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基本情報
タイトル | Lost Ruins(ロスト・ルーインズ) |
対応機種 | Steam/Nintendo Switch |
販売 | DANGEN Entertainment |
開発 | ALTARI GAMES |
発売日 | 2021年5月14日(Steam版)/2022年6月6日(Switch版) |
対応言語 | 日本語,フランス語,韓国語,ロシア語,中国語 (簡体字),スペイン語,ポルトガル語,中国語 (繁体字),英語 |
備考 | IARCレーティング:16+(激しい暴力) |
作品概要
「Lost Ruins」(「ロスト・ルーインズ」)は韓国のゲームデベロッパーALTARI GAMESによるゲーム作品。販売はDANGEN Entertainmentが担当を務める。
ゲーム内容は2Dサイドビュー方式のサバイバル探索アクション。記憶を失くし、奇妙な場所で目を覚ました少女を操作して、道中で発見できる武器や呪文、アイテムを駆使しながらモンスターが闊歩する不思議な世界からの脱出を試みていく。
2021年5月、SteamでWindows版がリリース。翌年6月にコンソール版としてNintendo Switch版が配信開始となった。ドットグラフィックで描かれる可愛らしいキャラクターの各アクションをはじめ、ダンジョン内の水、油、毒などの液体類の活用によって発生する「相互作用」を扱う戦略性によって、幅広い攻略法を編み出すことができるのが特徴となっている。
リンク:Lost Ruins(DANGEN Entertainment official site内)
操作方法
(※Nintendo Switch版)
JOY-CON(左) | |
Lスティック | キャラクターの移動/(下に入力中)しゃがむ |
上ボタン | |
下ボタン | しゃがむ |
左ボタン | 左に移動 |
右ボタン | 右に移動 |
Lボタン | 呪文1 |
ZLボタン | マップ/【インベントリー表示中】左タブ |
-ボタン | ポーズメニュー |
JOY-CON(右) | |
Rスティック | |
Yボタン | 武器1 |
Xボタン | 武器2 |
Bボタン | ジャンプ |
Aボタン | 転がる |
Rボタン | 呪文2 |
ZRボタン | 【インベントリー表示中】右タブ |
+ボタン | インベントリー表示 |
※各モード共通
ゲームモード
「Lost Ruins」では難易度も共有した様々なゲームモードが用意されており、「ニューゲーム」でゲームを開始する際に選ぶことができる。(※設定後の変更は不可)
ゲームモードは以下の通り。
モード名称 | 備考 |
---|---|
やさしい | |
推薦 | |
ベテラン | |
ハードコア | ゲームモード選択後、一度のみ挑むことができる過酷なゲームモード
※ゲームオーバー後にセーブデータが消滅 |
魔女モード | 本編初回クリア後にアンロック
魔法攻撃のみが使用可能な特殊ルールのゲームモード |
暗殺者モード | 本編初回クリア後にアンロック
魔法使用不可、短剣と一部の武器のみが使用可能な特殊ルールのゲームモード |
ボスモード | 本編初回クリア後にアンロック
本編でボスとして登場する3人のキャラを切り替えながらプレイする特殊ルールのゲームモード 詳しくは、2ページ目の「ボスモード プレイガイド」にて解説 |
アクション
移動
Lスティックや各種方向キーで移動が可能。下方向への入力中はしゃがみ状態となる。
前転
Aボタンで前転アクションが発動可能。(※ボスモードでは異なるアクションに変化)
敵の攻撃を移動しながら回避する、というのが主な利用法だが、狭い通路を転がって入っていく時にも利用できる。
武器の装着と使用
武器のスロットはXとYの2つがあり、それぞれのスロットに違う武器アイテムをセットして装着することができる。装着した武器を使う場合はセット後に対応ボタンを押すだけだ。
武器にはそれぞれ片手、両手など持ち方の属性が振り分けられているが、Yボタンに両手用武器を装着したまま、Xボタンで盾を装着して使用する、といったことも可能となっている。
武器毎に使い勝手はかなり変わるので、まずは自分に合ったものを探してみよう。
呪文の装着と使用
武器におけるXとYのように、LとRの2つのスロットには呪文を装着することが可能。
設定方法は、インベントリー表示中、「呪文」カテゴリから登録したい呪文を選択中にLまたはRどちらかのボタンを押すだけ。
