Minoria(ミノリア)- プレイ後の感想&簡易プレイガイド【レビュー&攻略】

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基本情報

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タイトル Minoria
対応機種 Steam,NintendoSwitch,他
販売 Dangen Entertainment
開発 Bombservice
発売日 2020年12月16日(Steam版)、2020年9月10日(Switch版)
対応言語 日本語,フランス語,ドイツ語,イタリア語,スペイン語,韓国語,ポルトガル語,ロシア語,中国語 (簡体字),中国語 (繁体字),英語
備考 CEROレーティング:D(17歳以上推奨)(暴力)

 

作品概要

 

「Minoria」(ミノリア)はゲーム開発スタジオBombserviceによるゲーム作品。パブリッシングをDangen Entertainmentが担当。

本作はストーリー性を重視した探索型2DアクションRPG。

世界観に直接の繋がりはないものの、同ディベロッパーが手掛ける「Momodora -月下のレクイエム」の後継的タイトルとも言えるゲームデザインとなっている。

 

リンク:Bombservice(official page)

リンク:rdein(主要開発者)(Twitter)

リンク:DANGEN Entertainment(Twitter)

 

ストーリー

 

(※本編プロローグより引用)

 

 

―ラメジア暦1203年―

禁じられた儀式によって、聖ラメジア王国と魔女勢力との大規模な争いの火蓋が切られた。

 

その数週間後、国を統治する姫たちが異端者によりさらわれ、捕らえられる。

 

捨て身の覚悟で、修道女たちの遠征隊が都に向かって出発した。

彼女ら修道女だけが魔女の脅威に対抗できるというのが、教会の考えであった。

 

今や、異端信仰に打ち勝つための唯一の望みは、彼女らの信仰である。

 

 

 

 

 

登場人物

 

シスター・セミア シスター・アンナ・フラン アメリア・ソリエット
聖職庁に仕える黒衣に身を包んだ修道女。21歳。

聖ラメジア王国には、魔女を裁く異端審問官として送り込まれた。

シスター・セミヤの助手として同行する若き侍祭。18歳。

戦闘経験はなく、魔女を封じる儀式を専門とする。

聖ラメジア王国の第一王女。24歳。

王家と教会に背くことで、魔女の側へと付いた妹のポエムに心を痛める。

彼女の髪から伸びる枝葉は、呪いによるものである。

 

操作方法

 

(※Nintendo Switch版)

JOY-CON(左)
上下左右ボタン 移動/(指定のある場所で↑入力で)インタラクト
Lスティック 同上
Lボタン マップ表示
ZLボタン 1つ前のお香に切り替え
-ボタン

 

JOY-CON(右)
Rスティック
Aボタン 回避、パリィ/項目の決定
Bボタン ジャンプ
Yボタン 攻撃
Xボタン お香の使用
Rボタン パートナーと話す
ZRボタン 次のお香に切り替え
+ボタン メニュー呼び出し

 

 

シスター・セミアのアクション

 

プレイヤーが操作するのは教会より魔女を罰する役目を司った、異端審問官のシスター・セミア。

持ち前の剣術と、様々な効能を宿した「お香」を駆使して、一帯の異端者達を断罪していく。

 

移動/ジャンプ

 

方向キー左右でシスター・セミアの移動。

Bボタンで繰り出せるジャンプは、短く押した場合と長く押した場合により高度が変化する。

また、段差上では下へ入力しながらBボタン、はしごの昇降中はBボタンを押すことで階下へと飛び降りることが可能。

 

剣攻撃

Yボタンで剣攻撃。

地上時で繰り出す場合は、ボタンの連続入力で最大三連撃へと派生。

剣攻撃は空中でも使用可能で、一部の武器装備中の際には空中で再上昇するアクションに変化する。

後述のアッパースラッシュと上手く組み合わせることで、更に高度を稼ぐことが可能だ。

 

