Shiro ~魔女に攫われた妹を捜し出せ。可愛いドット絵の微アジアンテイスト2Dプラットフォーマー

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©Game Dynasty

 

 

基本情報

 

タイトル Shiro
対応機種 Steam/Nintendo Switch
販売/開発 Game Dynasty(Steam版)/Valkyrie Initiative(Switch版)
開発 Game Dynasty
発売日 2021年11月7日(Steam版)/2021年11月25日(Switch版)
対応言語 英語,ロシア語
備考 IARCレーティング:7+(暴力(軽度))

日本語非対応。ただし全編に渡るテキスト量は計20行ほど、とごくわずか。

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作品概要

 

「Shiro」(「シロ」)はシベリアのゲーム開発チームGame Dynastyが開発を手掛けるゲーム作品。Nintendo Switch版のパブリッシャーはTERNOX Gamesが担当。

中間色ベースが程良い加減のドットグラフィックと可愛いらしい二頭身キャラが魅力的なレベルクリア型の2Dプラットフォームだ。

Nintendo Switch版のパブリッシングは当初TERNOXが担当していたが、その後Valkyrie Initiativeへと変更となった。

 

ストーリー

 

(※原文から翻訳。及び一部、投稿者側による補足追記あり)

 

双子の姉妹、ホロとシロ。
二人は子供の頃から世界中を旅してきた。

今、彼女達は古代の寺院を目指している。
伝説の遺物、”音色を聴いた者に幸運をもたらす”と噂される鐘を見つけ出すためだ。

 

飛行船に乗って寺院へと向かう途中、着陸間近という時に鳥の大群のざわめきを耳にした二人。
その刹那、魔女サテラが突如出現。魔女は妹のシロを奪い、飛行船を墜としてしまう。

 

思いがけない魔女の急襲からどうにか生還を果たしたホロ。しかし、攻撃によって墜落した飛行船は大破。
そして不時着したすぐ近くでは、件の寺院が彼女の来訪を待ち構えていた—

シロは何処へ消えたのだろうか? 妹の生存を願い、ホロは冒険への第一歩を踏み出すのだった。

 

 

操作

 

操作方法(Nintendo Switch版)

JOY-CON(左)
上下左右ボタン 移動
Lスティック 移動
Lボタン
ZLボタン
-ボタン

 

JOY-CON(右)
Rスティック
Aボタン
Bボタン ジャンプ、(壁付近で再度押し)壁蹴り、(シンボル付近で長押し)シンボルの力を利用する
Yボタン 攻撃、(プロローグパートのみ)飛行船での砲撃
Xボタン ローリング
Rボタン
ZRボタン
+ボタン ポーズ(一時停止)機能

 

「Shiro」におけるキャラクター操作はクラシックゲームのように非常にコンパクト。ジャンプ、攻撃、ローリングというたった3種のアクションを軸に、ホロは躍動感豊かに様々な表情を見せてくれる。

 

攻撃

  

Yボタンで刀剣による攻撃アクションを発動。連続入力で最大3段階の剣撃アクションへと派生する。全体的に隙も少なく攻撃面で非常に頼もしいが、このアクションはもう一つ重要な役割を持つ。

 

  

空中で使う事で剣を振り被ってる間、落下せずに空中で滞空状態を維持できる。落下までの時間稼ぎといった制御に落ち着くが、テクニックとしてとても重要となるので憶えておきたい。

 

ジャンプ/壁蹴り

Bボタンでジャンプ発動。多段ジャンプアクションは本作には存在しないが、その代わりとも言うべきアクションが同じボタンで繰り出す事ができる壁蹴りだ。

 

  

壁に密着した状態から飛びたい方向にキーを入力したまま、再びBボタンを押すと壁を蹴って反対側へと飛ぶことができる。高く飛び上がるコツは直前のジャンプで寄った壁のなるべく低い位置を蹴ること。イメージした高度でジャンプできない時は、その点を意識して試してみよう。

 

ローリング

地上にいる際にXボタンでローリングアクションを発動。向いてる方向の前方へと前転を行う。転がっている間は敵の攻撃に対して無敵となるので、相手の攻撃をかわしながら近づきたい時に重宝する。

 

以上、たった3ボタンに集約された各アクションはいずれも直感的に繰りだす事ができるため、キーアサインの僅かな習熟ですぐ手に馴染むはずだ。

 

 

