Savant – Ascent - プレイ後の感想と作品解説【レビュー】

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Savant – Ascent の作品解説

Savant – Ascent の基本情報

タイトル Savant – Ascent(サヴァント – アセント)
ジャンル アクション・シューティングゲーム
プラットフォーム Steam
メーカー D-Pad Studio
公式サイト D-Pad Studio 公式サイト(英語)

 

ゲームの概要

ノルウェーのミュージシャンSavantの音楽をBGMに、上下左右360度から迫りくる敵を撃退する全方位シューティングゲーム。

プレイヤーは強力な錬金術師であるSavantを操作し、賢者の石を手に入れるべく塔の頂上を目指すことになる。

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各ステージは左右に並んだ2つの足場だけで構成されており、エレベーターのステージでは左右の足場の高さが変わるなどステージごとに特色がある。

ゲームはライフ制で3回攻撃を受けるとライフが0になりゲームオーバーだ。

 

プレイヤーは足場に立った状態で360度の方向に撃てるミサイルを発射しながら敵を迎え撃つのが基本である。

敵の数が多すぎたりして撃破できそうにない場合、反対側の足場に回避して敵の攻撃を避ける。

敵の雑魚キャラの攻撃は体当たりだけなので敵キャラの撃破がプレイの中心となっている。

 

一部の敵キャラは撃破するとアイテムとしてCDの破片を残す。

金色のCDの破片を4枚回収するとアビリティが解放されキャラがパワーアップする。

アビリティ解放のタイミングはゲームオーバー後のスコア表示画面のみで、プレイ中にパワーアップすることは無い。

上記の仕様により全アビリティを解放するまではゲームオーバー前提のプレイとなる。

取得した金色のCDの破片はゲームオーバーになっても失われないので、アビリティを解放するまではCDの破片を集めることがメインとなる。

 

プレイできるモードはストーリーモード、タイムアタックモード、エンドレスモードの3つである。

ストーリーモードを3面クリアするとタイムアタックモード、エンドレスモードが解放される。

各モードともアビリティの解放状態は共通となるため、タイムアタックモード、エンドレスモードは全アビリティを解放してからが本番となる。

尚、ストーリーモードだけでは全アビリティの解放はできず、エンドレスモードをプレイすると2つのアビリティが解放できる。

 

ストーリー

塔の最上階に安置されている賢者の石。

メカニカルウィザード(機械仕掛けの魔術師)にして錬金術師であるSavantは賢者の石を手に入れるべく塔に乗り込む。

賢者の石のありかまでたどり着き、Savantは賢者の石に手を伸ばす。

 

その刹那、賢者の石に潜む悪意ある存在によってSavantは塔の外に弾き出される。

賢者の石は周囲のケトルやアイロンに力を与え凶悪な護衛に変えてしまう。

Savantは賢者の石を手に入れるべく、敵の群れが待ち構える塔に挑むのであった。

 

システムについて

ゲームの操作についての説明。

ボタン操作の表記はPS4コントローラーとする。

 

基本操作

操作は攻撃と回避の2つに分類される。

アビリティを解放するとチャージ攻撃やチャージゲージをためるなど特殊な操作が可能となる。

また、回避やジャンプを使っての移動は足場の位置に関係なく安全に移動できる。

攻撃 右ステック 右ステックを入力している方向に射撃攻撃を行う。
射撃はプレイヤーキャラを中心に360度の方位に可能である。
右ステックを入力し続けると連続射撃を行う。
回収 □ボタン または R1ボタン 画面上に浮かぶCDの破片をチェーンで回収する。
水色のCDの破片を回収するとチャージゲージがたまる。
金色のCDの破片を4枚回収するとアビリティが解放される。
CDの破片の回収直後は当たり判定が無くなる。
回避 左ステック横 または 横キー 回転しながら反対側の足場に移動する。尚、回避動作中に敵に当たるとダメージを受ける。
連続で回避を続けると回避速度が上がる。
ジャンプと異なり真横に移動するため、上方向からの敵の攻撃を回避するのに向いている。
アビリティ:トラピーズシャッフルを解放するとチャージゲージをためることができる。
ジャンプ 左ステック上 または 上キー ジャンプして反対側の足場に移動する。
移動先の足場との間に敵がいる場合、敵を飛び越えて移動できる。
反対側の足場へ移動した後もジャンプ操作を入力を続けると、その場での垂直ジャンプを続ける。
アビリティ:トラピーズシャッフルを解放した状態で垂直ジャンプを
3回ほど続けるとチャージゲージがマックスまで一気にたまる。
パワートリップ チャージゲージがたまった状態で
R2ボタン
アビリティ:パワートリップを解放すると使えるようになる。
チャージゲージを消費して強力なバーストアタックを発動する。
画面下中央のチャージゲージがたまった状態で発動可能となる。
チャージゲージのレベル(最大5)が上がるほど強力な攻撃となる。
トラピーズシャッフル 左ステック下 または 下キー アビリティ:トラピーズシャッフルを解放すると使えるようになる。
その場でスピンし続け、チャージゲージをためることができる。
ワンコレクティブを発動するためのチャージも兼ねている。
ワンコレクティブ チャージゲージがたまった状態で
スピンし続けて攻撃をチャージ
チャージ完了後、R2ボタン
アビリティ:ワンコレクティブを解放すると使えるようになる。
チェーンで敵を捕獲する。

