Ninja Wars: Battle Simulator - プレイ後の感想と作品解説【レビュー】

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基本情報

タイトル Ninja Wars: Battle Simulator (ニンジャ・ウオーズ バトル・シミュレーター)
ジャンル シミュレーションゲーム
プラットフォーム Steam
メーカー Inspector Studios
公式サイト Ninja Wars (Steam)

 

ゲームについて

古代中国を舞台に忍者による戦争を再現したシミュレーションゲームである。

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プレイヤーはSwordsman(剣士)・Spearman(槍兵)・Archer(射手)の3タイプの忍者で軍団を組織し、全15ステージにおよぶ戦場で敵の忍者軍団との戦いを繰り広げることになる。

 

戦闘は自動戦闘のため、戦闘を開始するとプレイヤーは勝敗に関与できない。

戦闘前の部隊配置でほぼ勝敗が決するため、プレイヤーは敵忍者部隊の布陣から最適な部隊配置を導き出す必要がある。

 

戦闘が始まると3Dグラフィックで描画された忍者たちはユニットの特性を生かしながら相手忍者を絶滅するまで怯むことなく戦い続ける。

死屍累々の戦場で最後まで生き残るのは敵とプレイヤーどちらの忍者軍団か?

 

システムについて

ゲームの操作・システムについての説明。

ゲームの操作

ゲームの操作についての説明。

ボタン操作の表記はマウスとする。

カーソル移動 マウス カーソルを移動する。
メニューの選択やユニットの配置位置を決めるのに使用する。
決定 マウスの右ボタン メニューの実行と忍者の配置を行う。
忍者配置時に右ボタンを押しながらドラッグすると自動で忍者を配置する。
忍者の向き変更 マウスの左ボタン 忍者配置前に左ボタンを押すと配置する忍者の向きを変更できる。
スームイン/ズームアウト マウスホイールの前後 スームイン/ズームアウトする。設定画面でスームイン/ズームアウトの速度を変えられる。
カメラの移動 マウスホイールを抑えながら
マウスを左右に動かす
カメラを動かし戦場を別の角度から観戦できる。

 

システム

ゲームのシステムについての説明

 

忍者の配置

ステージごとに決められた予算内で忍者を配置する。予算は画面左下の小判のアイコン右の数字に表示される。

Swordsman(剣士)・Spearman(槍兵)・Archer(射手)で予算が異なり、画面下中央にある剣・槍・弓の3種類のアイコンで配置する忍者を切り替える。

忍者は敵部隊の正面、緑色のラインより手前のスペースに配置する。

忍者を配置する時に向きも決められるが、戦闘を開始すると敵ユニットに向かって移動するので配置する向きに意味は無い。

忍者を指定して配置を取り消すことはできない。画面左下の「クリア」ボタンを押して全ての忍者の配置を取り消すことになる。

配置スペースとメニュー枠が重なる場所には忍者を配置できない。メニュー枠と重なる場所に配置する場合、カメラを動かしてメニュー枠と配置スペースが重ならないように動かす必要がある。

 

戦闘を開始する

忍者の配置が完了したら「戦闘を開始する」ボタンを押し、戦闘を開始する。

「戦闘を開始する」と忍者は自動で移動して敵を攻撃する。プレイヤーは戦闘に関与できない。

敵軍の忍者を全滅するとステージクリア、自軍の忍者が全滅すると敗北となる。

画面左上のメーターで戦況が確認できる。

 

カメラ操作

マウスホイールでカメラを操作する。

メニュー枠と重なった位置に忍者を配置する場合や、別の角度から戦闘を見たい場合にカメラを移動させる。

カメラの移動範囲は広く、戦場から離れた位置にある港や屋敷などを見ることもできる。

 

忍者

ゲームに登場する忍者についての説明

本作にはSwordsman(剣士)・Spearman(槍兵)・Archer(射手)の3タイプの忍者が登場する。

忍者ごとに長所・短所があり、忍者の特性を考慮した部隊配置が重要だ。

以下は忍者の性能をまとめた表である。

ユニット名 ユニットの名前 Swordsman Spearman Archer
ダメージ 攻撃力。高いほど敵へのダメージが大きい。 3.5 4 4
健康 体力。高いほどダメージに耐えられる。 65 55 40
範囲 攻撃範囲。高いほど遠距離から攻撃できる。 1.7 2.5 20
スピード 移動速度。高いほど敵に素早く接近できる。 4 5 5
コスト 部隊配置コスト。 40 50 60

 

各タイプの特性についての詳しい説明を下記に記載する。

部隊配置時の参考にしてもらいたい。

 

