©Digerati, JoyMasher. Licensed to and published by Eastasiasoft Limited. All Rights Reserved.
基本情報
タイトル | ONIKEN(オニケン) |
対応機種 | Steam/Nintendo Switch/PlayStation4 |
販売/開発 | JoyMasher(Steam版)/eastasiasoft(Switch版/PS4版) |
開発 | JoyMasher |
発売日 | 2014年2月5日(Steam版)/2019年8月8日(Nintendo Switch版) |
対応言語 | 日本語,フランス語,イタリア語,スペイン語,韓国語,オランダ語,ポルトガル語,中国語 (繁体字),英語,チェコ語
(※青字は各種コンソール版で追加された言語、赤字はSteam版のみの追加対応言語) |
備考 | CEROレーティング:C(15歳以上対象)(暴力)
(Steam版で配信中のタイトル名称は「ONIKEN:Unstoppable Edition」) |
作品概要
「ONIKEN」(「オニケン」)はブラジルのインディーゲームスタジオJoyMasherが開発、販売を手掛けるアクションゲーム作品。各種コンソール版においてのパブリッシングはeastasiasoftが担当。
本作のゲーム内容は8bitテイストのステージクリア式サイド2Dアクションゲーム。プレイヤーは伝説の傭兵ザクを操作して、人類を実効支配する軍事組織の壊滅任務を遂行していく。
剣技に特化したザクの戦闘スタイルやステージ毎に挿入されるシネマティックデモなど、「忍者龍剣伝」(「NINJA GAIDEN」)シリーズのオマージュを強く感じる作風だ。
リンク:eastasiasoft 日本(X(Twitter))
ストーリー
西暦20XX年 世界は大規模な戦禍によって荒廃しきっていた…
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その世界の混沌に乗じ、ある一つの軍事組織がすべてを支配下に収めることに成功した。
彼らはサイバネティクス兵士を利用し、歯向かうものすべてを殲滅したのである。 小規模なレジスタンス組織が反抗を続けているが、とても対抗できるものではなかった。 |
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しかし、ある一人の男が、その戦いの行方を変えていくことになる。 多くの者が伝説上の存在と捉えていた、非情の戦士。
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機械に彼を止めることはできない。文字通り、「何者にも止められない」存在だった。
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これは、ザクという名の男、そして彼の戦いの物語である。 その相手は…
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登場人物
ザク |
本編主人公。背中の忍者刀で数々の危難を切り抜けてきたという噂から、人は彼のことを伝説の傭兵と呼ぶ |
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ズコフ |
実効支配を目論む巨大企業オニケンに対して、抵抗を続けるレジスタンスの司令官。今回の作戦に即してザクに協力を仰ぐ |
ジェニー |
レジスタンス実行部隊の一人。今作戦では主に生存者救助を担当。ズコフが協力を仰いだザクに対し、怪訝な態度を見せるが… |
リコ |
レジスタンス実行部隊の一人。今作戦の協力者として迎えられたザクを主に航空支援という形でサポートする |
ガイスト |
オニケンが所有する巨大戦艦の司令官で剣技を得意とする。レジスタンスの殲滅を試み、戦艦での正面対決を挑んでくる |
ドクター・グリム |
ドゥーザーに付き従う科学者。オニケンの軍事兵器開発における主軸とも言える存在で、サイバネティック兵器なども彼の主導で行われている様子 |
ハッカン |
ドゥーザーの下に身を寄せる傭兵。同じニンジャのスタイルを流派とするザクとは少なからず因縁があるようだが…
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ドゥーザー将軍 |
