©Copyright 2021 neko.works
基本情報
タイトル | Light Fairytale Episode 2 |
対応機種 | Steam/Nintendo Switch/PlayStation4/Xbox One |
販売 | neko.works |
開発 | 同上 |
発売日 | 2021年8月31日(Steam版)、2022年8月18日(Switch版)、2022年4月22日(PS4版)、2021年10月29日(XB1版) |
対応言語 | 日本語,フランス語,英語 |
備考 | IARCレーティング:12+(性的ほのめかし、ののしり言葉(軽度)) |
作品概要
「Light Fairytale Episode 2」はフランスの開発チームneko.works(ネコドットワークス)が開発、及び販売を手掛けるゲーム作品。
ゲーム内容はターンベースのジャパニーズスタイルRPG。全4章構成を予定した分割販売方式がとられており、2022年11月現在、第2章にあたる「Episode 2」までが各プラットフォームにて販売中。
第2章にあたる今作「Episode 2」では、幼馴染みの少女クロコと別行動を取ることになった少年ハルが単身、夢で見た場所「空」を目指して新たな冒険を繰り広げていく。
エピソード2では新たな仲間や敵のバリエーションも増加し、よりRPGらしいプレイヤーを待ち受けている。
リンク:Light Fairytale Episode 2(neko.works official site内)
前作について
表題に”Episode 2″とあるように、今作は同じneko.worksの制作による「Light Fairytale Episode 1」の続章となっている。
基本的なゲームシステムは前作をそのまま踏襲しており、基本情報については前回の紹介記事にてまとめていることから、今回の記事では一部項目を除いて「Episode 2」での必要最小限な情報と感想に内容を留めている。
前作「Episode 1」については、以下リンク先の紹介記事と併せてご覧頂ければ幸いである。
©Copyright 2018 neko.works 基本情報 タイトル Light Fairytale Episode 1 対応機種 Steam/Nintendo […]
操作方法
操作方法
JOY-CON(左) | |
Lスティック | 歩く/走る、(押し込み中)早送り |
各方向ボタン | (Lスティックと同機能) |
Lボタン | |
ZLボタン | ズーム |
-ボタン | (ポーズメニュー中)言語を切り替える |
JOY-CON(右) | |
Rスティック | カメラ、早送りON/OFF |
Yボタン | (フィールドで長押し中)ARゴーグルを使用 |
Xボタン | メニュー |
Bボタン | (長押ししながら移動で)全力で走る(※全力走行機能ON中は歩き移動) |
Aボタン | 決定/インタラクト |
Rボタン | |
ZRボタン | ズーム |
+ボタン | 一時停止/ヘルプ |
※本作にはキーコンフィグはないため、各ボタンの機能を入れ替えることはできない。
操作方式については、前作Episode 1から一切変更なし。
Episode 1からの追加要素、変更点
基本的な情報は「Episode 1」の紹介記事にてまとめているので、そちらを参考にして頂くとして、今回記事では、前作からの追加要素や変更点を中心にまとめていこう。
新たな舞台
科学文明を覗かせていた前作の地下世界から一転、「Episode 2」ではハルが単身でたどり着いた”深層地帯”が舞台となる。
一面に銀世界が広がる極寒の地域で、シリーズでは初めて本格的な屋外となる。主な冒険エリアはジャンク街、氷の隠れ家、雪の森など。
新規モンスター
新地域に併せて、スノーウルフ、ブルーゴブリンなど、氷属性のものを中心にした新たなエネミーが登場する。
2~4体といったグループで登場することが多く、いずれの敵も前作以上に多彩な固有の特殊技を持っていたりと一筋縄ではいかない。
ダークテーマ
タイトルメニューの「オプション」から利用できる新たな項目。
