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基本情報
タイトル | Stories Untold |
対応機種 | Steam,Nintendo Switch |
販売 | Devolver Digital |
開発 | No Code |
発売日 | 2017年2月28日(Steam版),2020年1月23日(Switch版) |
対応言語 | 日本語,英語,フランス語,ドイツ語,イタリア語,スペイン語,韓国語,ロシア語,中国語 (簡体字),ポルトガル語,中国語 (繁体字) |
備考 | CEROレーティング:D(17歳以上対象)(犯罪) |
作品概要
「Stories Untold」は、スコットランドのゲームディベロッパーであるNo Code開発によるゲーム作品。全プラットフォームにおいてDevolver Digitalがパブリッシングを担当。
本作は、テキスト&コマンド、謎解き、インタラクティブシネマ等、複数のシステムが一体となったアドベンチャーゲームだ。
全4編のエピソードから成る、背筋も凍る恐怖のストーリーを読み解いていこう。
リンク:Devolver Digital(X(Twitter))
操作方法
(※Nintendo Switch版)
JOY-CON(左) | |
上下左右ボタン | (コマンドUIがあるパート)コマンドの選択 |
Lスティック | (カーソルがあるパートのみ)カーソルの移動 |
Lボタン | 入力ボックスを開く/閉じる |
ZLボタン | (長押し中)覗き込む |
-ボタン | ポーズメニュー |
JOY-CON(右) | |
Rスティック | カメラの操作 |
Aボタン | 決定 |
Bボタン | 戻る |
Yボタン | |
Xボタン | (要求シーンで)場面の移動 |
Rボタン | |
ZRボタン | |
+ボタン |
パート毎に重要なアクションは画面左に対応ボタンが表示されるため、操作で迷うことは少ないが、「覗き込む」(ZLボタン)など、一部の操作においては、可能な場面であっても表示が省略されている場合もある。
エピソード
第1話:棄てられた家
家族と過ごした懐かしい家。数年ぶりに帰ってきた男は古いパソコンゲームに興じる中、自身に隠された秘密を知る… |
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第2話:ある実験
ひとりの科学者がさびれたラボで、奇妙な物体の実験を命じられる。ところが状況は徐々に不穏さを増してゆき… |
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第3話:観測所にて
北極圏のとある観測所。明らかに異常が起きている中、職員たちは無線暗号の解読を命じられる… |
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第4話:最後の治療
退行睡眠療法を受けている、ひとりの患者。彼がこの施設に囚われる本当の理由とは… |
ファーストプレイでは、第1話のみが選択可能。1話から順にエピソードを最後まで進めることで、第2話、第3話と順次アンロックされていく仕組みになっている。
ゲームシステム
「Stories Untold」では複数のゲームシステムが混在しており、エピソード毎にそれぞれ登場するものが異なる。
コマンドの入力
Lボタンを押すと、選択可能なアクションコマンドがリスト形式で画面右下に表示される。(※このUIはエピソードによって変化)
各コマンドは基本的に、行動>対象の順序で選び、Bボタンで決定。同じアクションを続けて行いたい場合も、1度Lボタンで前のメニューに戻ってから、再び行動>対象と指定する必要がある。
初めて訪れる場面では、まずは「見る」>「周り」でチェック可能な対象の幅を広げてみることで道が開くはずだ。
覗き込む
Lスティックによるカメラの操作後、ZLボタンの長押しを行うと前方の対象付近にカメラがズームし、覗き込んで注視することができる。
視点が遠すぎて読み取れない文字の解読、といった状況で必要な他、この操作を行わないと先に進めない場面も多数登場するので、お世話になる機会は多いだろう。
場面を切り替える
調査可能な場所が2つ以上あるシーンでは、Xボタンを押すことで別の場面へと移動することができる。
画面上に「Ⓧ 〇〇へ移動」の表示があり、現在の場面で何も手がかりが見つからないという場合は、場面を切り替えて新たな手掛かりを探してみよう。
プレイ後の感想
「Stories Untold」は、クラシカルなアドベンチャー作品におけるゲームシステム要素を複数組み込んだ意欲的な作品となっている。
概要でも記した通り、作中の基本スタイルは”ストーリーと謎解き重視のインタラクティブシネマ”といった構成で、全編を通してフルボイス&実写風グラフィックによる一人称視点でゲームが展開していく。
物語については何を書いてもネタバレとなり兼ねないため、ここでは割愛することとさせて頂くが、どのエピソードも30分~1時間程度のボリュームで進行する。
各話の冒頭に必ず流れるOPではシンセサイザーをメインにしたBGMをバックに、年代物のテープレコーダーやパーソナルコンピューターといった、クラシカルなアイテムが続々と顔を覗かせる。
作中の1986年という時代設定を遵守した、こだわりを感じられる作りだ。
操作面においては、明らかにマウス&クリック前提のゲームデザインでありながら、Switch版ではコントロールによる操作に徹底した設計になっており、Lスティックによるカーソル操作は調節の効かない等速仕様で移動速度もゆったり気味。
更に、文字入力を要求される場面では専用のUIも別途表示されるが、こちらもスティックでカーソルをキーの場所へと持っていきボタンで決定と、やはり入力には若干の煩わしさを感じる。
TVモードに加え携帯モードもあるNintendo Switch版でタッチ操作に一切対応していないのは、操作の快適さにおいて少々惜しまれる点だ。
第1話は終始、コマンド&テキストベースによる展開のため詰まるような場面は登場しないが、第2話以降では数少ないヒントを手がかりに、目の前に広げられた機器や道具の使い方を考えたり、暗号の謎を解いて入力を行ったり— といったパズル、謎解き要素がメインとなる。
基本的にどのエピソードも同じ室内で展開するため、場面移動の機会はほとんどないが、第3話、第4話では一人称視点のまま探索を行うといったパートも登場。
作中の謎解きにおける難易度は、”場面毎に必要となるものの使い方に気づけるかどうか”が主な焦点となっており、取り分け第3話は全編を通して最も複雑さを帯びている。ただし、ひとたび仕組みが分かれば、ある程度スムーズに解くことができるだろう。
伝統的なADVにおける様々なシステムを複数取り入れており、同ジャンルに加えて海外ミステリーやSFドラマが好き、というプレイヤーであれば作中の雰囲気も含めて見逃せない一作だ。
上記の条件に当てはまるというアドベンチャーゲームファンは本作、「Stories Untold」を是非お試しあれ。
評価
個人的スコア(10点満点中) | 8.0 |
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良い点
- 海外ドラマのような実写風ビジュアル&一人称視点による、没入感の高いインターフェース
- エピソード毎に変化する多様な謎解き要素
- “薄気味悪い恐怖”を前面に押し出したホラー描写
惜しい点
- コマンド入力を要求されるシーンでは、行動>対象と二段階のアクションを行う度に、その都度項目を一つ前に戻す必要がある
- 赤い光が登場するシーンが多く、眼に対する刺激には注意が必要
- とあるシーンにおいて、ただ一箇所だけ、字幕が出ずに英語音声の解読のみを頼りにした謎解きのシーンがある
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