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基本情報
タイトル | Skies Above |
対応機種 | Steam,Nintendo Switch |
販売 | HungryDingo(Steam版),Flynn’s Arcade(Switch版) |
開発 | HungryDingo |
発売日 | 2024年9月5日(Steam版),2025年4月17日(Switch版) |
対応言語 | 英語, スペイン語,ハンガリー語 |
備考 | IARCレーティング:12+(軽い暴力)
※日本語に非対応 |
作品概要
「Skies Above」(日本国内ニンテンドーイーショップでの表記は「Skies Above スカイズ・アバブ」)はゲームディベロッパーHungryDingoの開発、販売によるゲーム作品。Nintendo Switch版のパブリッシングはFlynn’s Arcadeが担当。
本作は16bitスタイルのアーケードプラットフォーマー。プレイヤーは巨大な鯨の姿をした古の飛行生物リヴァイアサンの背を舞台に、球体状のボット兵器群との激しい空中戦を繰り広げていく。
圧倒的な存在感を放つリヴァイアサンを始めとした芸術性の高いピクセルアートに加え、空中を駆け抜けるように展開する自由度の高さと戦略性、そして爽快感に満ちたアクションを楽しめる。
リンク:Flynn’s Arcade(X(Twitter))
ストーリー
(※ゲーム内プロローグよりGoogle翻訳、及びDeepLによる要約)
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遥か昔、遠く離れた惑星では古代の生物リヴァイアサンが群れを成し、空を渡りながら放浪してた。 彼らは長旅の疲れを癒すべく新天地を求めて、我々人間達の住む世界へと降り立つ。 リヴァイアサンの存在は、世界の本質をも変えてしまう”魔法の力”を人類へともたらした。 やがてリヴァイアサンは深い眠りに着き、その姿は地底の深くへと消えていったのだった。
時を経て、人類はこの魔法の力の存在を知り、文明の急速な進歩に役立てていった。 だが、人々が眠り続ける巨大な鯨を目の当たりにした時、その存在を崇めるべき生き物ではなく、搾取すべき資源と見做すようになる。 そうして欲望に駆られた人類は大いなるリヴァイアサンを捕らえるため、恐るべきオーブ・ボットの軍隊を築き上げていったのだ。
一方、同じ星の遠く離れた山間部では、魔法の扱いを得意とする反乱軍の一団が自然と共存しながら暮らしていた。 自分たちの聖域を追われたリヴァイアサンは、反乱軍という思いがけない味方を見つけたことで、強欲な人類の魔の手から逃れる旅へと出発するのだった―
|
操作方法
(※Nintendo Switch版)
JOY-CON(左) | |
上下左右ボタン | 移動/エイム |
Lスティック | 移動/エイム |
Lボタン | スライディング/リヴァイアサンを即時ターゲッティング |
ZLボタン | |
-ボタン | インフォメーション |
JOY-CON(右) | |
Rスティック | |
Aボタン | インタラクト |
Bボタン | ダッシュ |
Yボタン | スラッシュダッシュ |
Xボタン | スピリットストーン使用 |
Rボタン | 対象にフック |
ZRボタン | |
+ボタン | ポーズメニュー/キャンセル |
ゲームの進め方
セーブデータについて
本作ではセーブスロットが3つ用意されている。任意のスロットにゲームデータを作成した後、選んで開始しよう。
オプション関連
今作のオプションで設定可能な項目は各種音量(music、sounds)、明度(brightness)、コントラスト(contrast)の調節と振動設定(controller rumble)、そして言語設定(language)の計6項目。
言語設定については基本情報でも記した通り、今作では日本語には一切対応していない。(2025年4月現在)
選択可能な言語は上から順に英語(english)、ポルトガル(スペイン)語(spanish)、マジャル(ハンガリー)語(hungarian)の3種類のみで、初期状態では英語で設定されている。残り2つの言語の方が得意であるなどの特殊な事情でない限りは、英語のまま進めるのが無難となるだろう。
ゲームシステム
基本ルール
プレイヤーは反乱軍戦士となり、鯨の姿を持つ古代生物「リヴァイアサン」の背の上を舞台にこちらを目掛けて次々に急襲してくる球体兵器「オーブ」達を応戦していく。一定時間オーブ達の攻撃に耐えて、リヴァイアサンが沈む事を避けるのが本作の目的だ。