 

アビリティ

特定の敵キャラを倒すとドロップされる金色のCDの破片を4枚回収するとアビリティを解放できるようになる。

回収した金色のCDの破片はゲームオーバーになっても失われない。見つけたら積極的に回収することをお勧めする。

アビリティはゲームオーバーになったタイミングで解放される。プレイ中には解放されない。

金色のCDを取得するとCDに関連付けられたSavantの音楽をBGMとして選択できるようになる。

パワートリップ チャージゲージをためることでバーストアタックで攻撃できるようになる。
チャージゲージの初期値は最大3マス、メタモルフォーゼのアビリティ解放で最大5マスになる。

敵を倒すか水色のCDの破片を回収するとチャージゲージがたまる。
トラピーズシャッフルのアビリティを解放すると回避やジャンプでもチャージゲージが上昇するようになる。
大量の敵やwyrm(ワーム)など通常攻撃で対象できない相手に使用する。
サヴァンティズム 攻撃の一撃目に強力な5連ミサイルを発射するようになる。
5連ミサイルは通常攻撃と同じ射程・速度の攻撃で使いやすくキャラクターの強化が実感できるアビリティである。
プリモニション 画面外に敵が出現しようとすると出現方向の画面端が点灯して敵の出現を教える。
敵の種類により点灯色が変わるので出現する敵を予測できる。
主人公が射撃攻撃を開始すると射撃方向を広く表示させるように画面がスクロールするため、射撃方向の反対側の表示が狭くなる。
プリモニションを解放することで射撃中の背後の安全を確保できるようになる。
メタモルフォーゼ チャージゲージが3マスから5マスに増える。
チャージゲージを最大値までためると通常攻撃の威力は2倍となる。
パワートリップを発動するとチャージゲージを消費するため、パワートリップ後はなるべく早くチャージゲージをためることが重要になる。
トラピーズシャッフル その場でスピンし続け、チャージゲージをためることができる。
回避やジャンプでもチャージゲージをためることができるようになる。
ワンコレクティブを発動するためのチャージも兼ねている。
ワンコレクティブ チェーンで敵を捕獲する。
チャージゲージがたまった状態でスピンし続けて攻撃をチャージ、チャージ完了後にR2ボタンで発動と、発動までに手間がかかる。
ストーリーモードの宇宙ステージに行くために必要となるアビリティである。
サクションクー ストーリーモードで入手できる賢者の石(Ultimate Power)を所持した状態で使用できるようになる。
敵を破壊したときに放出される破片を賢者の石に吸収できるようになる。
破片を吸収し、賢者の石に表示されるメーターをマックスまでためるとオーバードライブが発動する。
オーバードライブを発動させると主人公キャラの色が変わり、射撃の威力が強化される。
オーバードライブは5段階まで強化可能である。

 

ゲームモード

ゲームモードとしてストーリーモード、タイムアタックモード、エンドレスモードの3つのモードで遊ぶことができる。

また、プレイヤーキャラの性能を変更するVARIOモードと呼ばれる特殊なモードが存在する。

 

ストーリーモード

メカニカルウィザードにして錬金術師であるSavantを操作し、塔の最上階にある賢者の石を手に入れるべく群がる敵を撃破しながら進むモード。

ステージは「塔の入り口」「エレベーター」「塔の最上階」の3ステージ、「塔の最上階」のボスキャラを倒すとエンディングとなる。

 

ストーリーモードをクリアするとタイムアタックモード、エンドレスモード、VARIOモードが解放される。

尚、「塔の最上階」をクリアした時点では金色のCDは4枚しか集まらない。

ストーリーモードのクリア後に遊べるようになるエンドレスモードをプレイすると「トラピーズシャッフル」と「ワンコレクティブ」のCDを集めることができる。

エンドレスモードで「ワンコレクティブ」のアビリティを解放したら「塔の最上階」で賢者の石を入手することができ、先のステージに進むことができる。

 

 