強力な人材を傍に置き、巨大企業オニケンをまとめる最重要人物。支配の強さを更に盤石なものとするべく、レジスタンス基地の要であるメインフレームのコントロールの奪取を画策する |
ゲームモード
ゲームモード&ミッション選択
ゲームスタート直後、ノーマルとハードコアの2種類の難易度を選択。ハードコアでは敵や敵弾に一度でも触れるとワンミスとなり、ノーマルモードとはスコアを共有しない点に注意。
続いてミッションを選択。一度到達したミッションの範囲内で開始ステージを自由に選択することができる。本編最終ステージとなるMISSION 6クリア後にはMISSION 7*、ボスラッシュモードがそれぞれ追加で解放される。MISSION 7*でのプレイアブルキャラクターはジェニーとなっており、使用武器も銃となっていたりとザクとは一部アクションが異なる。
スコアについてはミッション毎に過去最高記録のみが反映される。トータルスコアはこの最高記録の合算となっているため、ステージのスコアを更新する毎に併せて更新される仕組みだ。
(※以下は基本的にNintendo Switch版準拠での解説となります)
操作
操作方法(※Nintendo Switch版)
JOY-CON(左) | |
上下左右ボタン/Lスティック | キャラクターの移動 |
Lボタン | 武器切り替え(剣⇔手榴弾) |
ZLボタン | |
-ボタン |
JOY-CON(右) | |
Rスティック | |
Yボタン | |
Xボタン | 剣攻撃 |
Bボタン | |
Aボタン | ジャンプ |
Rボタン | 武器切り替え(剣⇔手榴弾) |
ZRボタン | |
+ボタン | (タイトル画面で)ゲーム開始/ポーズ(一時停止) |
「ONIKEN」の操作スタイルは攻撃、ジャンプ、武器切り替えの実質3ボタン操作にまとまっており非常にシンプル。 ボタン数が比較的少ないレトロコンソールに親しみが深い諸氏ならば非常に扱いやすい操作系であると言える。
アクション
剣攻撃
Xボタンで剣攻撃を繰り出す。方向ごとの使い分けはできず、立ち、空中、しゃがみいずれの状態でもザクの正面前方にのみ放つことが出来る。短いモーションで隙も少ないのでガンガン使って行こう。
パワーアップアイテム入手後はアイテム効果が有効中に限り、切っ先から衝撃波が飛ぶようになり使い勝手が上昇。効果はゲージが残っている間は継続するが、パワーアップアイテム1個につき増えるゲージはたった2つ。このゲージは敵の攻撃を少し被弾するだけであっという間に消滅してしまうので、効果をなるべく長持ちさせたいのならばダメージを受けずに進むことが重要だ。
ジャンプ
Aボタンでジャンプを発動。ジャンプ中に進行方向の反対へとキーを押すとある程度の空中制御も可能。高度、飛距離自体はあまり高くないので、間隔が広い足場間を移動する際は特に気をつけて使おう。
手榴弾
通常Xボタンで繰り出せるのは剣アクションだが、LもしくはRボタンで切り替えることでサブウェポンである手榴弾を利用可能となる。手榴弾のストックは主にアイテムボックスから補充が可能だが、着弾時に発生する爆発の威力が高い反面、緩やかな放射状の線を描きながら飛ぶといった独特の軌道を持つため、過信は禁物。基本的には無駄遣いは控え、ボス戦に向けなるべく一定量を確保しておくようにしたい。
バーサーカーモード
スペシャルアイテム獲得後、ゲージが残っている状態で上方向キーと同時にXボタンを押すとザクの全身が赤く光り、バーサーカーモードに突入する。時間にしてわずか数秒だが、スーパーアーマー状態となり被弾してもノックバックしなくなる。無敵状態になるわけではないのでその点については要注意。
プレイ後の感想
「ONIKEN」はJoyMasherが得意とする、NES(ファミコン)ライクなアクションゲームの代表作とも言えるタイトルで、インディーゲームにおいては比較的早い段階で排出されたタイトルとしても知られる。本作で培われた8bit風ゲーム製作のノウハウは次作「Odallus -The Dark Call-」においても存分に活かされている。
個人的な事情を挙げると”忍者ベースのキャラクターが主人公の2Dサイドアクション”というゲームジャンルは筆者の嗜好にダイレクトに突き刺さるため、本作はその一点だけでも評価に対して補正がかかってしまいがちになるが、ここでは本作の完成度をしっかり見極めた上で公平な感想と評価とさせて頂こう。