呪文については、自動販売機やNPCからの購入も駆使するなど、積極的に入手の姿勢を見せない場合、本編進行中にはあまり色々な種類に遭遇することができない。
呪文のエキスパーターを目指す場合は、まずは入手機会が少ないお金を上手くやりくりしつつ、様々な呪文を手に入れて片っ端から試してみるといいだろう。
ゲームシステム
インベントリー/アイテムの種類
進行中、+ボタンを押すことでインベントリーを展開。所持しているアイテムを分類ごとに確認可能。
本編で登場するアイテムは以下の計7種類にカテゴライズされる。
武器 | 剣、斧、弓など武器全般。
Xボタン、Yボタンのスロットにそれぞれ1つずつ装着が可能 |
---|---|
呪文 | 攻撃呪文。
Lボタン、Rボタンのスロットにそれぞれ1つずつ装着が可能 |
消耗品 | インベントリー表示中、任意のアイテムを選択した状態でAボタンで即時使用できる。
バフ効果が発生するものについては、インベントリーメニューを閉じた直後から有効時間のカウントが進行 |
装備 | 装身具、装飾品など。特殊効果を持つものが多い。
装備アイテムの同時装備数はゲーム進行に伴い、最大で3枠まで拡張 |
遺物 | キャラクターの能力上昇効果をもったものが多い。
武器や装備とは異なり装着の必要はなく、入手以降に自動で効果が永続で発動。 |
クエスト | 登場人物たちの日記、進行中、または完了済みのクエストなど。
厳密にはアイテムというよりもアーカイブにあたる |
鍵 | 特定の扉を開く鍵。
入手後は必要な場面で自然と効果が表れる |
なお「ボスモード」でのアイテム分類は、「消耗品」「装備」「遺物」の3種類のみとなっている。詳しくは本項次ページの「ボスモード プレイガイド」を参照。
マップ画面
進行中にZLボタン、もしくはインベントリー展開中にZRボタンを押してページを切り替えることでマップを表示することができる。
マップは一度でも足を踏み入れたエリアは全て表示され、それぞれの区間ごとに色分けがなされている。中間ポイントや移動ポータル、自動販売機、クエストを受注しているNPCなどの位置が各アイコンで確認が可能だ。
機能面ではAボタンで任意の場所にマーカーの設置と除去が、またLボタン及びRボタンでマップ表示の縮小と拡大ができるので活用してみよう。
エレメントを使った相互作用
本作の特徴の1つとして、各エリアに点在している水、油、毒、雨などの自然物(エレメント)や化学物質を活用して、相互作用による戦略を産み出すことができる。
以下ではその内の代表的なものを紹介
水 |
腰から下が丸ごと浸かる程度の水に入っていると”濡れ”状態となり、耐性効果を持たない場合は移動速度が遅くなると同時に、電気属性の攻撃に弱くなる。(濡れ状態は水から上がった状態でもおよそ5秒程度維持される)
また、氷結効果のある呪文などを水面に向けて使用すると水温が下がり、冷気状態を発生させる。 水温が下がった状態の水の中に身を浸すと、体力が持続低下する冷気デバフにかかってしまう。 |
---|---|
油 |
油袋、投擲オイルボトルなどが着弾すると、付近の一定範囲の床に油が広がり、油膜が発生する。
油膜が張った床の上でランタンを破壊したり可燃性のある呪文を使用すると、約10秒間炎が立ち上がる。 耐性をもたない状態で炎上中の床の上に立つと、”火傷”状態デバフを負ってしまう。 また、油は水に浮く性質を持つため、水の上で油となるものを落とした後に着火すると水面上に炎を立てることもできる |
毒 |
毒袋、投擲ポイズンボトルなどが着弾すると、付近の一定範囲の床に毒液が広がってしまう。
耐性をもたない状態で床の上に立つと、”毒”状態デバフを負ってしまう。 毒液が広がった床に可燃性のある呪文を使用すると、約10秒間炎が立ち上がる |
雨 |
屋外の強い雨が降るエリアでは足を踏み入れた時点で”濡れ”状態となり、効果はエリアを移動しない限り持続する。
バフ効果発生中にプレイヤー、モンスター共に、電気属性の攻撃の被ダメージが増加する。 一方で、火炎属性の攻撃に対する免疫が発生し、プレイヤー、モンスター共にダメージが大きく低下する |
水や毒はメリハリが効いた色合いのため一目瞭然だが、一方で油の床は色合いが薄いことが影響して、エリアによっては非常に見辛い場合がある。
背景に油袋などが見えるような区間では、うっかり火種を発生してしまいそうなアクションを起こさないよう注意が必要だ。
雨は全編を通して局地的な登場となるが、それ以外の3つは頻繁に登場する。戦略的に使うことで、敵を軽く一掃することも容易となるだろう。
相互作用の事故を未然に防ぐために