回避

方向キーを左右どちらかに入力しながらAボタンで前転回避を繰り出す。

敵への接触や攻撃をかわすことが可能で、モーションの隙が少なくノーリスク、且つ連続で出せる。

横方向への移動スピードが高まるアクションで、長距離を移動する際は連発しながら進むと便利。

 

パリィ

敵の攻撃にタイミングよくAボタンを押すことでパリィが成立。成功すると、一方的にカウンター攻撃を加えることができる。

パリィ可能な対象は敵が放つ近接攻撃は元より、多くの遠距離攻撃にも対応しており、更にカウンター攻撃はターゲット周囲の相手も巻き込むことが可能。

タイミング的には結構余裕があり、反応がゆっくり目でも成功し易いが、タイミングが合わなかった際、カウンターを放ちつつもダメージも負うケースもあるので性能面での過信は禁物。

 

お香の使用

Xボタンで装備中のお香を使用することができる。効果は回復や攻撃、補助などお香の種類によって様々だ。

各お香の使用回数は「回復のお香」を除いて一律固定だが、インクボトルに立ち寄ることで全回復することができる。

 

Xボタンでの使用対象となるのはアクティブ効果をもったお香で、使用したいものを「お香」メニューの「アクティブ効果」項目から選んで装着(最大で3種類まで)。

装着したお香は、アクティブにしたいものをZRまたはZLボタンで切り替えることができる。

 

特殊アクション

ゲーム進行を通じて、「器」と呼ばれるアイテムを入手することで、新たなアクションを使用できるようになる。

器は全3種類あり、習得可能なアクションはそれぞれ以下の通り。

 

チャージアタック

Yボタン長押しでチャージ開始。光のオーラが周囲に展開し、約1秒後にボタンを離すとチャージアタックが発動する。

チャージアタックは装備している武器によって、以下の2種類の攻撃に分かれる。

ヘビースラスト

最大使用回数:3

正面前方に広範囲、且つ高威力な突きを繰り出す

クロススラッシュ

最大使用回数:1

画面内の敵全体を素早く何度も斬りつける。発動中は一時的にダメージを受けなくなる

消耗したチャージアタックの使用回数は、お香と同様にインクボトル(チェックポイント)に立ち寄ることで全回復する。

また、使用回数はアクション毎に武器間で共有しているという扱いになっており、アクションの異なる武器同士で相互に切り替えることで2種類のチャージアタックの併用が可能。

 

アッパースラッシュ

空中でBボタンを押すことで発動。

剣を大振りしながらの2段目ジャンプといったアクションで、判定が強いため攻撃手段としても非常に強力。

ただしこのアクション自体に無敵判定はなく、敵の攻撃が重なると普通にダメージを喰らってしまうので、扱いには注意が必要。

 

ワープスラッシュ

空中でAを素早く2回押すことで発動。(着地するまでの間、一度だけ使用可能)

空中限定のアクションで、斬撃を伴う高速な横移動が可能。

回避が困難な一部ボスの広範囲攻撃を避ける際に重宝するが、上述通り空中で一度しか出せないので、回避に使う際はタイミングをよく見極めよう。

 

ゲームシステム

 

セーブについて

道中随所に配置されているインクボトル(マップ画面では羽根のマークで表示)をチェックすることで、体力とチャージアタック、及びお香の使用回数の初期化と同時に進行状況の記録が行える。

本作のセーブは、ゲーム開始時に選択したセーブスロットにそのまま上書きされる仕様となっており、コピーを作ることは出来ない点には注意。

 

秘密の図書室

インクボトルの近くには、青い光の柱が配置されていることがある。

この柱をチェックすることで、秘密の図書室へと移動することができる。

 

図書室の主な用途は、アリナを通じた買い物。ゲーム内で入手可能な銀のコインと引き換えに、ここでしか手に入らないお香を買うことができる。

ゲーム進行に応じて新しい商品が追加されることがあるので、定期的に覗いてみよう。

 

