Sentry City (Nintendo Switch版)- 感想と作品解説【レビュー】

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©Flynn’s Arcade all rights reserved

 

基本情報

 

タイトル Sentry City
対応機種 Steam,Nintendo Switch 他
販売 Flynn’s Arcade
開発 Crashable Studios
発売日 2022年7月16日(Steam版),2023年9月28日(Switch版)
対応言語 日本語,英語

赤字:Switch版のみ)

備考 IARCレーティング:7+(暴力(軽度))
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作品概要

 

「Sentry City」は、アメリカ・メリーランド州のゲームディベロッパーであるCrashable Studio開発によるゲーム作品。Nintendo Switch版のパブリッシングはFlynn’s Arcadeが担当。

 

ゲーム内容は、ステージクリア方式のジャンプ&シューティングスタイル2Dプラットフォーマーで、全16面構成。

プレイヤーは主人公であるクリスを操作して一丁の拳銃を駆使しながら、警備ロボやドローンによってAIによる実効支配が進行しつつあるサイバーパンク世界の街を駆け抜けていこう。

 

本作はSteamでの登場を皮切りに、今回紹介するNintendo Switch版以外にもAndroidやiOSといったスマートフォン用ゲームとしても登場しており、幅広いプラットフォーム展開を見せている。後日にはX-box Game pass版の登場も控えているようだ。

 

リンク:Crashable Studio(X(Twitter))

リンク:Flynn’s Arcade(X(Twitter))

 

ゲームの始め方と諸注意

初回プレイ時はタイトルメニューの「ゲームをスタート」を選んで本編を開始する、という流れになる。

「ゲームをスタート」を選んで本編を開始する場合、途中経過が完全に初期化され、一からの状態でのゲーム開始となってしまう。

選んだ場合は警告が表示されるが、ver.1.0.0現在、ゲーム起動時は毎回カーソルが「ゲームをスタート」に自動で合わさっているという仕様になっており、2回目以降の起動時にうっかり選んでしまわないように注意が必要だ。

“前回プレイからの再開時”には、必ずタイトルメニューから「続く」を選んで再開するクセをつけておこう。

 

操作方法

 

(※Nintendo Switch版)

JOY-CON(左)
上下左右ボタン (左右入力)走る/(下入力中)しゃがむ
Lスティック 同上
Lボタン
ZLボタン ???
-ボタン ポーズメニュー

 

JOY-CON(右)
Rスティック
Aボタン リロード
Bボタン ジャンプ/戻る
Yボタン 発砲
Xボタン ポーズメニュー
Rボタン
ZRボタン 発砲
+ボタン ポーズメニュー

各対応ボタンはタイトルメニューの「コントロール」から確認が可能。キーコンフィグは不可。

 

レベルセレクト

ゲームを開始後、まず最初にレベル選択メニュー画面へと移行。

未到達のレベルはあらかじめロックされており、レベル1から順に各レベルを攻略していくスタイルとなっている。

 

メニュー上では挑戦可能な各レベル毎に、これまでに達成した最高クリア評価が表示されるようになっており、攻略状況の確認も同時に行うことができる。

一度クリアしたレベルは自由に選んで再挑戦が可能なので、ベストタイムの最高評価を目指して何度もチャレンジしてみよう。

 

プレイヤーのアクション

 

基本姿勢&移動

 
立ち(Lスティック左右で移動) しゃがみ(Lスティック下入力) ジャンプ(Bボタン)

 

銃を使う

立ち状態中、Yボタン(またはZRボタン)で本作で銃を発砲。立ち状態であれば空中でも使用可能。

反面、しゃがみ状態中は銃を使うことが一切できないという点には注意が必要だ。

 

リロード

リロード中はおよそ2秒間無防備状態になると同時に、その場を一切動けないというリスクを伴う。

この特徴から、敵の攻撃が即座に飛んできそうな状況で使うのは危険。

リロードアクションは空中でも発動可能なので、高所からの落下中や、移動式リフトに乗っている間など、手持無沙汰な状況下で行うのが有効的だ。

 

ゲームシステム

 

銃の装填数について

クリスが使用する銃の最大装填数は5発。残弾数は画面左上に弾丸のアイコンで表示される。

残弾数がない状態で発砲しようとした場合、自動でリロードアクションを実行する。

 

AIチップの入手

 

ボスエリアを除く各ステージのゴール地点にはブレイン(大脳)が設置されている。

ブレインは銃弾を5発打ち込むことで破壊され、中からはAIチップが出現。これに接触しすることで、レベルクリア達成となる。

スピーディーに破壊したいのであればあらかじめ到着前にリロードを済ませておき、フル装填しておくことが重要だ。

 

ステージクリア評価

各ステージクリア後には、ベストタイム評価の判定が3段階によって行われる。

基準となっているのはあくまで到達タイムで、それ以外の要素(道中でのミス回数など)は評価の判定には含まれない。

 

しかしながら、どのステージでも”可能な限り最速でゴールすること“を意識しながら進めないと、最高評価を獲得するのは困難。

例え1回のミスであっても、再スタート時には毎回チェックポイントまで戻されることから、実質上のタイムロスへと繋がることになる。

 

同じステージに何度も挑んで、敵、トラップ、ギミックの配置やルートをしっかりと頭に叩き込み、その上で極力無駄を減らした走破が何よりも重要となってくるだろう。

 

