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基本情報
タイトル | Satryn DX(Satryn Delux) |
対応機種 | Steam/Nintendo Switch |
販売 | maybell🌻(Steam版),Flynn’s Arcade(Switch版) |
開発 | maybell🌻,RAWRLAB Games(※Switch版移植担当) |
発売日 | 2021年10月15日(Steam版)/2024年7月18日(Switch版) |
対応言語 | 英語 |
備考 | IARCレーティング:7+(暴力(軽度))
公式リーダーボードによるオンラインスコアランキングに対応 日本語非対応(ゲームプレイ自体に大きな影響はなし) |
作品概要
「Satryn DX」*はmaybell🌻氏の個人開発によって製作されたゲーム作品。NintendoSwitch版はRAWRLAB Gamesが移植を担当、Flynn’s Arcadeがパブリッシングを手掛ける。
(*「Satryn Delux」、「Satryn サトリン DX」と販売サイト毎に表記揺れが発生しているが、当記事内では「Satryn DX」で統一するものとする)
本作のゲーム内容は、8方向に撃ち分けが可能な1画面方式のツインスティックシューター。プレイヤーは古き英雄として、精霊のフレンド達を救出しながら惑星サトリンの現住人達の撃退に単身挑んでいく。
原作にあたる「Satryn」はitch.ioにてリリース。本作「Satryn DX」はそのグレードアップ版にあたり、新たに実績要素やネットランキングに対応。NintendoSwitch版では「Galacticon」の開発チームRadin Gamesの協力により、オンラインボードシステムの実装が実現した。
リンク:Flynn’s Arcade(X(Twitter))
操作方法
(※Nintendo Switch版)
JOY-CON(左) | |
Lスティック | 移動 |
上下左右ボタン | 移動 |
Lボタン | |
ZLボタン | |
-ボタン | メニューを開く/閉じる |
JOY-CON(右) | |
Rスティック | 入力方向にショット発射 |
Aボタン | 右方向にショット発射 |
Bボタン | 下方向にショット発射 |
Yボタン | 左方向にショット発射 |
Xボタン | 上方向にショット発射 |
Rボタン | |
ZRボタン | |
+ボタン | ポーズメニュー |
基本的にショット攻撃のコントロールはRスティックが担っているが、ABXYでも操作が可能。
十字方向に配置された各4ボタンはそれぞれが各方向へのショット射出ボタンに対応しており、例えば右下に撃ちたい時はAとBを同時に押す、といった操作となる。
オプション設定
CAMERA MOTION | カメラの挙動 |
SHINY | 明るさ |
AUTO-SHOOT | オート連射 |
PHOTOSENSITIVITY | 一部オブジェクトの明滅演出 |
「CAMERA MOTION」はプレイヤーがステージ端へと近づいた際に画面が各方向へとスクロールするか否かのオプション。オフ状態にすると画面が完全に固定され、スクロールしなくなる。
「SHINY」は画面全体の明るさの設定。「AUTO-SHOOT」はオート連射設定で、オン状態はロックがかかったアイコンが目印。オンにした場合はRスティックで一度撃つ方向を指定した後、同方向に手離しでも自動で発射するようになる。
「PHOTOSENSITIVITY」は一部オブジェクトの明滅演出設定で、チェックマークを入れることでネオンライトのように各色がゆっくりと入れ替わるようになる。
ゲームシステム
基本的なゲームの流れは、各LEVEL毎に画面上に一定数出現するキャラクター(サトリンの悪しき住人たち)を全て倒すことでLEVELクリアとなる。
ただし、ブラックホールやホワイトホールといった破壊不可能な脅威に関しては、殲滅の対象として含まれない。
また、ステージ内をうろついている水色のキャラクターも殲滅の対象外。こちらについては下記にて解説。
フレンド
各ステージ内を彷徨っている”精霊のフレンド”は、プレイヤーが接触することで救出が可能。1体救出毎に以降のあらゆる得点時にボーナススコアが加算されるようになる。
(例えば、救出数が0の時に雑魚敵1体撃破時のスコアが500点とする場合、フレンド1体救出状態時は510点、2体救出時は520点…と言った具合に変動する)
なお、フレンドは敵住人達に接触すると捕食され死亡してしまう。必ずしも全員を救出しなければならないということはないが、なるべく手近な者から手早く助け上げていこう。
なお、ver.1.1.5以後のバージョンで追加されたOPTIONの項目「FREIND HATS」をアクティブにすると、ステージ内のフレンド達が一斉に帽子姿へと変化する。
ゲームプレイにワンアクセントを与えるだけの機能ではあるが、個体ごとに帽子の色が異なっていたりと芸が細かい。本作を遊ぶ際には一度は試してみて欲しい。
ミスした際のペナルティ
各LEVELにつき1回、プレイヤーがミスをした際に、救出したフレンド数が35%減少するというペナルティが発生する。
