悪魔的な呪術によって永遠に燃え続ける運命にあり、その火を消すことは不可能であった。

それでも満足しなかったウルフデーモンはダークキャッスルを建城し、世界を征服するべく不死の軍団を作り上げた…

故郷はウルフデーモンの討伐…

 

遠い国での戦争を終えて、ヴェスタスの騎士の一人が故郷に戻ってきた。

見た目、年齢、その出自など、騎士については何もかもが不明。
勇敢な心と愛用の剣を携えた、純朴な騎士である。

彼について唯一確かなことはウルフデーモンを倒し、故郷を覆う呪いを破ることを決意していることだ…

 

操作方法

 

(Nintendo Switch版)

JOY-CON(左)
上下左右ボタン キャラクター、カーソルの移動(※携帯モード時のみ対応)
Lスティック キャラクター、カーソルの移動
Lボタン
ZLボタン
-ボタン

 

JOY-CON(右)
Rスティック
Aボタン ジャンプ
Bボタン 魔法
Yボタン
Xボタン 剣攻撃
Rボタン
ZRボタン
+ボタン メニュー呼び出し(※携帯モード時のみ対応)

本作の操作方式は非常にコンパクトだが要注意となる点が一つあり、TVモードでプレイする場合はカーソルやプレイヤーの移動がLスティックのみ対応となっている。同時にステージ進行中に+ボタンで呼び出せるメニュー機能もTVモードでは反応せず、こちらも携帯モードでのプレイ時にのみ利用可能。

一部のボタンがTVモードで機能しない点については開発サイドの設計上のミスの可能性も考えられるが詳しくは不明。携帯モードでプレイした方が総じて操作の快適度は上となるので、気になる場合はそちらでプレイすることを推奨する。

 

ゲームシステム

ワールドマップから挑戦したいワールドを選択。全部で5つのワールドが用意されており、それぞれ10のステージから構成された計50面+α。

 

ジャンプ

ジャンプはAボタンで行う。動き自体は変なクセもなく空中制御も良く効くが、いかんせん余り高度を稼げないためアスレチック要素が強いステージでは少々頼りなさを感じる場面もある。

ショップでWinged Bootsを購入してダブルジャンプが可能となると、機動性能が一気に上昇。値は張るが早めに購入しておくとその後のステージ攻略が大幅に楽になること必至だ。

 

剣攻撃

Xボタンで繰り出せる剣攻撃はプレイヤーの正面前方及び斜め上下にわずかに攻撃判定があるが、狙って命中させるにはかなり相手を引きつけないとならず、間合いを見誤るとこちらが一方的にダメージを受ける危険性も高い。発動するタイミングをしっかり見極めよう。

 

魔法攻撃

ショップで買う事ができる魔法攻撃(Spell)は種類を問わず、1回使用につき一律1ゲージ消費となっている。

魔法はどれも使い勝手の良いものが揃っており、特にオススメは攻撃判定が広いファイアピラー。

しかし、この魔法を使用する上で併せてMP上限をいくらか上げてしまった場合、使い勝手が大きく上昇すると同時に一気にゲーム全体の難易度が下がってしまう。なるべく、どうしてもゲームクリアできない時の最終手段として選ぶようにしたい。

 

ショップ

ショップでは各ステージで獲得したお金と引き替えにアイテムや魔法の購入が行える。方向キー、もしくはLスティックの左右でページを切り替えられるので、チェックしてみよう。

 

アイテム ショップ説明 備考

Thief’s Necklace

(盗賊の首飾り)

幻影の壁を明らかにするぞ 購入後、効果は自動で発動する

Sacred Ring

(聖なる指輪)

呪いの壁を破壊できるようになるぞ 呪いの壁 を剣や魔法で破壊可能になる。

購入後、効果は自動で発動する

Winged Boots

(ウィングブーツ)

ダブルジャンプが可能になるぞ

Elixir

(エリクサー)

最大HPが1つ上昇するぞ 3回まで購入可能。1個目は1,000、2個目は2,500、3個目は5,000となる

Magical Herbs

(魔法のハーブ)

最大MPが1つ上昇するぞ 3回まで購入可能。1個目は1,000、2個目は2,500、3個目は5,000となる

Enchanted Allow

(エンチャントアロー)

長距離射程の呪文だ 剣攻撃の2倍の威力。一直線に画面端まで届く。

Enchanted Axe

(エンチャントアックス)

上方向に飛ぶ呪文だ 放物線を描いて飛ぶ。

Regeneration

(リジェネレーション)

わずかに生命力を再生する呪文だ 1回使用につき、HPゲージ1つ回復。
 

Fire Pillars

(ファイアピラー)

近距離射程の呪文だ。すごく強力だぞ! プレイヤーの左右に火柱が上がる。高威力。

Key

(鍵)

