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基本情報
タイトル | Itadaki Smash |
対応機種 | Steam,Nintendo Switch |
販売 | Shinyuden |
開発 | Main Loop Videogames S.L. |
発売日 | 2021年5月21日(Steam),2022年12月15日(Switch) |
対応言語 | 日本語, 英語, 韓国語, 中国語 (簡体字), 中国語 (繁体字),フランス語,イタリア語,ドイツ語,スペイン語,ポルトガル語
(※赤字はNintendo Switch版のみ、青字はSteam版のみ) |
備考 | IARCレーティング:12+(軽い暴力) |
作品概要
「Itadaki Smash」(国内ニンテンドーイーショップでの表記は”Itadaki Smash 「いただきスマッシュ」”)はスペイン・ビルバオを拠点とするゲームスタジオMain Loop Videogames S.L.が製作を手掛けるゲーム作品、日本でのパブリッシングはShinyudenが担当。
本作は2人同時プレイ対応のベルトスクロールアクションゲーム。メインとなるストーリーモード以外にも複数のゲームモードが搭載されている。
アジアをモデルにした世界観を舞台に、アニメ調グラフィックのキャラクター達が画面狭しと戦いを繰り広げる。KI(気)ゲージを全開放して使用する特殊攻撃や最大4種類のスーパームーブなど、使いどころを見極めての戦略性がステージ攻略には重要だ。
ストーリー
(※商品ページ内の紹介文、及びゲーム内のプロローグより該当部を引用及び要約)
妖怪は本来、人の住む世界にはめったに姿を見せないものだ。 人間にちょっかいを出した場合、マモル団が妖怪たちを捕まえる。そうして秩序と平和が保たれてきた。
時は流れ、厄介な妖怪の数も減ったことで、マモル団は首都で一流のシェフになることを決めた。 彼らは首都サンダイゴに、パンパンという名の満腹寺を作り、町で一番のレストランへと成長させた。 だが、町中全てのレストランを支配下に置く「テンゴゴ」という組織はそれを許さなかった。
主人公のカツはパンパンを営む腕利きの店主だったが、テンゴゴのマフィア達はその商売を潰そうとある計画を実行する。 奴らは町中の料理に呪いをかけ、恐ろしい悪魔へと変身させてしまった!
サンダイゴに訪れた最大のピンチ― この絶対危機的な状況を食い止められるのは、マモル団の英雄たちだけだ!
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操作方法
(※Nintendo Switch版)
JOY-CON(左) | |
上下左右ボタン | 魔法攻撃(各ボタン別で割り振り) |
Lスティック | 同上 |
Lボタン | スペシャルアタック |
ZLボタン | |
-ボタン |
JOY-CON(右) | |
Rスティック | |
Aボタン | 掴んで投げる |
Bボタン | ジャンプ |
Yボタン | 通常攻撃 |
Xボタン | 強攻撃 |
Rボタン | (押しながら移動中)ダッシュ |
ZRボタン | |
+ボタン | メニュー |
※本作ではモードやキャラ選択、キャラクターの移動などの操作はLスティックのみで行える。
ゲームモード
「Itadaki Smash」に登場するゲームモードは以下の4種類。なお、本記事では主にストーリーorアーケードモードにおけるシステムを中心に紹介していく。
ストーリー | 制限時間:無し オートセーブポイント:有り コンティニュー:無制限 |
---|---|
アーケード | 制限時間:有り コンティニュー:無し 魔法攻撃習得不可 |
アリーナ | 5ウェーブ式のチャレンジングモード。計6種類 |
VS | 対人用の2人対戦モード |
「VS」以外の3モードは、それぞれ攻略状況に応じて「スコア」メニュー左下に表示される「達成率」のパーセンテージが上昇するようになっている。
オールクリアを達成したモードのアイコン上には「FINISHED」のスタンプが押印されていくので、達成率コンプリートを目指すのであれば各モードを手広く遊んでみよう。
操作キャラクター
カツ
強さ:5 速さ:3 攻撃範囲:3 |
ナル
強さ:3 速さ:5 攻撃範囲:5 |
---|---|
タコ
強さ:4 速さ:4 攻撃範囲:3 |
マヨ
強さ:4 速さ:4 攻撃範囲:3 |
初心者のおススメ使用キャラはカツ。特にジャンプ強攻撃は判定が強いだけでなく、ほとんどの敵に対して強制ダウンを奪えたりと迎撃性にも優れており、起死回生の技としてもってこい。
