ASTRO PORT-STORYBIRD-JOSHPROD 2018
基本情報
タイトル | ギガンティック・アーミー(Gigantic Army) |
対応機種 | Steam/Nintendo Switch |
販売/開発 | Henteko Doujin(Steam版)、フライハイワークス(Switch版)/ASTRO PORT |
発売日 | 2014年3月7日(Steam版)/2019年11月14日(Switch版) |
対応言語 | 日本語,英語, |
備考 |
作品概要
「ギガンティック・アーミー」は日本のゲーム制作チームHenteko Doujinが開発を手掛けるゲーム作品。パブリッシャーをSteam版はASTRO PORTが、NintendoSwitch版ではフライハイワークスがそれぞれ担当。
ゲーム内容は陸戦型の搭乗用ロボット機体を駆って、全6面を攻略する時間制&ステージクリア型のサイド2Dアクションシューティングゲーム。90年代ロボットシューティングをイメージした、鉄と硝煙の匂いが漂うこだわりのグラフィック、そして続々登場する巨大兵器とのバトルは本作の特に注目となるポイントだ。
リンク:Henteko Doujin(X(Twitter))
リンク:SAK…ゲーム制作サークル”ASTRO PORT”(X(Twitter))
ストーリー
(本編プロローグより引用)
21世紀初頭。 地球人はワープ航法の発達により外宇宙への進出を始めていた。 それは宇宙開拓時代の幕開けであると共に異星文明との抗争の時代を意味していた。
西暦2009年。 地球人とラムロン人の領土問題から端を発した「ラムロン戦争」が勃発。
地球防衛軍宇宙艦隊はラムロン星系の制宙権を確保したが、戦況は悪化する一方だった。 地球軍降下部隊は、ラムロン星各地の「塔」と呼ばれる防衛要塞の抵抗にあい、全滅の危険にさらされていた。
泥沼と化した戦場で、名も無き兵士達は戦い続ける…
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操作方法
(Nintendo Switch版)
JOY-CON(左) | |
上下左右ボタン | (左右)移動、(2回連続入力後、長押しで一定距離を)ダッシュ |
Lスティック | (倒した方向に)射角調整 |
Lボタン | |
ZLボタン | (一定距離を)ダッシュ |
-ボタン |
JOY-CON(右) | |
Rスティック | エイム操作 |
Aボタン | シールド |
Bボタン | ジャンプ、(長押しで)バーニア |
Yボタン | ショット、(近距離時)パイルバンカー |
Xボタン | 特殊武装の使用 |
Rボタン | (長押し)シールド |
ZRボタン | |
+ボタン | ポーズ(一時停止)機能 |
ゲームシステム
「ギガンティック・アーミー」ではゲーム開始前に銃火器と特殊武装をそれぞれ3種の中から1つずつ選ぶことになる。選択した武器は一度プレイを始めると途中で変える事はできないので要注意。
銃火器
アクション | 効果 |
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ZAT-77 アサルトライフル
速射性に優れたシンプルなショットを放つ。他の銃火器に比べて単発の威力は劣るが重量が軽く、特殊武装をより多く持っていくことが可能。 |
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SRI-U6 ライオットガン
広範囲をカバー可能な散弾銃。連射性はないが、一体のターゲットに全弾を命中させた時の威力はかなり高い。 |
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UG-M グレネードガン
着弾時に爆風を巻き起こす炸裂弾を一直線方向に発射。単発の威力が高く、軌道のクセが少ないため使いやすい。 反面、重量が重いため特殊武装の使用回数は3種の銃火器の中では最低。 |
銃火器はどれもそれぞれ特徴が異なるため一長一短だが、腕に自信がない場合は基本火力が高く、軌道にもクセがないグレネードがオススメだ。
特殊武装
アクション | 効果 |
---|---|
SHAD-S1 クラスター爆弾
爆発後に小型爆弾を周囲に散布する大型弾頭を斜め上空に射出。 広範囲にばら撒かれるため、総合的な威力についてはむらがあるが、使用できる回数が多く |
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MJ-88 ミサイルポッド
肩から複数の小型ミサイルを一斉発射。ミサイルは追尾性能をもっており、捉えたターゲットを逃さない。 |
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GDW-76 ビームキャノン
移動要塞クラスの敵に対抗する大型光学兵器で、砲門から強力なエネルギービームを発射する。 発射角度を変化、固定することができる反面、特殊武装の中では使用できる回数が非常に少ない。 |