ゲームのシステム

ゲーム内のシステム関連。

ステージギミック

「Shiro」のステージ各所ではステージギミックが仕掛けられている。大地の力が凝縮されたシンボルとして登場するこのギミックは水と風の2種類があり、どちらも徒歩やジャンプで移動不可能な足場へと飛び移る目的で利用するもの。それぞれ動作や使用後の軌道が異なるので上手く使いこなしたい。

 

水のギミック

シンボルに接触、包まれた状態でキーを倒している上下左右のいずれか4方向を選択。ボタンを離すとキーを倒している方向へと射出され、一定の距離を移動可能。

 

风のギミック

シンボルに接触、包まれている間シンボルは回転を続け、ボタンを離すか一定時間経過することで最終的に示していた方向へと射出。シンボルの回転は3周目、4周目と周を経ていく毎に次第に速度が遅くなる。

 

強制射出までの時間が間近に迫るとシンボルが赤く明滅を始めるので、それまでにホロを飛ばしたい角度をあらかじめ決めておく必要がある。

 

 

プレイ後の感想

本作「Shiro」は旅の途中、突如現れた魔女によって攫われた双子の妹を助け出す、といったスタンダードな内容の救出劇の2Dアクションゲームで、ゲームクリアまでのボリュームはおよそ1時間前後といったところ。

隠された収集要素やローグライクのようなランダムマップ要素は特に無い事からやり切りプレイ感の強い作風ではあるが、アクション、グラフィック、ゲームバランスなど様々な方面でかなり丁寧に作られていて触り心地は好印象。次々に登場するギミックを駆使しながら、ステージを先へ先へと駆け抜けていくプレイ感覚にはパズルゲーム的な趣も見られる。

本作のコンティニューについては前回中断した箇所からからそのまま続行する形式で、エンディングを迎えると初期化される仕様となっている。一度攻略したエリアを自由に選択可能とならないのは少し物足りなさも覚えるが一周自体は短いので、全編を通してのタイムアタックに挑むのも楽しみ方の1つとして面白い趣向となるかもしれない。

(最もゲーム内にはそういった機能が備わっていないため、別途プレイヤー側で環境を整える必要があるのだが)

 

今作は現状単発作品という形ではあるが、実際にプレイしてみて1本のアクションゲームとしてポテンシャルの高さが窺えたので、筆者個人としては是非とも追加コンテンツによるエリアの拡充、もしくはビジュアル面の路線はそのままにより一層のボリュームアップを図った続編の登場を願う一作だ。

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中) 6.5

 

良い点

  • 発色、デフォルメ度など、様々な方面で均整のとれたドットグラフィック
  • コンパクトな操作システムに伴う快適な操作感
  • ステージ随所に仕掛けられたギミックがアクセントとなる程良い難易度のパズル要素

惜しい点

  • ストーリーは大筋以外の説明が不足気味で、魔女がシロを攫った理由など不明な点がいくつか見られる
  • 一度起動したギミックの復活にわずかな待機時間があり、せっかちなプレイヤーにとってはテンポ良く進めずにストレスの要因になる場合も
  • 一回の冒険につき最初からラストまで地続きのゲームデザインであるためステージ進行が一方通行で、攻略済みのエリアを自由に選ぶといった機能がない

 

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ステージ紹介

 

最後に、本編に登場するステージをスクリーンショットと簡単な解説で紹介していこう。

 

Forest

魔女サテラの攻撃を受け、墜落した飛行船と共に降り立ったのは竹が鬱蒼と並び立つ森の中。石灯籠や鳥居などのオリエンタルな人工物が目立つその奥には、伝説の鐘が眠るという寺院が待ち受けている。

 

Temple

森に続いて寺院の中も赤いぼんぼりや浮世絵の掛け軸など、どこかオリエンタルな趣を持ったもので満ちている。気配を察すると一瞬で姿を消すと同時に、背後から斬りかかって来る侍の姿をした敵は特に厄介な相手となる。

 

Mushroom Cave

蛍のように体が発光する羽虫の放つ灯りと、点在する巨大なキノコの姿が印象的な地下渓谷内部。水路に落ちると即ミスとなるこのエリアでは、水面に浮かぶキノコの笠をトランポリンのようにして跳ねながら先へと進んでいこう。

 

Red Mine

一面赤に彩られた地下鉱山。毒々しい色の棘がビッシリと聳える仰々しいこのエリアは些細なミスが即、命取りとなるほどに非常に致死性が高い。ここまで来ればラストまであとわずかだ。

 

 

 

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