プレイ後の感想

(※恐縮なことに、パブリッシャーであるFlynn’s Arcadeから、今回も本作のプロダクトキー提供の機会を頂くこととなった。

同社の製品では「The Legend of Gwen」「Murtop」など、これまで何度も同じ形でお世話になっているが、この場を借りて改めてお礼を申し上げる次第である。)

 

ここまで紹介してきたように、「Sentry City」はシンプルなジャンプ&シューティングスタイルの2Dプラットフォーマー作品だ。

本作で特に印象深いのが、サイバーパンク然とした趣を持つステージビジュアル。

曇天の隙間から降りしきる横殴りの雨の中、薄ぼんやりと発光し続けるネオンの看板、立ち並ぶコンクリートの高層建築など、灰色基調のトーンで彩られた街の景観は退廃的な雰囲気を漂わせる。

 

また、トラック数こそ、そう多くはないが、ゲームプレイ時に流れるシンセベースのBGMもダウナーな曲調のものが揃っており、本作の世界観に絶妙にマッチしている。

初期設定では音量が控え目に設定されているので、じっくり聴きながらプレイしたいと言う場合はあらかじめ少しボリュームを上げておくことをここでおススメしておこう。

 

海外発の作品ということで、気になるローカライズについてだが、こちらはいかにもな自動翻訳といった出来で、全体を通して登場人物のセリフ毎の口調が一定していなかったりと、キャラがブレ気味になっている。

作中のテキスト要素自体がごく僅かであり、ストーリー自体は最低限追える程度に訳されているが、作品世界への没入感を求める場合は気になってしまうポイントとなるのではないだろうか。

 

開発者のコメントによれば、初回プレイにおけるオールクリアまでの所要時間の目安は合計で5~8時間程度とのこと。

筆者の実際のゲームプレイにおいても、全編を終えて凡そそれくらいという結果となった。

通常レベル、ボスバトル共に”リトライを繰り返して敵の配置を覚える”ことが攻略の前提にあるバランスとなっているため、各レベルとも初見でのクリアはまず厳しいだろう。

 

 

各レベルでは、追尾型の飛行ドローンや武装兵などが随所に配備されており、プレイヤーの行く手を遮る。操作対象である主人公のクリスは強力無比な攻撃手段は持っておらず、唯一の武装は単発発射仕様の拳銃一丁。

正面前方にしか撃てない、しゃがみ状態では銃は使えない、リロード時は無防備状態になり隙が生まれるなど、アクションにおいての制限も多く、下手な動きをすれば監視中の機械兵達に即座に狙われ、ミスの誘発へと繋がりかねない。

 

いずれの敵も一度相手の視界に入れば、こちらを精確且つ執拗に狙い撃ってくるため、なるべく察知される前に迎撃すれば有利に進むことができるだろう。

最も、敵の殲滅は各レベルをクリアするための条件ではないので、素早く目的を遂行するのであれば道中のターゲットは必要最小限を相手にして残りはスルーする、といった機転を利かせることも時には大事だ。

 

“1度の接触で即アウト”というストロングスタイルな仕様により、各レベル共に初見での難易度は中々ハードだが、このメリハリの利いた絶妙な難易度バランスも手伝って、1レベル辺りの攻略における中毒性は比較的高い。

各レベルでのリトライを重ねることで、次第に効率的に動けるようにもなり、クリアタイムの短縮をその肌で実感することができるはず。

苦難の末に全てのレベルをクリア出来たという方は、引き続き全レベルのベストタイム評価獲得を達成し、真のエンディングを目指してみよう。

 

攻略に最適解を見出すタイプの2Dアクションやサイバーパンクな世界観のゲームが好き、といった方は本作、「Sentry City」をお試しあれ。

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中) .0

 

良い点

  • 無機的且つアンニュイな雰囲気を漂わせるサイバーパンク風の魅力的な世界観
  • 所要時間1~5分程度に収まる各レベルの程良いボリューム感
  • ハードなプラットフォーマーとしての確かな手応えを感じられる難易度

 

惜しい点

  • 各レベル共に初見殺しとなる箇所が多く、一旦悪いパターンに陥ってしまうと同じポイントで何度も躓き易い
  • 登場するテキスト総量はわずかだが、いかにも機械による翻訳といったテキストのローカライズクオリティは少々気になる
  • 銃(銃弾)の攻撃判定が非常に小さく、ドローンのような飛び回る小型の対象を狙った迎撃が困難

 

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おまけ【ネタバレ注意】

 

 

※以下ではゲームクリア後の隠し要素について触れています。ネタバレが含まれる内容となっているため、読み進める場合は自己責任でお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

フルオート拳銃の入手

トゥルーエンディング後に挿入される”クレジットレベル”を進行中、特定の木箱の中に金色の銃弾の形をしたアイテムが眠っている。

これを入手すると以降、フルオート連射が可能な特殊な銃を利用可能となる。

(クレジットレベル自体はノーマルエンド後であっても挿入されるが、こちらの場合は入手不可能。“レベル開始時に大量の木箱が降ってくる”がトゥルーエンド版クレジットレベルの特徴となっている)

 

入手後、各レベルをプレイ中にZLボタンを押すことで通常の銃、フルオート銃と交互に切り替え可能になる。

フルオート銃は通常の銃に比べて最大弾数がグッと増加しており、連続射出によってタフな敵でもより短い時間で撃退可能。クリアタイムの更なる短縮に大いに役立つだろう。

 

また、フルオート銃については仕様かバグかは不明であるが、レベル開始後、最初の切り替え時は必ず残弾数が1つの状態になっている

フルオート銃に切り替える後にまずはリロードを行う癖をつけておこう。

 

 

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