そのためには画面右下に表示されるリヴァイアサンのライフ(%表示)が0%にならないよう、オーブ達を手早く撃破することでダメージを可能な限り減らす事が最重要事項となる。一方で基本的にオーブがプレイヤーキャラを狙うことはなく、同様にダメージを負うこともない。
画面中央下部のチャージメーター(上画像)がステージの進行度を表しており、最終的にボーダーライン到達までリヴァイアサンが生き延びることで次のフェーズへと進むことができる。
ダッシュとフックアクションを使ったチェーン攻撃
Lスティックで移動、Bボタンでジャンプ、Lボタンを押しながら左右移動でスライディングがそれぞれ発動。主にはこの3種類が基本操作となるが、ゲーム進行に伴い新たなアクションがチュートリアルと共に随時公開されていく。
ここからは肝心な敵との戦い方の解説を行っていく。まず空中から敵兵器である「オーブ」が近づいてきたらRスティックで大まかに狙いを定め、ロックオン状態になったら対象の方向へとLスティックを倒しながらBボタンで相手に飛び掛かった後しがみついた状態となる。狙いを定めながらRボタンを押した場合は相手を「フック」状態でしっかりと狙いを定めた上で、確実に対象へとしがみ付くことが可能となる。
この状態から近くの別のオーブ目掛けて同じ操作を行う事で、そちらへと飛び移り攻撃を加えていく。これら一連の高速フックを利用して、次々に破壊していくのが基本的な戦術となる。
空中でのダッシュには使用回数がある
上記で紹介したダッシュアクションは無制限に使えるわけではなく、基本的にジャンプ1回辺りの空中での使用回数には制限が設けられている。使用回数は自キャラの下部に白い〇の形状をしたストックゲージ(上画像)で示され、「ルーンショップ」でのアップグレードを通して増加する事ができる。
空中でLを押しながらRボタンを押す事で、即座にリヴァイアサンの背中へと戻ることができる。使い方はプレイヤーの工夫次第だが自機が空中に大きく打ち上げられている時や、ダッシュを使い切った状況下で残存するオーブ達がリヴァイアサンに集中砲火を加えている― といった”プレイヤーが無防備な状態にある局面”では、立て直しの手段としてその真価を発揮する。
ダッシュ回数の初期化のためには無闇に空中に居続けず、定期的にリヴァイアサンの背に乗る事が必要不可欠となる。このアクションは攻守両面において何度もお世話になるアクションとなるので、必ず覚えておこう。
背の上に落ちたルーンエッセンスはスライディングで回収
「ルーンエッセンス」というアイテムがおよそ3~4個ほどのまとまった数で一斉に出現し、リヴァイアサンの背の上に落下する。このアイテムは後述する古代の樹のアップグレードや装飾など、様々なコンテンツで必要となるリソースアイテムだ。
落ちたエッセンスはプレイヤーがそのまま接触しても回収することができない。一度リヴァイアサンの背の上に降りた後、Lボタンを押しながら進行方向にLスティックの操作で繰り出せるスライディングアクションを使って回収しよう。
浮遊するシャードアイテムを見逃さないように
戦闘中、画面内を黄色いオーブが左右へ横断する時がある。これは作中で通貨の役割を持つ「シャード」アイテムで、主にアップグレード用の費用として必要となるもの。
シャードについてはルーンショップのアップグレードでアイテム入手時の獲得数を増やすこともできる。交戦中に出現した際はなるべく取りこぼさないようにしたい。
巨大オーブを破壊してリヴァイアサンの魂を救おう
時々出現する巨大なオーブは仲間のリヴァイアサンの魂を捉えている。全力で撃破して仲間を解放しよう。普通に破壊する分には耐久性が高く堅牢だが、オーバーロード状態のオーブを利用した誘爆を狙うと一撃で倒すことができる。
上手く倒せた場合は画面上の「SPIRIT FREED」という表示と共に1体分の魂を救出成功となり、救出した魂は拠点内で空中を遊泳するようになる。リヴァイアサンの魂救出はスピリットストーンのアップグレードに関わる要素となっているので、1体でも多くの仲間を救出しよう。
ピンチの時にはスピリットストーンで防御を
Rスティックを一定時間長押しすることでスピリットストーンを使用。即座に防御用のシールドを発動することができる。発動中は多数のリヴァイアサンの魂が一斉に遊泳を始める演出と共に、オーブ達の一切の攻撃を無効化するシールドが一定時間展開される。
スピリットストーンはゲーム進行を経て該当能力のアンロック後に改めて使用可能となり、発動可能な場合はフェーズゲージ右端にピンク色のオーラアイコンが点灯する。ここぞという時に使用して、少しでもリヴァイアサンの生存時間を延ばすのに活用しよう。