項目にチェックを入れると、キャラクター画像のBGカラーを白から黒に変えることが出来る。
変更による特別な効果はないので、好みな方を選んでみよう。
Episode 2で追加された戦闘コマンド
「Episode 2」では新たな仲間キャラクターと共に、各キャラ固有となるコマンドが登場する。以下で、代表的なものピックアップして解説していこう。
通常攻撃について
前作同様、通常攻撃のコマンド名は各キャラが装備している武器のものとなっている。
ハルの「オーブ・ソード」は前作と全く同じ仕様で、セットしたオーブの属性を乗せた斬撃を繰り出すことができる(※一撃毎にMPを一定量消費)。
アヤカは武器を装備していない(※エピソード2ではアヤカ専用の武器が登場しない)影響で、通常攻撃タイプのコマンドが存在しない。彼女を攻撃要因として活躍させたい場合は、オーブの装着によって出現する各コマンドで攻撃を行おう。
キッドの「ツインダガー」は1ヒットの攻撃技だが、フィールドメニューでは右手と左手に1箇所ずつオーブをセット可能。コマンドだけで言うと、3人の中では最もオーブの組み合わせやコマンドの種類が豊富なキャラとなる。
祈る(LV1)
アヤカが使用できる「祈る(LV1)」はパーティー内の任意の対象1人のHPを少量回復する効果を持つ。効果内容の割には何も消費しないので、毎ターンどんどん使っていける。
ハルのサポート役として、アヤカのメインコマンドはひたすらこればかりというのが基本になり、激怒アクションの「花壇」と併用していくことで、HPヒールソーダなどの消耗品の消費を抑えられて重宝。
なお、アヤカは武器を装備していないため通常攻撃の手段を持っていない。その一方でMPはハルに比べて潤沢なので、消費の多い召喚魔法を扱う上では最適なキャラクターだ。
エピソード2進行中、彼女の武器装備は一切登場しないので、もしも戦力として戦わせたい場合は、オーブをセットしてコマンドで戦っていこう。
盗む(LV1)
キッドが使用できる「盗む(LV1)」は敵1体に対して有効なアクションで、成功時に特定のアイテム、もしくはクレジットを盗み取る効果を持つというロマン技。
ただし、このスキルの使用には制限が設けられており、公式回答によれば
「キッドのコマンド『盗む(LV1)』の成功率は25%。ただし、プレイヤー側が所有するアイテム数やクレジット所持額によって、成功判定に制限がかかるように設計している」
(参照:Light Fairytale Episode 2 | [Official] FAQ / Tips(Steam 総合掲示板))
とあり、“対象から盗めるアイテムを所持数一杯に持っていた場合、「盗む」コマンドは一切成功しない”。
元々の成功率がそう高くない上にそもそもこのスキル自体が効かない敵もいたりと、現状、Episode 2では「完了」の回収以外の目的で無理には使う必要性がない。
キッドを編成に加えてバトルに挑む際は、なるべく他のコマンドで戦うようにしたい。
「盗むLv1」で敵から盗むことができるアイテム一例)
スノーベアファイター:HPヒールソーダ ヒューマノイドタンクMk1:焼夷弾・プラス など
激怒
パーティーメンバーが敵からダメージを受ける毎に、各キャラクター名の下に表示されている「Furyゲージ」が少しずつ貯まっていく。
ゲージが満タンまで貯まるとゲージが緑から赤い色へと変化、キャラの髪が白い輝きを伴った姿となり「激怒」コマンドを使用可能となる。
「激怒」コマンドではFuryゲージと引き換えに、各キャラクター専用の特殊技を一度だけ発動することができる。
守りの風(ハル) | 守りの風の効果で全員のHPを少量回復。(※レベルアップ毎に効果が上昇) |
---|---|
エレメンタル・ストーム(ハル) | 武器に装着しているオーブの属性の力で、敵全体に属性ダメージ |
花壇(アヤカ) | パーティー全体のHPを中程度回復。(※レベルアップ毎に効果が上昇) |
ごちゃ混ぜ(キッド) | 手りゅう弾、または焼夷弾・プラスを敵全体に放つ。どちらが出るかはランダム |
前作同様、Furyゲージは満タンまで貯まった回のバトルが終了すると、激怒コマンドの使用の如何を問わず初期化されてしまう。