タイムアタックモード

ステージのボスキャラ撃破までの時間を競うモード。

ストーリーモードの進捗により2ステージまで選択できるようになる。

出現する雑魚敵の数がストーリーモードよりかなり増えるため、全アビリティを解放してから遊ぶことをお勧めする。

 

 

エンドレスモード

「エレベーター」ステージで出現する敵をひたすら撃破し続けるモード。

タイムが進むにつれて敵の数が増え、耐久力も高くなってくる。

 

エンドレスモードを4分ほど耐え抜くと「トラピーズシャッフル」と「ワンコレクティブ」を落とす雑魚キャラが出現する。

「ワンコレクティブ」を解放した時点では攻撃力の不足から5分以上の生存は非常に難しい。

CDを2枚集めたらストーリーモードに戻り、最後のアビリティ「サクションクー」を解放してから、「10分間生存」の実績解除に挑戦することになる。

 

VARIOモード

主人公のショットがVARIO(ヴァリオ)になるモード。

画面右下の「ガイ・フォークス・マスク」を選択することでVARIOモードに切り替えができる。

尚、VARIOモードはストーリーモードでのプレイでのみ有効なモードである。

VARIOモード中は主人公のショットがVARIO(ヴァリオ)の形になり、パワートリップは「ガイ・フォークス・マスク」が描かれた四角い立方体になる。

 

また、プレイヤーキャラは「ガイ・フォークス・マスク」を被った顔になり、一部のアビリティが使用不可となるなどの違いもある。

VARIOモードでストーリーモードをクリアするとエンディングのイラストの画像も「ガイ・フォークス・マスク」を被った顔になるなど若干の違いが出る。

 

 

Savant – Ascent をプレイした感想

 

Savant – Ascent を遊んだ感想

Savantのノリのいい音楽をBGMに、敵の大軍を撃破しながらステージクリアを目指す全方位シューティングゲーム。

主人公の名前(Savant)やCDを集めることでアビリティとBGMが解放されるシステムなどミュージシャンであるSavantのファンアイテムともいえる作品である。

 

ストーリーモードは3面(隠しステージを含めても5面)、モードもストーリー、タイムアタック、エンドレスの3種類とボリュームは少ない。

ゲームバランスは全体的に高めだが、アビリティ解放によるパワーアップは強力なため、一度クリアしたあたりの攻略に詰まることは少なく、高い難易度にしては挫折しにくい作品となっている。

また、アビリティ解放は苦戦していた敵キャラを容易く一掃できるようになるため、敵を倒す爽快感とパワーアップした実感が得られ、プレイのモチベーションもあがる。

 

残念な点はアビリティ解放はゲームオーバー後のため、プレイ中のパワーアップは存在しない。

このため、ゲームオーバー前提のプレイとなっており、賛否が分かれそうな作品となっている。

また、緻密に書き込まれたグラフィックは本作の特色の一つだが、残骸をまき散らす演出にまぎれた雑魚キャラを見逃すことが多い。

上下方向の射撃時に反対側の画面表示が極端に狭くなり敵キャラの動きを把握しにくいのも残念な点である。

 

ボリュームの少なさや視認性の悪さなどの欠点もあるが、操作は簡単で手軽に遊べ、難易度は遊びごたえを感じる難しさとプレイ時のゲームバランスは良い。

1プレイ5分~10分程度だが、気が付いたら1時間以上プレイしていたぐらいにのめり込める作品となっている。

 

Savant – Ascent の評価

個人的スコア 7.0

 

良い点

・敵の攻撃は体当たりのみで弾除けは存在しない。結果として敵の撃破に重点を置いたゲームバランスとなり、敵を次々に破壊していく爽快感が得られる作品となっている。

・アビリティ解放によるパワーアップの恩恵は大きく、今まで苦戦していた場面も簡単にクリアできるようになり、プレイへのモチベーションがあがる。

・難易度は高めのゲームだが、アビリティ解放のタイミングと敵の攻撃が激しくなるタイミングのバランスが取れており、挑戦しがいのある作りとなっている。

 

惜しかった点

・アビリティを解放するタイミングがゲームオーバー後のため、全アビリティを解放するまでゲームオーバー前提のプレイになってしまう。

・2つ目のアビリティであるサヴァンティズムを解放するまでプレイヤーキャラの攻撃が弱く、ゲームの楽しさを感じる前に雑魚敵をさばけずゲームオーバーになってしまう。

・雑魚敵を倒すと残骸をまき散らす演出が発生するが、雑魚敵と残骸の色が似ているため残骸にまぎれた雑魚敵を見逃すことがある。

・ボス戦は回避を中心とした戦闘のため、選択肢が左右だけのクリックタイムイベントのゲームのようなプレイ感覚になり、本作の持つ爽快感が失われている。

 

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