Swordsman(剣士)

刀で武装したごく普通の忍者。

健康が高く、Archer(射手)の弓攻撃にひるむことなく突撃を繰り出す。

Spearman(槍兵)とは相性が悪く、接近する前に大ダメージを受けてしまう。

Swordsman(剣士)の役割は敵陣後方のArcher(射手)を倒すことを目的とする。

敵のSpearman(槍兵)が味方のArcher(射手)の攻撃で消耗したタイミングで前線にでるように配置するとよい。

 

Spearman(槍兵)

狐のお面を被った、槍で武装した忍者。

背中に肩幅くらいある手裏剣を装備しているが戦闘で使うことは無い。

ダメージ・範囲・スピードに優れており、接近戦の要となる。

特にSwordsman(剣士)とは相性が良く、優位に戦える。

健康がやや低く、Archer(射手)の弓攻撃は苦手である。

スピード速いため、最前線に配置すると単体で突撃して敵Archer(射手)の餌食になるため注意が必要だ。

 

Archer(射手)

弓で武装した忍者。口元の覆面以外はほぼ足軽。

接近戦は苦手だが、弓による遠距離攻撃で接近されるまでは一方的に攻撃ができる。

体力の高いSwordsman(剣士)は苦手だが、敵の布陣はSpearman(槍兵)を多めに配置する傾向があるのでかなり活躍できるユニットだ。

敵のSpearman(槍兵)は単体で突撃してくることが多いので、Archer(射手)は最前線に配置して敵Spearman(槍兵)の全滅を狙う配置となる。

 

ゲームを遊んだ感想

本作は古代中国を舞台に2つの忍者軍団による戦いをテーマにしたシミュレーションゲームである。

ゲームは以下の流れで進む。

①敵軍の布陣に対応できるように忍者部隊を配置、戦闘を開始する。

②戦闘は自動戦闘で、プレイヤーは一切介入することなく戦闘が進む。

③敵忍者を全滅したらプレイヤーの勝利、全滅させられたら敗北となる。

 

プレイヤーが関与できるのは①の部隊配置部分のみ、効果的な部隊配置を考えるのが本作の楽しみの一つである。

戦闘が始まるとプレイヤーは観戦するだけとなり、プレイヤーの読みと作戦が正しいか試されることになる。

プレイ時間は1ステージ5分程度、全15ステージとボリュームに乏しいが、簡単なシステムのため手軽な息抜きにはちょうど良い作品である。

 

手軽に遊べる作品だが作りこみ不足の部分も多い。

ゲームとしてのバランスは悪く、予算の少ない序盤ステージは部隊配置に頭を使うので楽しめたが、予算が増える後半ステージになるとユニットをスペースいっぱいまで配置するだけになり、楽しめなくなった。

自動戦闘中にカメラを動かして異なる角度から戦闘を観戦できるが、見たい角度になるまで手動でカメラを操作する必要があり、面倒である。

全15ステージで同じ背景、BGMとなっており変化に乏しい。

メニューの位置が忍者の配置スペースに重なっているため、カメラで視線を動かさないと一部のスペースに忍者を配置できない。

 

全体的に見ると長所よりも短所が多く、お勧めできない作品である。

ただし簡単な操作・システムのゲームなので、最近の高難易度の複雑なゲームに疲れた時に遊んでみるとちょっとした気分転換にはなる。

 

 

評価

個人的スコア 3.0

良い点

・複雑な操作は無くマウスだけで完結しているため、すぐに遊ぶことができる。

・剣士・槍兵・射手の三すくみとなっており、敵の布陣を見ながら部隊を編成する楽しみがある。

・1ステージ3分程度で決着がつくため、手軽な息抜きとして遊ぶことができる。

 

悪い点

・プレイヤーの忍者を配置するスペースが狭く、後半ステージはスペースいっぱいに配置してもコストが余ってしまう。

・メニュー枠と配置スペースが重なる場所には忍者を配置できない。メニュー枠と重なる場所したい場合、カメラを動かしてメニュー枠と配置スペースが重ならないように動かす必要があり、面倒である。

・忍者をモチーフにしているが、舞台は古代中国で建物やBGMは中華風である。またユニットも刀・槍・弓で戦い忍法は使わないため忍者である必然性が無い。

・全15ステージすべて同じマップでの戦闘のため、敵の布陣以外に見た目の変化が乏しい。

・ステージごとに敵の布陣が異なるが、後半ステージは予算が余りだし、最終ステージ以外は全ユニットを射手にした力押しが可能となっている。

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