敵に囲まれた時は積極的に活用してピンチを切り抜けよう。
基本アクション
操作キャラクターの1人・カツを例に各操作と対応技を以下で紹介。
ジャンプ
Bボタンで発動可能なジャンプは、立ちジャンプと進行方向へのジャンプ(Lスティック操作中)の2種類。
また、前方ジャンプ中の強攻撃は非ダウン属性以外の敵であれば、命中時に必ずダウンを奪うことができる。カツは特に判定が強いので、敵を一方向側へまとめたい時などに積極的に使って行くといい。
ダッシュ
Rボタンを押しながら移動操作を行うことで歩行からランニングになる。
本作では複数の敵に絡まれた状況でダウンを喰らった場合、起き上がり直後に攻撃を重ねてハメられるというケースが多く見られる。(一画面固定となるアリーナモードでは特に顕著)
そんな時、このダッシュを活用することで攻撃を喰らう前に高確率で退避することができるので、覚えておこう。
通常攻撃/強攻撃
攻撃はYボタンの通常攻撃とXボタンの強攻撃の2種類。
単発でも効果を発揮するが、本作では攻撃ボタンを連続で押していくことで技と技を繋ぐことができる。
基本的にはYボタンで通常連続攻撃が最もスタンダードな連携だが、合間に強攻撃を挟み込んでダウンを狙ったり、Lボタンを押して発動直後は無敵効果付きのスペシャルアタックへと強引に繋げる事も可能。
また、各攻撃にはタイミングよく狙うことで、飛び道具を跳ね返す効果もある。特定のステージ攻略に必要になるので、是非覚えておこう。
プレイヤーキャラがナルの場合は、立ち強攻撃は飛び道具を伴う技になっているが、1発毎に少量の気エナジーを消費してしまう。
体力、気エネルギー共にゲージがない状態の際は、ボタンを押しても技自体が発動しなくなるので注意が必要。
考えながら技を組み立てないと誤って出してしまうことがあるので気をつけたい。
打ち上げ攻撃(浮かせ技)
防御に徹する相手には、Lスティックの上入力+Xボタンで発動する打ち上げ攻撃が有効。
真上へと浮かせて無防備な状態になっているところにすかさず、ジャンプや滞空系の攻撃を加えることで追撃が可能だ。
リーチが短かったり技の出が少し遅かったりと弱点もあるので、狙いどころは良く見極めよう。
また、オニギリのような非ダウン属性の敵は打ち上げることが出来ない点には気をつけたい。
ゲームシステム
HIT数について
連続技のヒット中は、画面左上に連続攻撃のHIT数カウントが表示。表示されている内に次の攻撃が命中しないと途切れてしまう仕様となっている。
最大HIT数に応じてライフゲージやエナジーが回復するなどの恩恵効果を得られることがあるので、
スペシャルアタック(※気エナジーを消費)
一定量の”気エナジー”(青色ゲージ)を消費してスペシャルアタックを発動することができる。キャラクター毎に性能や威力も様々。
スペシャルアタック発動直後は無敵状態になるので、コンボヒット中に他の敵に囲まれて不安な時などに思い切って狙ってみると良いだろう。
なお、気エナジーが空っぽな状態でスペシャルアタックを使用すると、代わりに”ライフゲージ”(黄色ゲージ)が一定量消費される仕様となっている。
これに伴い、体力、気エネルギー共に残りゲージがない状態の際は、ボタンを押しても技自体が発動しなくなるので注意が必要。
魔法攻撃
1つ目の魔法習得以降、画面左下に緑色のゲージが表示されるようになる。これは魔法攻撃の際に必要となる”鬼エナジー”のチャージ度合いを示すゲージで、フル状態の時に各種方向ボタンを押すと、ゲージを全消費して魔法が発動する。
魔法習得に必要な「レシピ」は各ステージのボスが持っており、倒すことで取り返すことができる。
伝説のマキ・ロール(←) | クラブ・カニ撃破後に習得。
巨大なオーラの塊が画面を縦断、敵全体にダメージを与える |
---|---|
ワサビ・バーサク(↑) | おにぎり様撃破後に習得。
少しピリ辛。数秒間、強さと速さが強化される |
ダイコン・リバース(→) | ジョン・リーク撃破後に習得。
鬼エナジーを消費して、体力を大きく回復する |
VSモードを除いてこのゲージはプレイヤー間で共有仕様であることから、協力2人プレイ中の場合はどちらか1人が発動した時点で初期化されてしまう点に注意が必要だ。
ステージ内要素を利用した攻撃
サンダイゴの街中には、スチームが吹き出す配管パイプ、電流が発生する電源盤、道路を高速で走行する自動車など、時には少々キケンなステージ内要素も登場する。
狙って当てるのは難しいが、上手く使うことができればピンチを脱する一助となるかも?
