GunlordX ~超連射が気持ち良い撃ちまくりシューティングアクション

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©2012,2019 NG:Dev.Team

©Eastasiasoft

 

 

基本情報

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タイトル Gunlord X(ガンロードX)
対応機種 PlayStation4/Nintendo Switch
販売 eastasiasoft
開発 NG:Dev.Team
発売日 2019年12月12日(Switch版)/2019年12月13日(PS4版)
対応言語 日本語,英語,フランス語,ドイツ語,イタリア語,スペイン語
備考 CEROレーティング:B(12歳以上対象)(恋愛,暴力)

 

概要

「Gunlord X」(ガンロード エックス)はEastasiasoftが販売するラン&ガンアクションゲーム。開発を手掛けるのはドイツのデベロッパーNG:Dev.Team。

本作は欧州の人気アクションゲーム「タリカン」シリーズにオマージュを受けているとされるゲームデザインになっている。

 

2012年にインディーズ開発ソフトとして、北米用非公式ネオジオ用タイトルで「Gunlord」が登場、後に同作は北米版Dreamcastに移植されるという異色の経歴を持つ。

非公式タイトルという事からもレアゲームであることは見て取れるが、現代コンソール用タイトルとしてリファインされた「GunlordX」が本作だ。

 

リンク:NGDEV(Twitter)

リンク:eastasiasoft JP(Twitter)

 

ストーリー

 

(※ゲーム内デモパートより要約)

 

 

悪の帝国との戦いの果てにZ-42 Warpstarの船長ヴァネッサ・ガイデンは帰途へと着く最中、消息を絶つ。

同時期、ザ・マスターと名乗る存在が銀河に出現し、鋼鉄の身体を持つ邪悪な軍勢「ロード・オブ・スティール」の力をもって人間達を支配してしまう。

ヴァネッサの行方を追っていた彼女の夫、英雄ゴーディアンはマスター達の悪の気配を感じ取り、ガンロードスーツに身を包んで単身惑星カイロスIIへと向かって行った―

 

操作方法

 

(※PlayStation4版)

DUALSHOCK 4
十字キー/Lスティック 移動
ボタン ショット
×ボタン ジャンプ
ボタン サイドショット
ボタン ホイールモード切り替え
Rスティック ビームモード切り替え
OPTIONボタン ポーズ

「GunlordX」メイン武器の1つとなるショットは無制限且つ超速連射可能なのが特徴で、押しっぱなしにしておく事で絶え間ないショットの雨を注ぎ込む。

ショットは回収したアイテム毎に複数のタイプへと切り替わるが、いずれのショットも比較的広範囲をカバーできる弾道をしているので、敵の攻撃で撃ち負けるという心配はない。

圧倒的な弾数で並居る敵を撃ち落とす気持ち良さを重視したゲームデザインだ。

 

右スティックを何れかの方向に倒しっぱなしにすることで、もう1つのメイン武器となるビームモードを発動。スティックの倒している方向へと地形を貫通するビームを発射することができる。

射程は画面の端まで届くほどに長く、障害物の向こう側や画面外に潜んでいる敵を打ち落とすばかりでなく、敵弾を消す事もできる優秀な攻撃だ。

ただし、ビームモード発動中は画面下部中央の紫色のゲージを消費する。

ビームモードを解除している間は自然に回復していくので、空っぽ状態にならないようにうまくゲージをやりくりしながら使っていきたい。

 

本作は取り分け画面外から唐突に敵が現れるというシチュエーションに頻繁に遭遇するので、グングン進もうとせずあらかじめ画面外にビームを打ち込みつつ慎重に行くことで、余計な被弾をせずに済みやすい。

先に進む前にはとりあえず進行方向付近にビームを撃って、敵影を確認するクセをつけておこう。

 

〇ボタンで発動できるサイドショットはシューティングゲームで言う処のボム攻撃にあたる特殊攻撃。

ストックを1つ分消費してプレイヤーを中心に左右へ画面全体を覆う規模の巨大な衝撃波を展開する。低耐久の敵ならば一撃で倒しつつ、敵弾も消滅させる危機回避も兼ねた大技だ。