状態異常

一部の敵が繰り出す霧状のエフェクトに包まれた際に、様々な状態異常に罹る場合がある。

状態異常中は、画面左上にアイコンと共に状態名が表示。各状態異常の種類は以下の通り。

HPが減り続ける
呪い 攻撃力が低下する
箝口(かんこう) お香が使用できなくなる

いずれの状態異常も時間経過と共に消滅するが、純真な緑葉のお香を持っていれば即時の回復が可能だ。

 

敵のゲージについて

ボスキャラクターには生命力(オレンジ)とスタン(黄色)の2種類のゲージが設定されている。

攻撃を加える内にスタンゲージを奪うことができるが、ゲージを全て削ることで敵を一時的に隙を作ったり、与えるダメージがより大きくなるといった恩恵が得られる。

スタミナゲージをより多く奪うことができるお香の効果などを駆使して工夫してみよう。

 

プレイ後の感想

bombserviceのオリジナル探索型アクションゲーム「MOMODORA」。

itch.ioやSteamをプラットフォームの中心とし、順当な進化を見せながら、そのシリーズ作品はこれまでに計4本がリリース。

第4作目にあたる「MOMODORA – 月下のレクイエム」に至っては、PS4やNintendoSwitchといった各コンソールにも移植された。

 

本作「Minoria」は、そんな「MOMODORA」シリーズ一連のゲームデザインを受け継ぎ、ストーリー性、美術面の両面で新たなステージへと踏み出したbombservice5作目のオリジナルタイトルだ。

今作におけるピクセルグラフィックからトゥーンシェーダーへと変わったことで、まるで絵画の世界で冒険をしているかのような気持ちにさせてくれる。

 

普通に進めていけば、約3~4時間程度でクリア可能と丁度良いゲームボリューム。難易度自体も抑え目で、ステージ構造やギミック配置などに意地悪なものは皆無。

過度に高度な操作は要求されず、2Dアクションがあまり得意でなくてもレベルや装備品の組み合わせを駆使すれば、火力による力押しでクリアする事も可能な良い塩梅のバランスでまとまっている。

 

また、本作ではEXPを稼いで成長するごくスタンダードなキャラクターレベルシステムを採用しており、敵の攻撃力に圧倒されるようになってきたという場合もレベリングによって差を埋めることが可能となっている。そのため、「敵が強くて進めない」といった理由で行き詰まることはまずないだろう。

 

反面、探索アクションゲームでは半ば付き物である、「ファストトラベル」機能を使用可能となるのが本編クリア後というのが少し不便さを感じることとなった。

元々、ゲームクリアまでそこまで時間がかかる作品ではないが、銀のコインや情報の捜索及び回収においては、なるべく丁寧に行いながら本編を進めることをオススメしたい。

 

ゴシック様式の世界観を彩る、絵画のような美しいグラフィックと滑らかに動くアクションは絶品。

同ディベロッパー製作の前タイトルにあたる「MOMODORA – 月下のレクイエム」のプレイ経験があれば、演出や表現力の面でより一層の進化を感じることが出来るはず。

 

終始淡々と進行していくため展開の派手さには欠けるが、ダークファンタジーテイストに溢れた物語をしっかりと堪能することができる。

ストーリー性を重視した探索型アクションに関心がある、という方は本作「Minoria」を是非お試しあれ。

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中) .0

 

良い点

  • アクションRPGとしての遊び易さを徹底したゲームバランス
  • 立ち塞がる難所も、レベルアップやお香の組み合わせなどによって攻略が容易になる
  • じっくりプレイでも3~4時間でクリア可能な絶妙なボリューム

 

惜しい点

  • 本編進行中はファストトラベル機能が利用できない(本編クリア後に可能になるが、移動可能なポイントには制限あり)
  • 特定のお香の効果が強力で、それ以外のお香の効果が陰に隠れがち
  • レベルを最大値付近まで上げると火力が過剰になり、あらゆる敵(隠しボス含む)がほぼ力押しで突破できるようになってしまう

 

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なお、次のページではアイテムリストを中心とした本作のデータベースを掲載。冒険のお供に、併せて御覧頂ければ幸いである。

(下記の「2」の項目をクリックしてお進み下さい)

 

 

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