リヴァイサンが沈んでしまった場合は…
善戦虚しくリヴァイアサンが沈んでしまった場合は、獲得したシャードやルーンエッセンスの結果を表示するリザルト画面へと移行する。
こうして1回辺りの挑戦が終了し、Aボタンでリザルト画面を閉じることでプレイヤーは反乱軍の拠点へと戻ることになる。
拠点について
最初の空中戦を突破することで、以降から反乱軍の拠点を利用することができるようになる。以下では拠点で利用が可能となる主な施設を紹介していく。
戦いに赴く
拠点中央にある祭壇(Start)の近くに立ってAボタンを押すことで、リヴァイアサンの背へと乗り込んで戦いに向けて出撃する。出発前にまずは各NPCを訪ね、必要な準備を済ませておくことを忘れずに。
ルーンショップ
拠点右手にあるルーンショップ(Runes)では、集めたシャードと引き換えにプレイヤーの能力やリヴァイアサンのステータスを強化することができる。
各項目共に段階に応じた強化が可能となっており初期で選択可能なのは「Life」、「Speed」、「Greed」の3項目だが、ゲームの進行状況に伴い新たな項目が追加される。以下では強化可能な能力の一部を紹介。
Life | リヴァイアサンの最大ライフ増加 |
---|---|
Speed | リヴァイアサンのチャージ速度増加 |
Greed | シャードの獲得数が増加 |
Air | ダッシュの使用回数が増加 |
Force | 進行方向を塞ぐあらゆる敵にダメージを加える強力なダッシュ |
Combo | チェーン発生時にシャードを追加で獲得できる |
随伴ボット’09’の強化
エンジニアNPCのアーチボルド(Archbald)を通じたアップグレードではプレイヤーキャラに随伴するボット「’09’」の能力に関する強化を行うことができる。こちらで必要となるのは「オーブチップ」という専用のアイテムで、ゲーム進行を通じて上記コンテンツのアンロック後に戦闘での入手が可能となる。
Recharge | メンテナンスボット「’09’」が敵をオーバーロードさせる頻度が上昇 |
---|---|
Duration | オーバーロードを起こした敵が自爆するまでの持続時間が延長 |
Power | オーバーロードのパワー効果を増加 |
オーブチップはバトル以外にチャレンジの達成報酬としても入手が可能となっている。入手のペース的にも一気に上げるのは難しいので、時間をかけてじっくりと強化していこう。
古代の樹
反乱軍の拠点中心にそびえる古代の樹(Upgrade Tree)は、一定量のエッセンスを注ぐことで成長させることが可能。成長によって、より多くのリヴァイアサンの魂を収容可能になるなどのメリットがある。
また、樹の上に登ることで新たな発見ができるかも? まずは周辺を泳ぎ回るリヴァイアサンの魂をフックしてみよう。
チャレンジ
拠点西側に佇む石碑ではチャレンジ(Challenges)に挑むことができる。いわゆるクエストに該当するもので、バトル参加中に様々な条件を満たすことで報酬を獲得可能だ。「チャレンジ」機能のアンロック後は対応NPCに初めて立ち寄った際に内容が異なる3種類のチャレンジを自動で受注するようになっており、以降はバトル参加時に自動的に進行していく。もしも受注しているチャレンジの内容が気に入らない、という場合はエッセンスを5つ払うことでチャレンジ内容を個別に一新することもできる。
チャレンジ進行中はバトル中の右下に内容と進捗状況が表示されるようになっており、簡単に確認が可能。必ずしも1回のバトルで達成させる必要はなく、進捗は次のバトルへと跨ぐこともできるのでゆっくりと狙っていこう。
各チャレンジ達成後は再び石碑から項目を確認し、「Claim」(請求)と緑色で表示されている項目を選んでAボタンを押すことで達成報酬を獲得。その後は達成後の空いた項目に新たなミッションが自動的に発令される。ほとんどのチャレンジはなんとなくバトルに挑戦している内に、いつの間にか達成している事が多いのでどんどん利用するのが吉となるだろう。
釣り
ゲーム進行を通じて、拠点では海釣りならぬ空釣りを楽しむことができるようになる。
手順についてはまず釣りポイント(Fishing Chest)に立ち、Aボタンで釣りを開始。チュートリアルの指示通り、画面上のマーカーが青色時にAボタンを押し続けて赤色時はボタンを離す、といった操作を繰り返して魚が疲れたところを狙って釣り上げる、といった具合だ。
釣り上げた魚は魚図鑑メニュー上で、累積釣果数と共に魚が持つバフ効果を確認することができる。消耗品といった扱いで、使用することでバフ効果を発動することができる。
