©404 Games
基本情報
タイトル | Magical Girl Dash |
対応機種 | Steam,Nintendo Switch |
販売 | 404 Games(Switch版) |
開発 | Synnergy Circle Games |
発売日 | 2023年7月20日(Steam版),2024年4月21日(Switch版) |
対応言語 | 英語,日本語,スペイン語,中国語(簡体字),韓国語,ポルトガル語,ロシア語
(※青字はSteam版のみ) |
備考 | IARCレーティング:3+
Nintendo Switch版は日本語に非対応(ゲームプレイ上の影響は極めて少ない) |
作品概要
「Magical Girl Dash」(※タイトル画面には”魔法少女ダッシュ”と日本語での表記あり)はブラジルの開発チームSynnergy Circle Gamesが販売、製作を手掛けるゲーム作品。Nintendo Switch版のパブリッシングは404 Gamesが担当。
本作は2Dサイド方式のジャンプ&スティックシューター型アクションゲーム。魔法少女スパークシャイン・ローズを操作して猫エイリアン達の魔の手から街の平和を守ろう。
ステージは終始地続きのまま、左から右方向へと強制画面スクロールで展開。ジャンプ、キック、魔法攻撃といったアクションを適切に駆使して、迫ってくる敵や障害物を退けながらいかに長く生き延びるかが目標となる。
リンク:Synnergy Circle Games(Instagram)
リンク:Synnergy Circle Games(Youtube Channel)
プロローグ
(※ゲーム内プロローグをGoogle翻訳により要約)
20XX年、エイリアンが地球に向けて侵略を開始。 猫のような姿をした生物達が、あらゆる場所で大混乱を引き起こし始めました。 そうして許しがたい出来事が起こります。世界中のありとあらゆるスイーツが消えてしまったのです。
しかし、すべてが絶望的に思えたその時… …私たちの日常を守るため、魔法少女達が姿を現しました! 立ち向かうのはその一人、スパークシャイン・ローズ。はたして彼女は全スイーツを救うことができるのでしょうか?
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操作方法
(※Nintendo Switch版)
JOY-CON(左) | |
上下左右ボタン | |
Lスティック | 照準操作 |
Lボタン | |
ZLボタン | |
-ボタン |
JOY-CON(右) | |
Rスティック | |
Aボタン | 魔法攻撃 |
Bボタン | キック |
Yボタン | |
Xボタン | ジャンプ、(空中でもう一度)ダブルジャンプ |
Rボタン | |
ZRボタン | |
+ボタン | ポーズメニュー |
ゲームの遊び方
魔法少女スパークシャイン・ローズを操作して猫エイリアンを撃退したり道中のトラップを回避しながら、どこまでスコアを伸ばせるかがゲームの目的となる。
主力となる魔法攻撃はLスティックで発射角度を調整してYボタンで発射。Bボタンでは回避と攻撃を兼ねたキックアクションを発動する。
Xボタンで発動可能なジャンプは、特定のアイテムを入手することで最大3段ジャンプにまで対応。
ライフストックは最大3つで、攻撃を1つ食らう度に1つ消費。全て失った時点でゲームオーバーとなる。
失われたストックの復旧方法は、道中ランダムで出現するハートアイテムを入手することだ。
スイーツについて
ステージ道中では、ランダムで様々な種類のスイーツが出現。
これらはスコアアイテムであると同時に一種のコレクション要素にもなっている(後述)ので、見かけたら可能な限り回収しておこう。
マンホールに注意
地に足が着いた状態でマンホールの上を通過すると、一瞬で吸い込まれて即座にゲームオーバーとなってしまう。
マンホールは両端にカラーコーンが添えられた状態で出現する。見落とさずにジャンプ、あるいはキックをタイミング良く繰り出して確実に回避しよう。
弱点属性を持った敵
猫エイリアンやボスの特殊攻撃の中には上画像のように魔法攻撃、もしくはキックでのみ倒せるという弱点属性をもった対象が出現する場合がある。
相手が近すぎたり余裕を持って撃墜できないような状況にある場合は、無理に倒さずにスルーするのも一つの手だ。
アイテムと効果
1発のショットで、ライフが余っている敵を倒す | |
トリプルショット | |
三段ジャンプ | |
ホーミングショット | |
出現中の敵を殲滅 | |
パワーアップを初期化、-500ポイント |
?ブロックは作中に登場する全アイテムの中から効果がランダムで決定するため、マイナスの効果が発動する場合もある点には注意が必要。
フラスコ瓶は全パワーアップ効果の初期化&-500点という唯一のマイナス効果アイテム。デメリットしかないので絶対に取らないように。
ショットの強化は効果毎に組み合わせることが可能で、特にホーミングが組み合わされば大変強力。
ただし、本作のホーミングは画面外へと通り過ぎた敵を暫くの間執拗に狙うといった特徴があり、状況次第では使い勝手が著しく落ちる場合がある事を覚えておこう。
カフェについて
タイトルメニューの真ん中にある「BAKERY」表記のボタンを押すと、ベーカリー『グランピィ・ベア』に入店することができる。
ここはゲームプレイ中に獲得したスイーツがカウンターや陳列棚に並んだ様子を確認できる、一種のコレクション閲覧用のコンテンツだ。
グランピィ・ベアは商品ページ内の紹介文では単に”パン屋”表記となっているが、比較的広いテーブルスペースがある辺りからベーカリーカフェと言った趣のお店であることが窺える。
店内では他の客の姿を観る事もできるが、彼らはどうやらオブジェクトに過ぎないらしく調べてみても反応は一切返ってこない。
ソフィー… 最悪な事になったわ。
あの猫みたいな連中…うちのレシピを全部盗んでいっちゃったの!
