コスモプレイヤーZ( Switch)-プレイ後の感想と作品解説【レビュー】

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©SOMMIT GAMES./Regista

 

 

基本情報

 

タイトル コスモプレイヤーZ
対応機種 Steam/Nintendo Switch/Android(google play)/iOS
販売 レジスタ(Switch版)/(Steam版はSommit Gamesが販売を兼任)
開発 Sommit Games
発売日 2022年3月18日(Steam版)/2022年6月2日(Switch版)/2021年2月13日(Android,iOS版)
対応言語 日本語,英語
備考 CEROレーティング:B(12歳以上推奨)
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作品概要

 

「コスモプレイヤーZ」(「Cosmo Player Z」)はスマートフォンをメインプラットフォームに持つゲーム開発チームSommit Gamesによって開発されたゲーム作品。国内Nintendo Switch版においてはレジスタが販売を担当。

 

ゲーム内容はステージクリア型のカジュアルなシューターアクションゲーム。スマートフォン向けのデザインによるタッチスクリーンやマウスによるお手軽な操作方式が特徴で、コンソール版ではこの操作をスティック一本による操作で補っている。

(Nintendo Switchは本体自体がタッチスクリーン操作に対応しているが、Switch版の本作プレイにおいてはJoy-ConもしくはPROコントローラーが必須となる)

 

オリジナル版*はスマートフォン向けゲームとして2021年2月に登場しており、Android(Google Play)及びiOS版がそれぞれ配信中。翌年3月にはPC向けに開発されたSteam版がリリースされ、同年6月2日にコンソール版初となるNintendo Switch版が配信開始となった。

 

関連リンク:コスモプレイヤーZ 公式サイト(SOMMIT GAMES内)

 

ストーリー

 

(本編オープニングより引用)

 

西暦XX年。銀河共和国軍は反乱星の軍勢に劣勢を強いられていた!

 

クソ、このままでは全滅だ……! 共和国軍もここまでか!

そんな時、博士からの支援物資が届く。

 

 

あれはハカセからの支援物資! 戦況が変わるぞ!

中身は何だ!?どんな兵器が入っているんだ!?

 

…………え? 水着?

 

かくして、「ユニコ・クロフォード」は

博士から届いたバトルコスチュームを使って、

反乱星の軍勢に立ち向かって行くのだった。

 

 

 

操作方法

 

(※Nintendo Switch版)

JOY-CON(左)
上下左右ボタン 移動
Lスティック 移動
Lボタン メニュー切り替え
ZLボタン
-ボタン

 

JOY-CON(右)
Rスティック
Aボタン 決定
Bボタン キャンセル
Yボタン (ホーム画面で)ユニコのセリフを切り替え
Xボタン
Rボタン メニュー切り替え
ZRボタン
+ボタン ポーズメニュー呼び出し

※上記の各ボタン設定は初期設定準拠

Nintendo Switch版での操作はスティックとボタンで行うが、原作がスマートフォン向けゲームということもあり、それに準拠したごくごくシンプルな構成となっている。メインのゲームパートは基本的にLスティック1本のみでプレイ可能だ。

 

ゲームシステム

 

以下でゲームシステムを紹介。

 

エリア構成

「コスモプレイヤーZ」の舞台は計3+αのワールドから成り、それぞれは約6つのエリアに分かれている。(筆者側で確認できたのはチュートリアルとなる0-1を含めた計22エリア)。

 

各エリアは挑戦時に「STAGE」という単位で更に細かく区切られており、各STAGE毎に敵を全滅することで経験値とゴールドを獲得。その後、画面奥の通路を抜けると次のSTAGEへと進むことができる。各エリア毎にこの展開が繰り返され、最終的にSTAGE21で待ち受けるボスを倒せばエリアクリアとなる。

 

また、それぞれ5の倍数となるSTAGEは敵が出現しない区間になっており、HP回復アイテムを含めた既定の種類の中からアイテムを1つ選ぶことができる。インターバル的な中間ポイントの役割を果たしており、コンディションによって持っていくアイテムを選ぼう。

 

移動と攻撃

プレイヤーが操作するユニコ・クロフォードの基本アクションは移動と攻撃の2つで構成されており、Lスティックもしくは各種方向キーのみで操作する。

操作している時はそのまま移動を行い、操作の手を止めてキャラが静止状態になっている時のみ敵に対してショット攻撃を行う。

この特徴により、ユニコ本人は自身の移動中に一切ショットを撃つことはない(ただし、オプション兵器のサブウェポンは移動中、静止中に限らず一定間隔で自動攻撃を行う)。

 

