Lamentum - プレイ後の感想&攻略ガイド集【レビュー&攻略】

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©Developed by Obscure Tales and Neon Doctrine.

 

基本情報

 

タイトル Lamentum
対応機種 Steam/Nintendo Switch
販売 Neon Doctrine
開発 Obscure Tales
発売日 2021年8月28日(Steam版)/2021年9月2日(Switch版)
対応言語 日本語, 英語, フランス語, イタリア語, ドイツ語, スペイン語, ポルトガル語, ロシア語, 中国語 (簡体字), 中国語 (繁体字),ポーランド語,トルコ語
備考 IARCレーティング:16+(薬物)
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作品概要

 

「Lamentum」はゲーム開発スタジオObscure Talesによるゲーム作品。販売は台湾のパブリッシャーNeon Doctrineが担当。

ゲーム内容は2Dトップビュースタイルの探索型サバイバルアクション&アドベンチャー。プレイヤーは若き貴族ビクター・ハートウェルを操作して、グローヒル伯爵の邸宅で突如姿を消した最愛の妻アリッサの探索へと赴く。

 

本作は2021年9月、SteamとNintendoSwitchにてほぼ同時期にリリース。「バイオハザード」や「サイレントヒル」といったサバイバルホラー系ジャンルからインスピレーションを受けた作品で、19世紀イングランドをモデルとしたピクセルアートによるクラシックな洋式の世界観が魅力となっている。

 

リンク:Obscure Tales(official Site)

リンク:INANIMA | Lamentum(X(Twitter))

リンク:Neon Doctrine(Official site)

リンク:Neon Doctrine(X(Twitter))

 

操作方法

 

操作方法

JOY-CON(左)
Lスティック 歩く
上ボタン カーソルの移動
下ボタン カーソルの移動
左ボタン カーソルの移動
右ボタン カーソルの移動
Lボタン (長押し中にLスティック)走る
ZLボタン (銃装備中)狙う
-ボタン マップの呼び出し

 

JOY-CON(右)
Rスティック (銃装備中)照準の調整(360°)
Yボタン ショートカット(Y)
Xボタン ショートカット(X)
Bボタン ショートカット(B)
Aボタン テキスト送り、決定
Rボタン 回避
ZRボタン 攻撃用武器、アイテムの使用
+ボタン ポーズメニュー

※本作にはキーコンフィグはないため、各ボタンの機能を入れ替えることはできない。

 

 

難易度関連

新規でゲームを開始する際に、上画像のような設定項目が表示される。以下で詳しく紹介。

 

制限付きセーブ

 

「Lamentum」では複数のスロットに進捗状況の保存が可能となっている。セーブスロット数は15。

途中経過の保存には各セーフエリアに設置された書斎机と、作中で入手可能なアイテム「インク」が必要となる。

ここで挙げられている「制限付きセーブ」とは、使用回数に制限を設ける無制限にするかを選択することができる項目にあたる。一度設定した後も、ゲーム内のオプション設定から再変更が可能。

本編のストーリーに関わる要素ではないので、プレイスタイルに応じて切り替えてみよう。

 

難易度設定

「Lamentum」ではEasy、Normal、Hardの3種類の難易度が用意されており、新規データでゲームを開始する際に選ぶことができる。(※上記の「制限付きセーブ」とは違って、こちらは設定後の変更は不可)

最初からゲームを始めたい場合は、タイトル画面の「New game」を選択して開始しよう。

 

アクション

 

移動

 

Lスティックで360度方向へと移動が可能。そのままの入力では歩行移動となるが、特定のボタン操作と組み合わせることで以下のアクションへと派生する。

 

回避

任意の方向にLスティックを入力しながらRボタンで回避アクションを取ることができる。出がかりに一瞬無敵状態になるため、敵の攻撃をかわすのに非常に有効だ。

 