まずアクションゲームとして気になるポイント、操作性についてはクセが限りなく少なく、操作系統も攻撃とジャンプの2種類に絞られているため直感ですぐにプレイすることが可能。額面通りのゲームプレイを楽しむ事ができる。
難易度的なバランスとしてはゲーム前半は進めやすく、中盤辺りから露骨に難易度が高くなるという丁度良いバランスとなっている。その反面、ボス戦については最悪敵の弱点付近に張り付いて手榴弾連射で無理矢理突破できてしまう局面が多いのは少し気になったところ。そういった懸念部分も残りはするが、ファミコンライクなアクションゲームと考えるならば腑に落ちる部分もあるため、総じて理想的な内容足りえる完成度である、といった評価に落ち着く。
また、「マッドマックス2」や「北斗の拳」を彷彿とさせる近年では中々見られない”強面で無骨なキャラクター”の競演で展開する青年漫画テイストに溢れたアツいストーリーも作中の魅力の一つとして映る。アクションゲームにそういったテイストを求める諸氏には満足感の高い作品となっているので、本稿で気になった方は是非遊んでみて頂きたい。
評価
個人的スコア(10点満点中) | 7.0 |
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良い点
- 往年のゲーム好きにはたまらない、ファミコンライクのシンプルなゲーム性とビジュアル&サウンド。価格もお手頃
- アクションゲーム的に無駄な要素は一切取り入れず、徹底してコンパクトに作られた良質なプラットフォーマー
- コンティニュー無制限に加えてリスタートポイントが頻繁に入るため、ミスが多発した場合でもステージ進行が比較的スムーズ
惜しい点
- ザク唯一の特殊技であるバーサーカーモードが有効時間の短さ、性能、効果のあらゆる面で目立ちにくい
- 良くも悪くも手榴弾が強力で、これ一本による力押しでの突破が可能なボス戦が多い
- 日本語字幕でプレイする際、一部のデモシーンでテキストのスクロール速度がシーン展開に追い付かず、読み切る前に次の段落へと移る場面が何箇所か見られる
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ステージ紹介
「ONIKEN」の本編は全6ステージで構成されている。各ステージではエリアが切り替わるごとにリスタートポイントとして記録され、同時にライフが全快する仕様となっており、難所続きとなるゲーム後半においてもミス時の立て直しに関する不安は幾分か和らぐ。本稿の最後に、以下ではステージの特徴を簡単に紹介していこう。
(※ゲーム本編のネタバレが含まれています。読み進める上ではその点についてご留意下さい)
STAGE01:Resistance Base(抵抗軍基地)
我々レジスタンスの基地が攻撃を受けている。敵は基地内にあるメインフレームのデータを求めているようだ。メインフレームは自己防衛のために自爆システムを作動したが、何かがそれを妨害している。原因を突き止めた後、基地を脱出して欲しい。
STAGE02:Battleship Raid(戦艦襲撃)
オニケンは、反物質砲を装備した巨大戦艦にレジスタンス基地の残骸を一掃するよう指令を下した。しかし、その地域でまだ生存者の姿が確認されている。
レジスタンス達がオニケンと戦う間、君の手で戦艦を止めなければならない。
STAGE03:Ice Fortress(氷の要塞)
レジスタンス情報部は、ノースマウンテンに敵の武器工場が隠されていることを発見した。君の任務は、工場を破壊し、オニケンの武器供給を停止することだ。
STAGE04:Enemy Supply Route(敵勢力供給ライン)
オニケンの補給ルートを追跡した。列車が荒れ地からリカルドの森の中にある駅へと武器や補給品を運んでいる。電車に乗り、全て破壊してほしい。
STAGE05:The Brain Palace(作戦本部ブレイン・パレス)
グリム博士のメモリーインプラントのおかげで、オニケンがずっと計画していたことが分かった。奴らはイーストキャピタルの廃墟の奥深くでこの邪悪な計画を始めようとしている。
ブレイン・パレスと名付けられた要塞はオペレーションセンター。オニケンにとっての中心とも言える重要なエリアとなる。君の任務は計画が開始される前に奴らが奪ったメインフレームに潜入し、破壊することだ!
STAGE06:The Core(中核部)
君はブレイン・パレスの中核部にいる。メインフレームが格納された部屋を見つけて破壊してほしい。
人類の運命は君の手にかかっている。十分に注意してくれ。