攻撃時は敵が画面外にいる場合でも、一定の距離にいれば自動でロックオンを行ってショットを放つため、プレイヤー側が任意でロックオンを行う必要は一切ない。

非常にお手軽操作ではあるが、敵が複数いる場合はユニコに比較的近い対象へと照準が自動で合わさる仕様のため、混戦時はロックオンが頻繁に切り替わる状況に陥り易い。

 

敵のタイプ

敵の中には特殊な状態や形態を取るタイプが存在し、以下のような状態の相手にはこちらのショット攻撃が一時的に無効化されてしまう。

・透明化している敵

・外殻が閉じた状態になっている敵

・滞空状態、もしくは本体が空中にある状態の敵

透明状態の相手にはサテライトの体当たりも通用しないが、炎属性ウェポンのドットダメージや雷属性ウェポンの巻き込みダメージに限っては微量な数値ながらも唯一通用する。この特徴をうまく活用しよう。

 

レベルアップとウェポンの選択

各エリアの敵を全滅した時点でユニコにゴールドと経験値が入り、画面上部のレベルゲージが左から右までいっぱいになるとレベルアップ。

ランダムで抽選された3種類のアイテムから1つを選んで身に着ける。並べられたアイテムの内容が気に入らない場合は、「更新」を選択するとエリア進行中1度だけ再抽選が行えるので活用していこう。

 

アイテムの内の大半は頭部、上半身、下半身の3種類の装飾に対応しており、メインウェポンなら頭部、サテライトなら上半身、サブウェポンなら下半身、とウェポンの選択時には各カテゴリ毎に対応した該当部位のコスチュームへと変化する。

エリア1では登場バリエーションはごくわずかだが、ゲームが進むに連れて新たな衣装が登場。

獲得したアイテムの効果自体はエリア進行中最後まで発動し、新しいものを手に入れるたびにどんどん相乗されていくが、コスチュームは新しく手に入れたアイテムに対応したものへと上書きされていってしまう。リザルトのオシャレ(後述)項目で高評価を狙う場合はこの点に要注意。

 

スキルコンボの発動

入手したアイテムの組み合わせによっては、スキルコンボが発動する。

こちらもエリア進行中に獲得した合計アイテムの中で判定が行われるため、入手の順序やタイミングは不問。アイテムの抽選運が良ければ複数発動を狙うこともできる。

 

(コンボスキルの1つ「テレストリアル」。4種類の属性のサテライトを獲得することで発動)

獲得スキルの組み合わせについてはポーズメニューやレベルアップ時に表示される「獲得済スキル」の項目で確認が可能。

スキルコンボはどれも強力なので、エリア毎にアイテムの出現傾向をある程度読んだ上で、狙えそうならば積極的に狙っていこう。

 

エリアボス

各エリアのSTAGE21ではエリアボスとの対決が展開。エリアボス本体の耐久度は画面上部に赤色のライフゲージで表示される。

ボスと取り巻きを含めた画面内の全ての敵を倒した時点で「VICTORY!」と勝利宣言が画面中央に表示され、出口から脱出することでエリアクリア達成となる。

 

取り巻きを召喚したり複数体で襲ってくるなどボスの陣形バリエーションは多岐に渡り、実質完全1vs1のシチュエーションとなるケースはほとんどない。

また、ゲージを削りきると小型サイズのものに分裂するような”複数段階のフェイズに分かれている”ような相手の場合は、それぞれのフェイズ開始時に一時的にライフゲージがフル状態に戻るので併せてよく見ておこう。

 

クリアリザルト

各エリアクリア時にリザルト画面へと移動。クリア時間、総被ダメージ、オシャレ度の3つの項目の総合評価がC~Sの計4段階で示される。

評価が高ければ高いほど、それに伴ってゴールドボーナスの獲得額も増加。

 

クリア時間や総被ダメージについては表記のままだが、オシャレ度については少々注意点がある。

この項目の評価は”トータルコーディネートの統一度”の一点のみが評価基準になっており、例えばカテゴリBのコスチュームでS評価が取りたい場合、エリアクリア時に頭部、上半身、下半身の3部位全てがBカテゴリのコスチュームで統一している必要がある。

 