散策を丁寧に行っていればサイドショットのストックはどんどん増えていくので、必要分以上の温存は考えずに使いどころではガンガン使って行こう。

 

△ボタンで身体を丸め、一定距離を転がるホイールモードへと切り替わる。

ビームモードと同じく紫ゲージを消耗しながら利用するモードで、モード中は□ボタンを押すと爆弾を周囲にばら撒きながらの移動が可能だ。

徒歩よりも左右に素早く動けるという利点があり、十字キーや左スティックで移動状態を保つことで紫ゲージが続く限りこの状態を維持できる。

壁に擬態した隠し通路はこのモードで通れることが多いので、怪しい場所で使って壁を探ってみよう。

 

システム

「GunlordX」では新規ゲーム開始毎にステージ到達状況が記録され、1度到達したステージについてはその周回中に限り自由に選んで挑戦することができる。

(※初回ゲームクリア以降は、全ステージ踏破までのタイムアタックを行う「スピードラン」モードへと強制的に突入する)

 

本作は基本的には全方位スクロール型のサイドアクションゲームとなっているが、操作方法が変化する例外的なステージも一部存在する。

例えばSTAGE2では戦闘機に搭乗した状態で、STAGE10ではガンロード状態でそれぞれ強制スクロール方式のサイドシューティングステージが展開。

 

各ステージでの目的は敵を蹴散らしながら様々な場所に配置されている宝石を回収、EXITマークが示す方向を目指してとひたすらステージを奥へと進んでいくことだ。最奥部にはボスが待ち構えていることもある。

真直ぐにEXITマークが点灯する方角へと淡々と進めていくのも良いが、各ステージには脇道や隠し通路が多数用意されており、それを頼りに探索へと向かう事でパワーアップアイテムや宝石を発見できる機会に遭遇する事も多い。

 

特に優先して回収しておきたいのが上画像でも確認できる巨大宝石で、これを全て回収した状態でステージクリアするとゲーム開始時の最大クレジット数を1増やすことができる。

先に進めば進むほどステージの全長も長くなり、同時に敵の攻撃もより激しくなるため1ゲームの生存時間を高める上ではクレジット数はとても大事なものとなる。可能な限り見つけてみよう。

 

プレイ後の感想

「GunlordX」における主人公ゴーディアンのアクションはほぼ”攻撃に全振り”したようなデザインで、全方位サイドアクションながらアスレチック的な要素は抑え目。

ダッシュ移動やホバリング、多段ジャンプといった自由度の高いアクションは本作には搭載されていない。

 

連射力と密度が高い銃撃アクションが半ば無条件無制限で可能とはいえ、警戒なしに先へ進もうものなら画面外から突然飛び出してきた敵キャラクターや彼らが繰り出す攻撃に接触、といった事故も起こり易く、常に画面端に対する警戒をしつつ進行していくのが無難な道となる。

通常攻撃で届かない位置にいる敵にはビームモードで対処し、少し前進する度に敵の居場所を探っては破壊、といったプレイスタイルになり、想定しているほどにガンガンとは進めないゲームという印象になるだろう。

 

ステージを駆け抜けて攻略していくといった疾走感には若干欠けるが、強制スクロール面(STAGE4)やサイドシューティング面(STAGE2/10)などの変則ステージを合間に挿むことで、単調さを出さない工夫が見られるといった部分もある。

それであっても各面の全長、及びそれに伴う攻略所要時間がステージ毎にまちまちで、特にSTAGE4、7、8はプレイ状況次第でクリアまでに20分くらい時間を要する場合があり、1面から通してプレイしている際はゲーム自体のメリハリの薄さも手伝って、最終面に向かうまでにステージ自体がダラダラ続くのが若干苦痛に感じてくる危惧もある。

 

上記のようなクセの強い部分も見られるが、90年代風タッチのきめ細やかなドットグラフィックやRafael Dyll氏が手掛ける劇中のアツいBGMは見逃せないポイント。