このままじゃ、カフェ・グランピィ・ベアは潰れちゃう…
獲得済みのスイーツのチェックを除くと、ここでは店員に話しかけるくらいしか出来ることはない。
店員は各種スイーツ回収率に応じて少しずつ会話の内容が変化するので、時々訪れては様子を伺ってみるのも良いだろう。
用が済んだら早急に外へ出てタイトルメニューに戻ろう。
プレイ後の感想
アニメやゲーム文化の浸透により、今では世界中で認知されたジャンル『魔法少女』を題材に、レトロアーケード作品として生み出された本作「Magical Girl Dash」。
主人公であるソフィーこと魔法少女スパークシャイン・ローズは魔法攻撃を駆使しながら、右方向への強制スクロール仕様によって、『オバケのQ太郎 ワンワンパニック』調の市街地ステージをマラソンランナーのようにひた練り歩いていく。
Lスティックで360°方向に射角を自由に調節可能なショット、最大三段跳躍が可能なジャンプ、攻撃と移動を兼ね備えたキックの3つのアクションを武器に、続々出現する猫エイリアンを撃退していくが、ショット単発では倒せないようなタフな個体も見られる。
方向移動操作という概念がなく、前進後退が出来ない点からアクションの自由度に低さが感じられる今作は、特に回避という面において極めてシビアな制約を課せられることになる。
厄介なのが画面スクロール速度の上昇で、これはステージが進んでいくに連れて次第に加速していく仕組みになっている。この仕様に合わせて攻撃の激しい中ボスとの交戦中には落とし穴が頻出し易くなったりと、まるでステージが意志をもってプレイヤーのミス誘発を狙うかのように全力で振り落としにかかってくる。
更に本作には、被弾時の無敵時間が一切ない。たったの3つしかないライフストックも、連続被弾によって一気に全て持っていかれて一瞬でお陀仏と言った事も決して珍しくない。
インディーゲームらしいコンパクトなボリュームとゲーム内容だが、途中から劇的に増す難易度に関しては賛否が分かれるところ。やや理不尽とも言えるランダム性の強い敵やトラップの組み合わせ配置に抗うためには、土壇場でのアドリブ力を試されることも。
プレイ中に獲得したスイーツ回収率毎の店員の反応を楽しむ以外、ご褒美的な要素がこれと言ってない点もゲームプレイ継続のモチベーションに繋がりにくいのが痛いところ。
フリー音源*提供サイト”魔王魂®“の楽曲を起用した各BGMについては、たった3曲という少なさながらも哀愁漂う曲調が作品の雰囲気に絶妙にマッチしている。
ループ処理が行われていないのか原曲の再生時間を通り超えると曲が終わって、無音部分に突入してしまうといった少しモヤモヤする部分もあるがそれもまた愛嬌といったところか。
なお開発元となるSynnergy Circle GamesのYoutubeチャンネルにて、続編作品「Magical Girl Dash 2: Triple Prima Attack!」のファーストトレーラーが先刻公開された。Steamにて2024年8月のリリースに向け現在製作中とのことだ。
今回紹介した「Magical Girl Dash」については、Steam版は120円、Switch版は500円と価格自体はリーズナブル。カジュアルな内容且つ操作がシンプル寄りなアクションゲームが好きという方であれば、試してみるのも一興となるかもしれない。
猫エイリアンとの激しい戦いを自らの技で切り抜け、魔法少女スパークシャイン・ローズの活躍を見届けてみよう。
評価
個人的スコア(10点満点中) | 5.5 |
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良い点
- 次第に加速していくスクロールスピードと戦略性の高いゲーム内容
- ワンプレイが数分~数十分と短い時間で気軽にプレイできる
- 作品の雰囲気にマッチした哀愁漂うBGM
惜しい点
- 最初のボス登場以降、急激に難易度が上昇する
- 敵やトラップのポップ位置、各種アイテムの出現など多くの点でランダム性が強く、プレイ毎にアドリブを要求される場面も多い
- 無敵時間が皆無なため、状況次第では連続でダメージを受けて一瞬でゲームオーバーになってしまうことも