この仕様により、激怒コマンドはゲージが貯まりきったバトル内で使ってしまう方がお得である、という点を覚えておこう。
ワンポイント
「Light Fairytale」では蘇生アイテムが実装されていない代わりに、HPが0になってしまった場合でもHPヒールソーダ各種や守りの風を対象に直接使うことで、HP毎回復してその場で復活することができる。
とはいえ、終始2人旅が基本となる本作では、1人が戦闘不能状態に陥るだけでも全滅に向けての危険性は一気に高くなる。HPが尽きてしまう前に、出来るだけ早めの回復を心がけたい。
アイテム
探索で重要となるキーアイテム、消耗品などの作中に登場するアイテムを紹介。
アイテムの種類
キーアイテム | 備考 |
---|---|
消耗品 | |
HPヒールソーダ | 味方1人のHPを75%回復する。 |
全員HPヒールソーダ | 味方全員のHPを50%回復する。 |
MPヒールソーダ | 味方1人のMPを50%回復する。 |
全員MPヒールソーダ | 味方全員のMPを25%回復する。 |
手りゅう弾 | 敵全員に対して炎のエレメンタルダメージを与える。 |
焼夷弾・プラス | 敵全員に対して強い炎のエレメンタルダメージを与える。 |
武器/防具 | |
オーブ・ソード | 【ハル専用】ATK3 MAG1 SPD2 ORB1 |
ツインダガー | 【キッド専用】ATK3 MAG1 SPD3 ORB2 |
シリコンのコート | 【ハル専用】DEF2 RES1 ORB0 |
厚いコート | 【ハル専用】DEF2 RES3 ORB2 |
リボンドレス | 【アヤカ専用】DEF2 RES2 ORB2 |
厚手のドレス | 【アヤカ専用】DEF2 RES3 ORB2 |
密輸業者のスーツ | 【キッド専用】DEF2 RES3 ORB2 |
オーブ | |
イナズマ | 電のエレメンタルダメージを与える。 |
アイス | 氷のエレメンタルダメージを与える。 |
ファイヤー | 炎のエレメンタルダメージを与える。 |
ダークの召喚 | 敵全員に対して強い闇のエレメンタルダメージを与える。 |
アイスの召喚 | 敵全員に対して強い氷のエレメンタルダメージを与える。 |
全員 | 全員の敵または味方をターゲットにする |
貴重品 | |
クラス3ARゴーグル | フィールドおよび戦闘データを表示する |
ファイヤーオーブの欠けら | 氷の迷宮の赤いビーコンを起動します。 |
銀の鍵 | |
ダイチのノート |
Episode 1のセーブデータを読み取ることで、前作で入手したアイテムを持った状態でゲームを開始することができる。
ただし、「焼夷弾」などの”前作にしか登場しない一部のアイテム”は、使用こそ可能なものの「完了」の項目対象外となっている。
便利機能
平時の移動を「歩き」から「走り」に切り替える
タイトル画面の「オプション」>「自動的に全力で走る」の項目にチェックを入れておくことで、通常の移動が全力走行になり、Bボタン長押し中の移動が歩きになる。
下記で紹介している「早送り機能」と併用している際は細かい動きが難しくなるので、上手く使い分けよう。
早送り機能
ゲーム中、任意のタイミング(※本編、タイトル画面、ムービー中、等どんな場面でもOK)で以下のどちらかの操作を行うと、”早送りモード”がオンとなる。
- Lスティックを長く押し込む(押している間のみ効果が発生)
- Rスティックを一度だけ押し込む(押す毎にオン/オフの切り替えを行う)
‼注意点‼
早送り機能をオンの状態でプレイしている際に、以下のような不具合の発生を確認している。
- 戦闘開始時に一部の敵のシルエットが透明化する
- マップの切り替え時にシーン間の同期が上手く行かず、地形にハマって動けなくなる
これらの現象が発生し、ゲームが進めなくなってしまったという場合は、+ボタンのポーズメニューから「エグジット」を選択することで、現在の場面を丸ごとスキップして抜け出すことができるので、緊急時の対処法として覚えておこう。
プレイ後の感想
以下では、「Light Fairytale Episode 2」の感想を綴っていこう。