特殊武装はそれぞれ使用回数に制限があり、この回数は選んだ銃火器のタイプに比例する。比較的軽装備となるライフルを選ぶと多くなる半面、重装備であるグレネードを選んだ場合はわずか数回分しか確保できない。使用回数の多いクラスターかミサイルのどちらかを選んでおくと安心感が高い。
バーニア~空中移動
ジャンプ中、同じボタンを長押し中は本体後部のバーニアが発動、VERNIERゲージが空になるまでの間バーニアを吹かせた状態で空中移動が可能となる。
ゲージはバーニア使用中にハイペースで減少していくが、未使用状態時には自動で回復していく。全力状態で使用しても効果はあまり長く持続しないため機動力は控え目だが、敵の攻撃の回避や一定の高さをもった高所への移動には重宝するアクションとなるので上手く活用しよう。
シールド
Aボタンを押してる間、その場に静止した状態でシールドを前方正面に展開。エイムスティック操作で上方向に倒すと、上方向に張る事も可能。
シールドは防御1回ごとにSHIELDゲージがわずかに減少していく。各ミッション道中で減少したゲージを回復する手段は一切ないので、多用は厳禁だ。
パイルバンカー
敵との間合いが近い状態でYボタンを押すと、ショットの代わりに高威力な近接武装のパイルバンカー(※”杭状の武器”を前方に射出するアクション)を放つことができる。
通常攻撃扱いのアクションなので残弾数を気にする必要はないが、対象にかなり隣接しないと発動できない点には注意が必要。まずは積極的に使う事で発動可能な間合いを覚えていきたい。
また、発動ボタンがショットと共有しているため、遠くの敵をショットで攻撃するつもりが別の対象に隣接していたために代わりにこちらが発動してしまった、といったケースも多い。混戦時には特に要注意だ。
アイテム
アイテム | 効果 |
---|---|
ショットパワーを1段階アップ | |
小:残り時間が少量増加 大:残り時間が中程度増加 | |
小:HP小回復 大:HP中回復 |
本作のステージ攻略においては、特に残り時間の確保は重要課題。アイテムの探索に余り躍起にならず、必要最小限の獲得に努めていきたい。
ステージリザルト
各ステージクリア後のリザルト画面では、ボス撃破時の残りタイムとHP残量に応じたポイントがスコアにボーナスポイントとして加算され、同時に一定量のHPも回復する。
プレイ後の感想
本作「ギガンティック・アーミー」は往年のスーパーファミコン用タイトル「重装騎兵ヴァルケン」や「フロントミッションシリーズ -ガンハザード-」などに代表される16bitテイストに溢れたサイドスクロールタイプの2Dシューティングメカアクションだ。
ステージ的なボリューム面では抑え目となっているが、前述2タイトルのゲームシステムが好きだった諸氏には特に注目の集まる一作といったポテンシャルを秘めている。
重装備型機体を操作するアクションゲームである事を特に印象付けるのが、中距離間を加速度的に移動出来るダッシュとバーニアからのゆっくりと浮かび上がる空中移動の2種類のアクションだ。
今作ではプレイヤー機の操縦に即して、小回りの利いたスピーディーな動きは臨めない。そのため、適当な操作でステージを進めようとすると次々現れる敵機の集団に良いように扱われ、集中砲火の前にあっという間に沈められるという憂き目に遭い兼ねない。また、操作機体の重量感を演出する狙いからかダッシュ移動やブーストの有効時間が短いといった制限も同時にかかる。
快適さに溢れるアクションのイメージは本作のプレイ時には一旦忘れ、まずは機体の重量をしっかりと感じられる独特の操作感に慣れることから始めよう。
Henteko Doujinは本作以外にもSteamを中心に多数のタイトルを公開しているが、「STEEL STRIDER」、「MECHBLAZE」など本作のゲームシステムがそのままベースとなっていると思しき関連作品が他にも公開中だ。
「ギガンティック・アーミー」をプレイした上で気になった方はこちらの作品群も是非チェックしてみよう。
評価
個人的スコア(10点満点中) | 7.0 |
---|
良い点
- 90年代のヘビーロボット2Dアクションを彷彿とさせる硬派なゲーム性
- 背景、オブジェクト共に緻密に描き込まれたグラフィック
- クリア毎に順に開放されていく最大4段階の難易度仕様
惜しい点
- 制限時間のシビアさがゲームプレイの爽快感を削ぐ要因となる
- 高い難易度に加えて、コンティニュー回数が少ない
- 近接技であるパイルバンカーが通常ショットと同じボタンで発動する仕様が原因となり、狙っていない時に暴発する場合がある
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ステージ紹介
最後に、戦いの舞台となる各ステージをスクリーンショットと簡単な説明で紹介していこう。
(※以降、ゲーム内容に関するネタバレを含む記述が含まれています。読み進める場合はその点においてご留意下さい)
STAGE 1:ラムロン勢力圏
STAGE 2:首都バロップ
STAGE 3:地下進入路
STAGE 4:バロップ市街地
STAGE 5:都市解体衛星「ホルン」迎撃作戦
STAGE 6:「ホルン」内部