図鑑要素もあることからちょっとしたコレクション要素にもなっており、釣りのミニゲームをこよなく愛するというようなプレイヤーにとってはあるだけで嬉しいコンテンツとなるかもしれない。
なお、釣りへの挑戦権はステージ本編へのチャレンジ1回につき1度となっている。とりあえず何か1匹釣り上げたい、と思ってもまずは戦いに参加しなければならない点には注意が必要だ。
化粧
ゲームの進行に応じてアンロックされるコンテンツで、一定量のエッセンスと引き換えに化粧(Cosmetics)機能の利用が可能となる。
具体的には一部ゲーム内オブジェクトにおけるカラー変更機能であり、装飾が可能なのはルーンエッセンスと犬の2つのカテゴリ。取り分けルーンエッセンスは大部分の箇所に反映されるので、プレイ中の雰囲気もかなり変わること請け合いだ。
変更に対応した色は種類毎にエッセンスの必要数が異なったりと違いもある。攻略に必要な要素というわけではないので、気に入った色にのみ変更代を支払うのが望ましいだろう。
写本
🐋リヴァイアサン |
リヴァイアサン最後の生き残り。悪しきセタコープ軍によって目覚めさせられた。唯一の目的はこの惑星を離れ、仲間のリヴァイアサンたちと再び平和を見つけることだ。 |
新規NPCとの出会いや新たに確認されたオーブの撃破を経て、写本(Codex)要素の項目が随時追加されていく。未確認のものには上画像のように「!」が点灯するようになっているので、チェックの有無は一目で判別が可能だ。
プレイ後の感想
(※今回、Nintendo Switch版パブリッシャーであるFlynn’s Arcade様より、本作のゲームキーを提供頂きました。この場を借りてお礼申し上げます)
ここからは今作「Skies Above」を触れてみての所感を綴っていこう。
まず、大まかなゲーム内容としてはタワーディフェンス的な要素を含んだ2Dプラットフォーマーとでも言うべきであろうか。雄大な姿で大空を泳ぐリヴァイアサンの背の上を舞台に、ダッシュやフックといった各種アクションを軸に敵から敵へと次々に飛び移りながら連続撃破を行う、高速展開の空中バトルが本作最大の見どころ。
成長システムありきなゲームバランスであるため当初はプレイヤーが使用可能なアクションも少なく、リヴァイアサンの防衛にあたっては開始当初は3分程度もたせるのが精々といったところ。継続的なゲームプレイを通じて戦法、及び立ち回り方の習熟やアップグレードを繰り返し、次第に(リヴァイアサンの)生存時間を延ばすことも可能となり成長の実感と共にやり応えを実感できる仕組みとなっている。
Nintendo Switchでプレイする場合においてはテーブルモードや携帯モードでもスムーズな動作が可能となっているが、ステージ全体を広く見せようといった意図の画面構成もあってかリヴァイアサンを除くと全体的にキャラクターが小さく、混戦状態になると自キャラを見失うばかりか次第にどういう風に動いているかさえも分からなくなってしまうのが少々難点。
また、国内在住のプレイヤーにとっては更にネックとなるのが言語面で、作中台詞は元よりチュートリアルテキストに至るまで日本語に一切対応していない点はプレイヤーによっては厳しい部分となるだろう。基本ゲームシステムが2Dプラットフォーマーベースであるためなんとなくでもプレイは可能だが、戦い方に関しては対応ボタンや操作をしっかり理解していないと攻略で詰まる部分も出てくるかもしれない。
2Dゲーム好きにとっては作中のピクセルアートの美しさに惚れ惚れするばかりでなく、大空+鯨+空中戦とロマンに溢れたエッセンスが多数詰まった「Skies Above」。一旦ゲーム性に慣れた後は、やり込む程に次第と味わい深さも増してくる作品となっている。2Dプラットフォーマーがお好きな方は是非お試しあれ。
評価
個人的スコア(10点満点中) | 7.5 |
---|
良い点
- 青色を基調にした清涼感溢れるピクセルグラフィック
- 巨大な鯨の背を舞台にスピーディーな空中戦が繰り広げられるロマンに溢れたゲーム展開
- 1回辺りのバトルフェーズが数分程度の所要時間で短い間でも遊び易い
惜しい点
- チュートリアル含め言語が日本語に対応していない(※2025年4月現在)
- フォントサイズが小さく、特にアルファベットの”a”と”o”は見分けが付き辛い。
- 能力の成長ありきなゲームデザインにつき、先のステージに進むにはある程度時間がかかる
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