走り移動について

Lボタンを押しながらのLスティック操作の場合は走り移動となる。

平時においては移動に制限はかからないが、周辺に1体でも敵がいる場合(特に画面内に映っている場合)は体力とメンタルが次第に消耗。その影響で走行中は少しずつプレイヤーの視界が暗くなっていき、限界になると息切れを起こして一時的(3秒程度)身動きが取れなくなってしまう。

敵から大きく距離を取ることで解消されるので、敵の追撃から逃れたり間を走って搔い潜る状況では歩きと走り移動を織り交ぜて上手く調節しながら逃げるようにしよう。

 

武器

 

近接用武器

 

いずれかのショートカットに近接用武器をセットした状態で、ZRボタンで発動。

本作では武器攻撃の間合いはかなり広めとなっているが、武器種ごとに一撃辺りの威力と攻撃スピードに大きな差があるので、プレイヤー各人毎に使い易いものを選んでいこう。

 

銃の使い方

 

アイテムで銃を選択中、プレイヤーキャラの周囲に赤い照準マークが表示されるようになる。照準はRスティック操作で360°に回転するので、交戦時は敵を狙うように調節した上でZRボタンで発砲。

発砲後は同ボタン押しでリロードアクションを取る。本作の銃は種類を問わず、1発撃つ毎にリロードが必要となる点に注意が必要。

リロードは立ち止まってのアクションとなるため僅かな隙が出来てしまうが、移動操作と上手く組み合わせることで効果はそのままにモーション自体のキャンセルが可能となっている。耐久度の高い敵を相手にする際のテクニックとして覚えておきたいところだ。

 

アイテムの使い方

前方のインタラクト可能な対象にアイテムを使用したい場合は、まず+ボタンでインベントリを展開。使用したいアイテムにカーソルを合わせてAボタンメニューから「装備する」を選択。

画面右下に対象アイテムが表示された状態でインベントリを閉じて移動画面へと戻り、そのままインタラクト対象に向かってAボタンを実行。基本的には平時と同じ反応が返ってくるが、選択アイテムが正しかった場合は「アイテムを使用しますか?」と表示されるので、Aボタンで決定。

 

なお、鍵タイプのアイテムはインベントリ内に所有しているだけで対応した扉をインタラクトした際に自動的に効果を発揮するようになっている。一度開錠した扉で鍵を使用することは二度とないので、探索エリアにおいてもはや扉が存在しない場合はコンテナに突っ込んでおけばOK。インベントリは余裕が少ないので、1枠1枠を節約して使っていきたい。

 

インベントリ(アイテムメニュー)

+ボタンで所持アイテムやその他の確認を行えるインベントリメニューを展開する。

動画面上ではアイテムの装備や入れ替え、2種類のアイテムの合成といったアイテムにまつわる操作を行う他、Lスティック操作でストーリー進行度を示したビクターの日記の確認や直接マップメニューを開いたり、右上の「⚙」アイコンにカーソルを持っていくことで、ゲームオプションの設定変更も実行可能。

アイテムスロットの内、最上段3箇所は左からY、X、Bそれぞれのボタンに対応したショートカットスロットとなっており、ここに登録したアイテムは移動画面で対応ボタンを押すことで呼び出しと呼び出し解除が簡単に行えるようになる。

ショートカットは機能的にはあくまで呼び出しだけの効果であり、武器タイプのアイテムをここにセットした場合でも発動にはZRボタンを押す必要があることをお忘れなく。

 

マップメニュー

移動画面中、-ボタンを押すことでマップメニューを呼び出すことができる。青で色付けされているのが現在ビクターがいるエリアで、緑で色付けされているのはセーブポイントとなる書斎机とコンテナが設置されたセーフエリアに該当。

壁沿いに赤く色が付けられた箇所は扉を、通路や部屋の中に所々付された「◎」や「∞」のようなシンボルマークは各鍵のマークを表している。また、赤字で大きく「」とある場合は謎解きポイントが近くにあることを示し、攻略済みの場合は手描きによる×印が加えられる。

 