高速連射と広範囲のカバーが可能な各種ショットと、高い貫通性能をもった変形軌道型のロングビームで360度から出現する敵機を圧倒、蹂躙する爽快感をもったゲームデザインは本作ならではのものだ。

プレイ中は終始画面がプレイヤーのショットやビームの大洪水となる豪快なアクションゲーム「GunlordX」の魅力を是非、本作に実際に触れることで味わってほしい。

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中) 7.5

 

良い点

  • 初期状態から無制限のセミオート連射可能なショットで敵を圧倒できる爽快感溢れるゲームデザイン
  • 緻密なピクセルアートと格好良いBGMは90年代アクションゲームを彷彿とさせる
  • 1ステージ辺りの中間ポイントが比較的多く、リスタート時のストレスが少ない

惜しい点

  • ステージ攻略よりも宝石収集がメインのようなゲームデザインで、コンプリートする頃には全編の難易度に比べてコンティニュー数が過剰気味になり易い
  • ステージの全長やクリアまでの所要時間など、ボリュームバランスの大小が各面毎に極端
  • 日本版において、デモシーンで表示される日本語字幕がピクセルグラフィックに比してデザイン的に浮いている(オンオフ切り替え不可)

 

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ステージ紹介

最後に、以下ではスクリーンショットを交えて「GunlordX」のバラエティに富んだ各面を全11面あるステージの内、STAGE9までを簡単に紹介していこう。

 

STAGE1:HOLY MOUNTAINS

宇宙船と自然の緑の対比が美しいステージ1。

本作の雰囲気と操作方法、そして基本的なゲームルールをここで体感しておこう。

 

STAGE2:AIR STRIDE

前面とは打って変わって、STAGE2ではいきなりのサイドスクロールシューティング形式へとゲームシステムが変化。

このステージではビームモードは利用できないのでショットで乗り切ろう。

押しっぱなしで超連射できるのはシューティングステージでも変わらないので、道中は敵機を圧倒することができる。

 

STAGE3:DREAMY RUINS

古めかしい遺跡群と幻想的な景色が混在としたステージ3。

最後は巨大な龍との一騎打ちが待っていたりと、終始ファンタジーな気配が漂う個性的なステージだ。

 

STAGE4:TECHNO DUNGEON

全面機械的要素のみで構成されたステージ4。

隠された宝石数が770と作中最多を誇る個数になっており、ワンプレイ内に1つ残らず回収するのは容易ではない。

 

STAGE5:ACID PIPE

冒頭から強制サイドスクロールで展開する特殊ステージ。画面下部の緑の液体で浸された水面は、落下した時点で即アウト。

大型ジュエルの設置場所も意図して画面外にある事が多く、発見時には回収も手早く行いたい。

 

STAGE6:DEADLY SEWERS

ステージ自体は垂直に降りていく構造になっており全長は短めで、どちらかといえばボス戦がメインな構成。

ボス戦中に次々に出現する少しずつ上昇する足場は天井に挟まれてのミスを誘発しやすいので、今乗っているものよりも下方にある別の足場へと早めに飛び移るのがポイント。

 

STAGE7:WASTE GROUNDS

“荒廃した大地”のステージ名通り、荒れ果てたテクノロジーの墓場といった雰囲気が漂うステージ8。

 

STAGE8:FACTORY FIVE

一面がマグマに包まれた溶鉱炉のステージ。

ステージ7と8はかなり広大なエリアとなっており、踏破にはそれなりに時間がかかってしまう。

 

STAGE9:ELECTRIC CLIMB

壁両脇の梯子を手繰って、ひたすらエリア上部を目指して登っていくのがメインとなるステージ9。

耐久度が高い中型の敵機が頻繁に登場するので、1体ずつ丁寧に対処していきたい。

 

よりゲーム進行を楽に進めたい場合は、コンティニュー回数を増やす手段となる巨大宝石の全回収が優先の目的となるが、隠し通路を捜しながらの散策は一筋縄ではいかない。

マップ表示システムが備わっていないゲームデザインなこともあり、手探りでの攻略を余儀なくされるがじっくり探してみよう。

 

 

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