宝物を奪うためには必要だな 3回まで購入可能。1個目は50、2個目は100、3個目は150となる

Heroes’ Trophy

(英雄のトロフィー)

あんたが全てを集めたいと言うのなら… 販売価格表記が9,000となっているが、実際は5,000で購入可能。

購入後、「Mausoleum」(霊廟)ステージが開放され、選択可能になる。

最も高額な英雄のトロフィーは、真のエンディングを観るための条件となっている。まずはステージ攻略に有用なものを揃える事を目的として道中でしっかり稼ぎ、最後に購入するようにしよう。

 

ゲームルール(ステージについて)

「Stones & Bones」の各ステージは基本的にマップの最も左側地点をスタートとしてゴールのある右側へと向かってひたすら進むだけのシンプル構成。1ステージは比較的短いためか、中間地点は用意されていない。被弾などによってライフゲージが全て失われた時点でゲームオーバーとなるが、容易にリトライできるので同じステージを何度でも挑戦が可能だ。(ただしゲームオーバー前に獲得した分のお金は挑戦前の状態へと戻されてしまう)

 

お金

敵のドロップ、オブジェクトの破壊、宝箱を開ける、などのアクションを通じてお金が出現することがある。お金が増えるアイテムはそれぞれ銀貨、金貨など4種類のアイテムが存在するがこの内、革袋が1つ辺り50金貨と最も多い額が手に入る。

集めたお金はショップでのアイテム購入に充てることができるが、本作のアイテムは比較的物価が高い傾向にあるので出現したら積極的に拾って行こう。

 

トロフィー

各ステージのどこかには金に輝くトロフィーが隠れている。1度でも回収すればその状態が記録され、ゲームオーバーになっても安心だ。

トロフィーは全50ステージの内、ボスステージを除く計46ステージにそれぞれ1個ずつ存在する。全て集めると…?

 

ステージクリア

エリアクリア時はリザルト画面へと切り替わる。画面中央に4種類のアイコンが写った小さいウィンドウが表示されるが、王冠はエリアクリアを示し、トロフィーはエリア内に隠されたトロフィーを獲得済みの場合に表示される。トロフィーは例え入手直後にミスした場合でも獲得した状態が記録されるので、初めて訪れるエリアではまずはトロフィーを狙っていくのが常套の攻略目的となるだろう。

次のステージに直接進みたい場合は>>のアイコンを、マップ画面に戻りたい場合はホーム(家の形)のアイコンを選択しよう。

 

プレイ後の感想

「Swords & Bones」(剣と骨)はジャンプ、剣、魔法の三位一体のアクションから成る非常にシンプル且つコンパクトにまとまったステージクリア型の2Dアクションゲームだ。全編のボリュームについては比較的小規模。この手のサイドアクションゲームに慣れているプレイヤーならば全面攻略は然程苦にはならない難易度なので、数時間程度で全編攻略が可能だろう。

 

ショップで購入可能な魔法やレリックを充実することでプレイヤーキャラに有利な能力が開花、少しずつ難易度が下がるゲームバランスとなっているので、アイテム購入禁止など独自で制限を設けてのゲームプレイも可能だ。

反面、ライフや魔法ゲージの上限アップや魔法の取得などショップでの購入を経てプレイヤーのアイテムが充実すればするほど難易度が著しく下がってしまう点については惜しまれる部分だ。また、”一部の操作がTVモードで対応していない”といったプレイの快適度の面で気になる不具合が何点か見られるので、今後アップデートでの修正が行われることに期待したいところ。

 

小規模スケールでまとまってしまっている分目立つタイトルとは言い難いがゲーム部分に大きな破綻もなく、つまみ食い感覚で味わう2Dアクションとしては及第点な出来にはなっているので、ドットグラフィックなり”騎士と魔物の戦い”という舞台設定なりで雰囲気が気になるというプレイヤーは本作を一度お試しあれ。

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中) 6.5

 

良い点

  • バランスの良い16bit風グラフィックとシンプルなアクション要素
  • ステージ毎の長さや全編ボリュームがコンパクトで遊び易い
  • 死んで覚える系のアクションゲームご用達要素の”巧妙な敵配置”が、ゲームプレイの程良いアクセントとなっている

 

惜しい点

  • (※Nintendo Switch版)一部操作に携帯モードで出来て、TVモードで出来ないものがある
  • ショップでの各アイテム購入を通じて、装備が充実すればするほどゲーム全編の難易度が大幅に下がり、歯ごたえに乏しくなる
  • ボスの行動パターンがいずれも単調気味で、魔法を駆使したゴリ押しで倒しやすい

 

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ステージ紹介

 

最後に、冒険の舞台となる各ワールドと各ボスの台詞をスクリーンショットと簡単な説明で紹介していこう。

(※以降、ゲーム内容に関するネタバレが含まれています。読み進める場合はご注意下さい)