マップの確認にはあらかじめ各エリアの広域地図情報を記した「マップ」をフィールド上で回収している必要があり、まだマップを回収していないエリアにおいては当然ながら確認不能となる。更に、元々マップが存在しないエリアでは機能自体が利用できなくなっているので要注意。

 

ダメージについて

ビクターのダメージ量は画面の外縁が血のエフェクトで染まったり、インベントリ左上の顔アイコン状態から確認することができる。外縁の血の量が増している時は極めて危険な状態で、数撃食らうと「YOU DIED」(ゲームオーバー)となってしまう。

 

 

作中での失った体力は自動的には治らず、回復手段はアイテム「アヘンチンキ」の服用のみとなっている。数にこそ限りのあるアイテムだが、探索中の入手機会も多いのでなるべく1つでも多く回収したいところ。

なお、足を踏み入れるとトゲが飛び出す串刺し系のトラップについては、うっかりかかってしまうと現在体力値に関係なく一発アウトとなってしまう。こうした罠には絶対に近づかないように心がけよう。

 

不具合について

 

本編プレイ中、稀に特定の操作が受け付けなくなり、その影響でゲームが進行不能となってしまう不具合を確認している。

発生条件ははっきりしないが、テキストの高速読みと迅速なコントロール操作が兼ねあった際に偶発的に起こり易い傾向がある。

万一遭遇した場合は、速やかにゲームを一度終了し、再起動してみよう。

 

プレイ後の感想

貴族の青年ビクターは最愛の妻アリッサが病で弱りゆく姿を傍で見つめる日々。ある日、常識をも超越する知識を持つというエドモンド伯爵の噂を聞き、藁にも縋る想いで妻と共に彼の住居グローヒル邸へと赴くことに。

「彼女が助かるなら、僕は何だってする。」

固い決意の下、邸内で謎の失踪を遂げたアリッサの姿を探すビクターだったが、探索中に遭遇した様々な人物とその顛末を目にすることで、彼の心の中の決意に小さな揺らぎが齎されていく―

 

表題である「Lamentum」は、ラテン語によれば「哀悼」、「悲歌」などを意味する言葉であるとのこと。

狂気を帯びた邸内を舞台に愛しい人物の捜索へと繰り出すビクターの前には、伯爵の噂を聞きつけて彼の下を訪ねた曰く付きの人物達が登場。本作のタイトルは何もビクターとアリッサ2人に対する言及だけにはとどまっておらず、こうしたサブキャラクター達の背景に起こる悲劇をもそのまま内包していると言ってもいい。

 

本編はマルチエンド方式が採られており、進め方によって4種類のエンディングへと分岐する。手探りで進めていたこともあり、初回クリアの総プレイ時間は約8時間という結果となったが、可能な限り余分な工程を切り詰めてもエンディングまではおよそ5時間程度は必要となる計算。この手の探索ホラーアドベンチャーとしては少々長めに感じられた。(なお、ゲームクリア時に評価判定が行われるが、所要時間は関係ない模様)

おぞましい見た目に反して敵キャラクターの脅威はあまり感じられず、相手の動きに合わせて使用武器毎の間合いと攻撃速度に沿ったタイミングを掴んでいれば比較的対処は容易。どちらかと言えば本作の難しさはパズルに依る比重が大きく、特に入手したアイテムが一体どこでどのように使うものなのか、といった疑問に度々突き当たる事になる。

 

探索中、色々な部屋で読むことができる日記類のアーカイブにはヒントが記されている事が多いので、なるべく自分自身の力で攻略を進めたい場合、初回プレイ時にしっかりとこれらの文献に目を通しておくことも重要だ。

偶にゲーム内での注釈が簡素で解り辛い謎解きも含まれるため、ライトなパズルを求めるプレイヤーにとってはややとっつきにくい向きもあるが、遊び手側で手がかりを集めつつしっかりと謎解きを考えさせる余地を与えている本作のパズル要素のスタンスは筆者的には好印象だった。

 