まず、インターフェースや各機能に関しては前作「Episode 1」と同じものをそのまま踏襲しており、ニューゲームで本編開始後はショートムービーによるごく簡易な前回のあらすじを冒頭に挟んですぐに続きを遊ぶことができる。
前作でずっとハルと共に行動していた幼馴染みのクロコは出番が一切無く、仲睦まじい2人の絡みをもっと観てみたいという方にとっては、少々寂しい思いをすることになるかもしれない。
その代わりを務める役とばかりに、今作では新たな仲間キャラクターである「アヤカ」が登場。
外観、性格、戦闘スタイル共にクロコとは180度異なるタイプで、回復系の後衛ポジションとの2人旅による新鮮なバトルを味わえる。
また後半には、2人目の仲間となる「キッド」が参戦。
登場自体は前作で既に果たしており、二刀流と投擲武器を扱ったトリッキーな技が光るキャラクターだ。
全編ボリュームについてはエピソード1同様、ダレない程度の丁度良い長さに収まっており、初回プレイでのクリアまでの時間はおよそ5時間ほど(※高速モード未使用)。
極寒の世界ながら、屋外且つ大自然を中心に展開するフィールドは前作の舞台である「下層街」以上の解放感があり、帝国兵や兵器一辺倒だった敵キャラクターはモンスターを中心にバリエーションが増えていたりと、世界観やスケールに広がりが見られる。
魔法に相当する「オーブ」の種類には少数ながら新たに召喚型のものが登場し、派手な演出を伴うムービー風のエフェクトは制作側のこだわりを感じられ、特に一見の価値あり。
NPCとの会話が中心だった前作以上に”出来ること”が増えた分、「RPGを遊んでいる」という欲求をしっかりと満たしてくれる内容になっている。
一方で、今回初めて2人目の仲間キャラクターが登場することになるが、どちらか1人しか同時にバトルに参加できない=最大2人パーティーしか編成できないのは少々残念に感じたポイント。
戦闘時は2人までしか立てない割に、敵側は3体も4体も同時に登場することもあり、その関係でエピソード2では全体的なバトルの難易度が僅かだが高く感じられた。
バトルへの更なる奥深さを追求する上でも、続くエピソード3以降の同シリーズでは、一歩踏み込んで3人編成パーティーを是非とも実現して欲しいと願うところだ。
ストーリーについては王道中の王道といった具合に手堅い出来で、エピソード1同様、今回のラストも気になる引きで終わっている。続章でゲーム展開が、より本格味を増しているのはとても嬉しいところだ。
エピソード1,2の2作共々全編は少々短い感もあるが、2023年内の発売が予定されているエピソード3の登場に早々に期待している辺り、筆者としてはすっかり今後の展開が楽しみとなってしまった。
「Light Fairytale Episode 1」を手に取って満足出来た方は、是非ともそのまま「Episode 2」も併せてお試しあれ。
評価
個人的スコア(10点満点中) | 8.0 |
---|
良い点
- 90年代後期の和製RPGに対する強いこだわりとリスペクトを感じる、贅沢な造りのジャパニーズスタイルRPG
- エピソード1のセーブデータをコンバートして、初期アイテムを引き継ぐことができる
- バリエーション豊かなエリアマップ、新たなアイテムやコマンド、敵の種類など、プレイボリュームが前作の2倍ほどになり、遊び応えが増している
惜しい点
- 「完了」の収集プレイ時における、1つ1つチェックする煩わしさは前作から変わっていない
- 新たなパーティー加入キャラは2人登場するが、前作同様ハルとのペアという形になり、どちらか1人しか連れて歩けない
- 全体的に敵が強く、相手の弱点や耐性など属性を意識した装備の付け替えを行わないと、全滅する危険性が高い
おまけ:「完了」収集率100%を目指して
Episode 1の記事同様、今回も計7種類の分類からなる「完了」の全項目をおまけとして次のページにてまとめてみた。
全イベントをチェックする、といった気概で本作に臨む方や、収集要素のコンプリートを目指す方にとっての助けとなれば幸いである。
(※以下の[2]をクリックしてお進み下さい。)
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