水は装備アイテム「水着」を装着することで、鈍足と帯電の厄介な状態効果を2ついっぺんに無効化することができる。
また、床に広がった油や毒液は炎属性の呪文、可燃要素含む相互作用といった手段に加え、武器アイテムの「ほうき」を装備して、該当箇所を叩きつけるように攻撃することでも部分的な除去が可能。
どちらのアイテムもゲーム序盤(体験版の範囲内)で入手可能なので、確実に入手してうまく活用してみよう。
バフ/デバフと状態異常の解除方法
(左:濡れ状態 中央:鈍足状態 右:体力持続回復状態)
プレイヤーが持続回復効果や状態異常などの、いわゆる”バフ”や”デバフ”を受けた場合は、様々な形状のアイコンで画面左上にそれぞれ表示される。アイコン下の数字は有効時間を表している。
特に厄介なのは持続減少効果をもたらす系のデバフ効果。具体的には冷気、火傷、毒、出血などがそれにあたる。
この内、冷気デバフは「野菜スープ」、火傷デバフは「油軟膏」、毒デバフは「解毒剤」をそれぞれ使うことで即時の解除と予防が可能。
いずれのデバフも急激に体力を奪われる効果をもつため、体力が少ない状態でかかった際は放置しておくと非常に危険。いざというときのために、上記のアイテムは最低でも1つずつは温存しておこう。
アイテムの売買(NPC/ショップ)
本作のお金(ゴールド)は手持ちのアイテムを売却したり、エリア内のオブジェクトの破壊、または道中の一般モンスターを倒した際に低確率で出現する銅貨(1ゴールド)や銀貨(5ゴールド)といった硬貨の入手によって増えていく。
集めた硬貨はアイテムを取り扱う一部NPC、もしくは各地に点在している”自動販売機”で利用可能。担当対象ごとに扱う品揃えが異なるので、見かけたら全ての商品をチェックしておこう。
仕掛け付の扉
鎖で繋がれた大扉は、開くためには仕掛けの解除が必要。仕掛けには床のスイッチに重しを乗せて開くものや、的タイプのスイッチ(上画像)に衝撃を与えて開く、といったものがある。
特に後者は一種のパズル要素となっているものが多く見られ、開け方には工夫が必要。手持ちの呪文や周囲にある装置を駆使して開錠に挑戦してみよう。
依頼クエスト
一部のNPCからは”依頼クエスト”を受けることがある。
クエストの内容はいずれも提示するアイテムを必要分入手して、受注した当人の元へ持っていくだけといったシンプルなもの。
達成時にはアイテムを中心とした報酬をもらえるので、必要とするものを届けてあげよう。
セーブとロードについて
ゲームの途中経過の記録(セーブ)はパソコンで行う。手動セーブデータのスロットは計10。
また、各所にある女神像に近づくことでリスタートポイントが更新されると共に自動記録(オートセーブ)も行われる。
ロードのやり方は-ボタンでメニューを開き、「ロード」を選択。一番上のスロットがオートセーブとなっている。
体験版について
Nintendo Switch版「Lost Ruins」は2022年10月現在、イーショップにて体験版が配信中。
プレイ可能な範囲は、最初のボス戦直後までとなっているが、最初から選ぶことができる各ゲームモードは全て選択可能だ。
体験版終了後のセーブデータは製品版に引き継ぐことができるので、購入を検討している方はまずはこちらでプレイ感を試してみるとよいだろう。
セーブデータのインポート(体験版→製品版)
「Lost Ruins」製品版では体験版で使用したセーブデータをインポートして、丸々引き継ぐことが可能となっている。(体験版、製品版共にNintendo Switch版である必要があります)
やり方は、体験版のセーブデータがあるSwitch本体に”製品版”をインストール後、”製品版”を起動してタイトル画面から「セーブデータのインポート」を選択して決定するだけ。
これで、”体験版”のオートセーブ~セーブ0番までの全てのセーブデータが”製品版”へと引き継がれる。
ただし、インポート後もこの項目は製品版のタイトル画面に残り続けるため、操作を誤った場合には上書きしてしまう可能性がある。
製品版でのゲーム進行後にはくれぐれも取り扱いに注意が必要だ。
プレイ後の感想
以下では本作「Lost Ruins」プレイ後の感想を綴っていく。
なお、以下の感想は前提として「推薦」難度と「ボスモード」の2つのモードで初回クリアを達成した直後のものとなることをご了承願いたい。
まずは操作面について。攻撃アクションについては装備している武器、呪文各種毎の攻撃のスピードや発動時のモーションに依存する部分が大きく、自分に合ったものを探すことが何より重要となる。