ステージ紹介
ストーリー及びアーケードモードは全4ステージで構成。1つのステージはいくつかのレベルに分かれており、ボスを含めると全部で21レベルに相当する。
一方でチャレンジモードは各ステージの一区画を扱った専用ステージとなっており、敵編成が順次登場する計5つのウェーブを生き残る事でクリアとなる。
以下にレベル名称の一覧を紹介。
(※赤字はボス。青字はアリーナのステージ対象となっているレベル)
・サンダイゴ・ストリート
・ゲームセンター ・ハイウェイ・トゥ・ザ・スカイ ・かにラーメン ・クラブ・カニ |
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・クリーニング・サービス
・サンダイゴの屋上 ・サタデー・ナイト・フィーバー ・ダブル・オクトパス ・たこやき様 |
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・ピリ辛スパイシー
・テンゴ道場 ・サンダイゴ公園 ・長ねぎの串焼き ・ジョン・リーク |
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・天ぷらストリート
・フード・ウォー ・エレベーター・トラップ ・テンゴゴ・オフィス ・ボスの部屋へ!! ・テンゴゴ親分 |
プレイ後の感想
「Itadaki Smash」はオーソドックスな2Dスタイルのベルトアクションゲームで、B級的なテイストや大味なプレイ感も含めてどことなく90年代のゲーム的な雰囲気を漂わせる作風になっている。
悪の組織vs若きヒーローチーム― ベルトアクションにおいての定番とも言える勧善懲悪の対立関係を以て物語は幕を開ける。
ステージ進行中には仲間内の軽妙なやり取りが時折挿入されるのだが、ここぞという場面で唐突に乱入してくる主人公の1人・カツの祖母のキャラクターがまた面白い。彼女はストーリーモードにのみ登場し、直接戦闘には参加しない。
孫たちに何かと世話を焼いてくれるチュートリアル的な役割のキャラクターを担う人物だが、時には上画像のようなメタ的なギャグも飛ばしてくるという茶目っ気も忘れないナイスなを披露してくれる。
プレイヤーサイドも含めて、登場キャラクター達はそのいずれもが妖怪という少し変わった世界観で、取り分け敵勢力にあたるテンゴゴマフィア達においてはスシやオニギリ、ラーメンなど日本的なグルメ要素の詰まった見た目も楽しいデザインの構成員が顔を並べている。最初のステージボスに至っても、ラーメンをデザインモチーフにしたヤシガニ型の妖怪、”クラブ・カニ”といきなり度肝を抜いて来る。
本作では通常攻撃の他に、気エネルギー、魔法攻撃エネルギーといった2種類の特殊技システムを搭載。特に、魔法攻撃は専用ゲージを全て消費することで使用可能なここぞという時に頼りになる大技だ。
巨大なオーラが画面を縦断して、全体にダメージを与える「マキ・ロール」や体力ゲージを大幅に回復する「ダイコン・リバース」などいずれも戦況をひっくり返す効果を持ったものが揃っている。
打撃音が軽めな各種攻撃やどことなくフワッとした感触のジャンプを中心に、アクションは全体的にゆったりめな傾向にある。一方でプレイ中に一際気になったのがLスティック操作における感度で、取り分けクラシックコントローラーPROでプレイする場合は、扱い方次第で入力方向の暴発という極めて厄介な誤操作に繋がることがある。
これはスティックから指を離した直後の反動によって操作キャラクターが反対方向を向いてしまう、というもので、例えば正面の敵に攻撃を加えたいという状況で、距離を詰めた後に停止するべくスティックを離した瞬間、相手に背を向けてうっかり反対方向を攻撃してしまうと言った具合だ。
本作では方向キーがスペシャルアタックに割り当てられているため、Lスティックによる移動操作の代替手段として使うことができない。上述の問題に関して、誤操作が発生しないよう立ち回るにはスティックの加減に気を配りながらプレイしなければならず、これがプレイ中の地味なストレスとなってしまう。
ガードを駆使する敵の対処法は”打ち上げ技でガードを崩して相手を浮かす”、といったものだが、わざわざ地上でこれを狙わずともジャンプ攻撃だけで簡単に崩せる上に命中時は確定でダウンまで奪えてしまう。相手がどれだけ防御しようとも、とりあえずピョンピョン飛びながら空中から迎撃しているだけで解決してしまうため、映像的にもイマイチカッコよくないバトルになりがちだ。
難易度は同ジャンルの中でもかなり抑え目で、敵や味方の挙動一つ一つが緩やか気味でどこかふんわりとしている。
ゲーム内のビビッドな雰囲気に反してゲーム展開としては比較的地味寄りで、スピーディーな攻防や爽快感のあるラッシュといったアクションには期待できないので、その点はあらかじめ抑えておきたいところ。
強烈な特色や独特なシステムは作中では見られないが、”怪しい世界観の格闘アクション”を楽しみたいと言う方であれば試してみるのも一興となるだろう。本項に目を通した事で興味が湧いたという方は、本作「Itadaki Smash」を一度お試しあれ。
評価
個人的スコア(10点満点中) | 6.5 |
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良い点
- スシ、ラーメン、妖怪などの海外視点解釈による独特で味のある和風要素
- あらゆる技同士で自由な連携が可能なコンボ要素
- 気エネルギーを使う必殺技、ステージ進行に応じて種類が充実していく魔法という2タイプの特殊攻撃を搭載
惜しい点
- Lスティックの慣性により、停止時に操作キャラの向きが不安定に陥り易い
- 敵が画面外でハマり、ステージが進行しなくなるケースが偶に発生する
- 全体的にジャンプ攻撃が強力な傾向にあり、これ単体だけでほとんどの局面で安定して戦えてしまう
Raging Justice. Developed by MakinGames. Published by Team17. © 2018. Team17 is a registered trademark of Team17 […]