(※各ボスの台詞についてはこちらで独自に翻訳を行っています。翻訳に関しては各人の解釈ごとに人称や口調など、ニュアンスが異なる場合があることをあらかじめご了承下さい。)

 

 

 

City of Vestus(ヴェスタス市街地)

燃え盛る市街地という仰々しい舞台ではあるが、最初のワールドということで全編通して比較的簡単に進むことができる。

悪魔の頭骨が特徴的なスケルトン型の魔物が多数登場するが、全身が緑色のものは一箇所に留まって弾を吐いての攻撃を得意とする。上手く発射のタイミングを見計らって懐に飛び込もう。十字架や墓石から不意に現れるゴーストにも要注意。

 

悪名高い騎士

愚か者め、この火を消す事はできんぞ…
街は永遠に燃え続けるのだ!
だが、貴様がウルフデーモンに頭を垂れるというのなら、不死の身体を得る事もできるだろうな…

永遠の死を好むか?
我々のような、多数の騎士はウルフデーモンに立ち向かおうとした…
そして皆、酷い最期を迎えたものだ…

簡単には気は変わらんようだな?
いいだろう。死にたいというなら、手伝ってやろう…
貴様のような虫けらを喜ばせるため、私は新たな支配者に逆らおう!

 

 

Cursed Forest(呪いの森)

耐久が高く、剣で4回斬り付けないと倒せない狼の魔物や、上空を飛行しながらプレイヤー目掛けて往復を繰り返すカラスなど、陸に空にと巧妙な敵配置が印象的。

取り分け後者の挙動はかなりいやらしいので、丁寧に剣や魔法で対処したい。

 

ミノタウロス

ブルル…、妙な兜をかぶった人間よ..
お前とウルフデーモンの惨めな戦いのことなど知らん。俺はこの森のことだけを考える…

見てみろ!お前のしたことを。ここはお前の戦場ではないのだぞ!
俺の家だ、俺は死ぬまでここを守り抜く! ブルル!

悪魔だろうが人間だろうが関係ない。俺は誰とも組んでいないからな。
俺が気にかけるのは、木と草の香りだけ。さあ、俺の斧で死ぬ覚悟を決めるのだ!

 

 

Spore Cave(胞子の洞窟)

土中から現われる赤色のワーム。短い間隔で弾を吐き出してくるため、避けながら間合いを詰めるのが少々難しい。対処法としては魔法があると比較的有利だ。

 

スポアサラマンダー

侵入者よ…
この洞窟で何をしているのだ?
宝物を探しているのか?
それとも、我が試練を望むのか?

ほう、いや…その目は何か違うことを訴えているようだな。
お前は復讐心に駆られ、ここへとやってきた…
我はその熱意を1マイル離れたところから感じ取っていた。
お前という人間はとても平凡なものだ!

悪いが、これ以上先に進むことはできぬ。
あえて我が隠れ家を侵そうという者は、無事に日の光を拝むことはない。それを教えてやろうではないか!

 

Demon’s Peak(悪魔の頂)

このワールドに登場するモンスターで厄介なのがワーム状の魔物で、剣が通用するものとしないものの2タイプが存在する。全く同じ外見をしているので動きをよく見て見分けるしかない。

足場を無視して前進し続ける奴が前者、足場が途切れた場所で引き返すものが後者となっている。

 

赤熱の悪魔

ウォォアアアア!
貴様はこれまで見てきた人間で誰よりも愉快な奴だ…それを殺す事になるのは残念至極!

ウルフデーモンは、要塞の中に誰も入れるなと言っていたが…それは好都合なこと。貴様のような愚かな人間を滅ぼすのが大好きな我にとってはな!
ウォォアアアア!

あまり動揺していないようだな、それは勇気か、それともただの馬鹿正直か?
その答えは、この炎が貴様を食い尽くす時に明らかとなるだろう、愚かなる人間よ!

 

Gloomy Castle(暗き城)

水路のある区間では一定座標に立つと、銛を持った魚人が水中から飛び出してくる。体当たりによるダメージを受け易いので、どこのポイントでどのタイミングで登場するかをしっかり把握しておこう。

ここまで来れば全ての元凶、ウルフデーモンはもう目の前だ。

 

ウルフデーモン

そんなものか? お前は他の奴とは違うと思ったのだが… 本当に見れば見るほど哀れな奴だ、仲間のように!

赤熱の悪魔のような痴れ者だけがお前のようなものに負けることができなかった! 今、その存在がどれほど苦痛であるかを理解することだろう、お前は私の前にひざまずく!

お前が扱う武器、鎧…。それらは皆、我が巨大な闇の力の前には玩具に過ぎぬ。
我はお前の王国を破壊し、王の冠を奪った。そして今から、その命をもらい受ける!

 

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