ゲームデザイン面で言うと、当ブログで取り上げたタイトルの中ではDYA GAMES開発の「Evil Tonight」に近く、トップビュースタイルの操作性は非常に滑らか。時々、テキストウィンドウが閉じられなくなったり、OKボタンが押せなくなるといった軽微な不具合が見られるのが偶に瑕。(これらの現象はゲーム再起動で解消が可能)

気になったのが画面の明るさに関する部分で、特に携帯モードでプレイする場合は初期設定のままだと暗さが際立ってしまっている。アイテムの1つ「ランプ」の照明効果が有効となるエリアがかなり限定的なのも辛いポイント。画面の明るさ設定は高め~MAXに調整した方がひときわ遊び易くなるので、あまりに気になるようであれば任意で上げておくことをおススメしておきたい。

 

また、プレイ中は常時インベントリ管理の煩わしさが際立つ。今作のインベントリスロットは3×3の最大9枠で、ショートカットとして登録が可能な3枠、交戦時用に常備しておきたい銃と弾薬で2枠が占有されると残りはたったの4枠しか残らない。探索を少し進める毎にたびたび登場する数々のキーアイテムを何個も持ち歩くことはスペース的な問題で不可能だ。

おまけに、今作ではいずれのアイテムも任意で捨てたり足元に置いたりといったことが一切できないだけでなく、いざキーアイテムが手に入る場面になってもインベントリが一杯だとその場で入れ替えすることもできない仕様。いざ、目的の場面に辿り着いても、空き枠がなければ元来た道を帰らなくてはならない。

 

それに加えて物語の分岐に関わるキーアイテムがコレクション制となっている上に、何でもない突き当たりに無造作に配置(他のアイテムと違ってポイントが光らない事も)されていたりと、全フィールドを隅々まで探索しないとまず足を運ばないようなさりげない場所に隠されている点も厄介さを高めている要因だ。

拠点間のコンテナによる保管アイテム共有システムは本作のような探索アドベンチャー作品では度々見かけるが、上述のような機能面での煩わしさもあってかsteamの掲示板ではこの不便さに対して寄せられたユーザーの意見も見られた。これについては開発者側も認識している模様で、現在制作中である次回作「INANIMA」へのフィードバックとして活用したいといったコメントが寄せられている。

 

サバイバル色の強いゲームシステムと凄惨でダークな世界観が魅力の「Lamentum」。猟奇的な描写と異様な姿のクリーチャーが多々見られることから大いに人を選ぶ内容となっているが、非常に気合の入った一作に仕上がっている。

謎解きを含め、トータルとしては非常に遊び応えのある内容となっているが、最上級エンドを拝みたいという場合は回収しなければならない要素や綿密なフラグ管理が重要となったりと、一切の攻略情報無しで挑むには厳しい部分もある。

その上で狂気に満ち満ちた作中の雰囲気も含め、ホラーを題材にしたインディーゲームファンには一見の価値ありな一本に仕上がっている。セールの機会も多い作品なので、2D探索型アドベンチャーゲームファンは是非お試しあれ。

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中) 8.0

 

良い点

  • 初期の「バイオハザード」シリーズのようなサバイバル要素の高いアクション&アドベンチャー
  • 本編進行ルート以外の横道となる探索要素が充実
  • 高精度な日本語ローカライズ

 

 

惜しい点

  • 最大インベントリ枠が9マスと少なく、比較的前半の段階から余分なアイテムを持ち歩くための余裕が一切なくなってくる
  • 謎解きに関するヒントとなる導線が少なく、一部のアイテムの使い方が分かり辛い
  • 操作が受け付けなくなる影響でゲームが進行不可となってしまう不具合が稀に発生する事がある

 

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おまけ:ヒント集

 

なお、本項のおまけとして今回も簡易ながらゲーム本編のヒント集を次ページに書き記してみたので、ゲームプレイ時の参考となれば幸いである。

(※以下のページ切り替えより「2」をクリックしてお進み下さい)

 

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