トータルの救出数が多い程減少割合も高くなるため、スコア更新の上では大きく影響する点に注意。
パワーアップアイテム
スコア75,000点獲得毎に、光の柱と共にいずれかのパワーアップアイテムがステージ内に出現する。
代表的なアイテムは以下の9種類。
デュアル(Dual) |
両手からパワーを放出する、前後同時発射の2WAY型ショット |
---|---|
スプレッド(Spread) |
三方向に広い弧を描きながら放射される拡散型ショット |
クアッド(Quad) |
全身から高エネルギーを出力、四方向に同時射出するショット |
スウィフト(Swift) |
アドレナリン摂取により、急速にパワーを放出 |
ピアシング(Piercing) |
あらゆる物質を貫き切り裂く高周波パワーを放出 |
ロケット(Rocket) |
爆発性のあるロケット弾を発射 |
フレイム(Flame) |
怒りを表現する炎を放つ火炎砲 |
ウォーター(Water) |
悲しみを表現する強力な水流を発射 |
シールド(Shield) |
主人公を守るシールドを展開。被弾時に広範囲爆発を発生すると共に、プレイヤーの身を1度だけ守る。 |
Shield以外のアイテム獲得時は、画面左上に使用中アイテムのアイコンが弾薬ゲージと共に表示されるようになる(上画像)。
武器類はいずれもノーマルショットよりはるかに強力なポテンシャルを持っているので、率先して回収していこう。
また、OPTIONで「AUTO SHOOT」の項目をオンにしている場合は放っているだけで自動で撃ち尽くしてしまうことになる点には注意。
オンライン対応スコアランキング
ゲームオーバー後のリザルト画面で、下部にあるSEND SCOREの項目を選択するとオンラインボードへのスコア登録が可能となる。
イニシャルを入力後、「SAVE & GO BACK」を選ぶとQRコード画面へと切り替わる。ここでスマートフォンなど手持ちの各種端末機のアプリを使用してコードをスキャンすることで登録は完了。
端末側の画面を覗いてみると、公式ページのリーダーボードランキングページに自身のスコアがボード上に反映されているという仕組みだ。(※これまでに登録したものの内、最高記録スコアのみが対象となる)
ランキングへの登録は上記の行程を経ることでのみ行われるため、それ以外の方法でページに飛んだ場合はスコアボードの確認しかできない点には要注意。
プレイ後の感想
ここまで紹介してきた「Satryn DX」だが、基本的な部分はオリジナルにあたるitch.io版「Satryn」と全く同じで、プレイヤーキャラやフレンド、悪の住人らを中心にちんまりとした多数のキャラクターが画面狭しとスペースファイトを繰り広げる。(と言っても、救出及び敵住人の捕食対象となる精霊のフレンドは戦いには参加しない)
操作性については申し分なく、全方位式ツインスティックシューターらしく『攻撃』=”撃ちたい方向にスティックを倒すだけ”といったシンプルな操作スタイルだが、射出可能なのは360°方向ではなく8方向のみの仕様となっているのが惜しまれる。
ネオンのように七色に輝く色鮮やかなエフェクトもポイントの1つで、クラシックPCライクな8bitカラー風のビジュアルは目を惹き印象的。
中でも特徴的なのが敵撃破時に血肉(体液?)が飛び散る演出で、これは撃退数が多ければ多い程、ステージ内がたくさんの飛沫の跡によって過激に彩られていく。
また、倒した敵の体色が基準となっているのかそれぞれで色味が異なっており、まるで宇宙空間というキャンバスに絵の具をぶちまけたかのようなアート性を感じさせる。
サイケデリックで派手気味な演出はビジュアル面のインパクトこそ大きいが、基本的なゲームルールは悪の住人を倒しつつ、フレンドを救出してスコアをどんどん伸ばしていくだけという単純明快さでとっつき易い。やりこむ場合はシューターとしての純粋な腕前も必要とはなるが、まずは気楽に臨んでみて欲しいところ。
クラシカルなスペースファイト系シューティングがお好きという方は、本作「Satryn DX」を是非お試しあれ。
(※今回、Flynns Arcade様よりNintendoSwitch版「Satryn DX」のゲームキーを提供頂きました。この場を借りてお礼申し上げます。)
評価
個人的スコア(10点満点中) | 7.0 |
---|
良い点
- アーケード黎明期作品を彷彿とさせる8bitカラーのスペースファイト系シューティング
- 撃ちたい方向にスティックを少し倒すだけで、手離しでの自動掃射も可能なオートショット機能(※要オプション設定)
- リーダーボード式のユーザー参加型オンライン対応スコアランキング機能
惜しい点
- 日本語に対応していない(ゲームプレイ自体に大きな影響はなし)
- ゲームジャンルとしては全方位シューティングながら、実質8方向にしか撃ち分けができない
- オンラインボードへの登録には別途、QRコードを読み取ることができるデバイスや環境が必要
©2022 Pikii / Flynn's Arcade / Radin Games (※記事内で使用しているスクリーンショットには、ゲーム内機能の"疑似スキャンライン"をオンにした状態で撮影したものとオフ[…]