ジャンプ、前転といった移動にまつわるアクションの操作についてはこれといったクセはなく扱い易い。ただし、ジャンプで足場から足場へと移るシチュエーションでは比較的端ギリギリからのジャンプを要求される場面が多く、この点は意識しながら使う必要がある。
ゲームシステム面で、特に重点が置かれていると見られるのが”そこに用意された物を工夫して生き残る”といったサバイバル要素で、道中で入手可能な各種消耗型アイテムに加えて、ランタン、毒袋などのエリア毎に設置されている小道具を敵との戦いに如何に組み込んでいくかは大きなポイントの1つ。
適切に使うことで敵を効率よく葬るのに一役買うものとなり得るが、使い方を誤るとこちらが負傷を負うことになったりと思わぬ危険を呼び込んでしまう。同系列のアクションゲームでは余り前例のないこの要素は、戦略性に幅を設けるという点で中々面白い試みだ。
ローカライズについては無難にまとまっており、ゲーム内各テキスト面でのクセや大きな破綻はなく読みやすい仕上がり。
一方で、作中での各登場人物にはキャラ毎に立ち絵こそ用意されてはいるものの、会話自体は比較的さっぱりとした内容で、キャラクターゲームとして見るには印象に残り辛い点が少しだけ惜しいとも感じられた。
なお、レーティングの判定基準に「激しい暴力」が含まれている事からもある程度伝わる事と思われるが、本作には流血をはじめとする暴力的な演出や描写、登場人物の台詞の一部に乱暴な言葉が見られる。そのため、こういった表現やキャラクター性に忌避感がある方は要注意だ。
個人的に少々残念に感じたのが、全編を通じて”ゲーム内通貨が稼ぎにくい”という点で、本作では特殊な条件下でない限り、敵やオブジェクトからの金貨の入手機会がかなり少ない。
「とにかく敵を倒して所持金を増やす」といった比較的スタンダードなスタイルが通用しにくいため、まとまったお金を手早く集めるにはNPCや自動販売機で道中で手に入れたアイテムを売却、というプレイスタイルになり易い。
インベントリーに色んなアイテムを集めて並べておきたい、といった収集を楽しむタイプのプレイヤーにとってはかなり過酷な道のりを歩む事となるだろう。
初回クリアにはおよそ8時間程度を要する結果となったが、これには道中やボス戦の度に何度もゲームオーバーとなってしまったのが要因としてある。その分、要領よく進めれば恐らくは2時間程度でクリア可能、といったところだろうか。
探索要素を含んだアクションゲームではあるがフィールドの構造や謎解き、マップのつながりといった部分に複雑な要素はそれほど見られず、ZLボタンで呼び出せるマップ機能もかなり観易く設計されているので、小まめに設置された移動ポータルと併せてしっかり活用していけば道に迷うといったことはまずないだろう。
初回クリア後に開放される追加モードも含めた幅広いゲームモードと難易度により、色んな戦術を試しながら繰り返しプレイすることができる。
相互作用を活用した戦略性が楽しい2Dアクションアドベンチャーゲーム「Lost Ruins」を是非お試しあれ。
評価
個人的スコア(10点満点中) | 8.5 |
---|
良い点
- 親しみ易い2Dサイドアクションのゲームシステム
- 個性的な効果を持つ各種アイテムと5種類の攻撃属性に加えて、水、油、毒といったステージ内要素を攻撃手段として活かすことができる戦略の自由度の高さ
- 幅広い難易度&ゲームモードと上述の自由度の高い攻略要素によって、クリア後も繰り返し楽しむことができる
惜しい点
- 現金(金貨)のドロップが極めて少なく、金策の手段が”手持ちのアイテムを売却する”という後ろ向きなスタイルに陥りがち
- 性能面で見ると効果が極端で使いにくいアイテムが比較的多く(特に武器や装備)、真っ当なプレイで進む場合は結局決まったアイテムしか使わなくなり易い
- ゲーム本編においては序盤が最も難しく、強力なアイテムや呪文が出揃う中盤以降はむしろ難易度が下がる傾向にある
©ORANGE POPCORN 基本情報 タイトル HunterX: code name T 対応機種 Steam/Nintendo Switch 販売/開[…]
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おまけ:プレイガイドのご紹介
ここまで「Lost Ruins」を紹介してきた本項だが、アイテムリストや追加モードとなる「ボスモード」の特徴、各ボス戦における必勝法といった情報をおまけのプレイガイド集としてまとめてみたので、ゲームプレイ時の参考となれば幸いである。
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