このため総合評価でS判定を狙う場合は、トータルコーディネートが同じカテゴリのものになるようにアイテムの獲得順をプレイヤー側で任意で調整しなければならない。

狙いの衣装が必ず出現するとは限らない点も含め、最高ランクを狙う上ではままならないことも多いが、出現アイテム自体はランダム抽選ながらもエリア毎にある程度傾向も見られる。

(例えばエリア1ではコスチュームAとBの2種類しか登場しない、など)

上記のような面も意識しつつ、上から下までコーディネートをバッチリ決めて★3評価を目指してみよう。

 

タレントの習得

ホーム画面から選択可能な「タレント」メニューでは、獲得したゴールドと引き換えにタレント(特性)を購入してアンロックすることができる。

仕組みとしては一般的なツリーシステム型で、開放したタレントと隣り合ったパネルが順次開放されていく。

 

効果が強力なものほどそれに比例して高額となるがゲーム後半に近づくほど1度辺りの攻略時のゴールド獲得額も多くなるので、まずは行けるところまで先のエリアへとどんどん挑戦して、獲得したゴールドでタレントを次々開放してみよう。

有用なタレントをたっぷり取ればその効果によって、高評価を取れずに評価が伸び悩んでいたステージの攻略もグッと楽になるはずだ。

 

基本的には攻撃力や攻撃速度アップのパネルを優先的に狙っていくといいが、それ以外では移動速度アップのタレントは次第に激化していく攻撃の回避において必須級のものとなる。

アイテムでも補えない唯一無二の効果でもあるので早めに取っておきたい。

 

プレイ後の感想

 

スマートフォン発のゲームタイトル「コスモプレイヤーZ」は、タッチスクリーン操作(Nintendo Switch版ではコントローラー操作に操作形式がカスタマイズされているが)に順じたカジュアルシューターな作品だ。

シューティング系のアクションゲームとしては”キャラの静止中のみ攻撃が可能”という少しクセを持つ仕様ながらも、「相手の攻撃をかわして撃ち込む」というシューティングジャンルならではの基本的な楽しさは、本作のシンプルなゲーム性の中で十分に成立している。

 

デフォルメを強調したカラフルなグラフィックもメリハリが効いており、それに沿うように画面情報も必要最小限な構成で、敵弾や攻撃予測マーカーなどを含めた各オブジェクトも全体的に見やすいのは好印象。

序盤のエリアから順に随時、ストーリーを通してハカセからのヘルプが入るため、順を追って簡単な説明を受けながらゲームルールを学ぶことができる設計も良い。

 

プレイアブル面では、ストーリーに関わるパートを一切表示しないようオプションの機能で丸ごとオフに出来るという簡略化機能も搭載。

会話パートが挿入されるエリアに高評価狙いで再挑戦する際も、既読の場面を再度見なくて済むこの機能は良心的なオプションであると言える。

(とはいえ、作中にこの機能が必要になるような長尺のやり取りは登場しないのだが)

 

一方、ゲーム内容面では全編を通して前半と後半で難易度がガラッと変わるのが印象的。

しっかりとタレントを習得してキャラの性能を強化すればある程度のカバーは可能ながらも、ゲーム終盤に関しては回避の腕に加えてアイテムの抽選運と組み合わせが生死を分けるといったほどの難易度で、単にクリアするだけでも何度もリトライを繰り返す羽目になった。

 

なお、上記で触れている”今作事実上の最終ワールド”(計3面)についてはストーリーエンディング後に挑戦可能となっている。

扱い的にはエクストラ(”ここまで遊んでくれた方へのお礼”といった意味合いでの)ステージ的な内容になっているが、いずれも★3クリア達成は容易ではないので覚悟して挑んでほしい。

 

また、本作のゲーム部分以外の魅力要素として、カジュアルなキービジュアルが織りなすキャラクター達の存在が挙げられる。

 

職務に忠実な操作キャラクター、軍人気質の少女ユニコ。

仕事はしっかりこなす一方、己の欲望を隠す気のない、武器開発者のハカセ。

やたら服飾嗜好に長けた、敵勢力の反乱星軍リーダーの面々(公式にキャラ名称が決められていなさそうなのが残念!)。

 

などなど、個性強めのキャラクター達によるゆるふわな漫才的掛け合いは、どこか読み切り漫画の一遍のようなワチャワチャした楽しさがあり、筆者個人としては思いのほか楽しむことができた。

(本編内のやり取り自体が少ないため、出番がたったこれだけ?と言うような扱いの勿体ないキャラばかりで、欲を言えばもっと出番とキャラ同士の掛け合いが見たかったところだが)

 

キャラに愛着が向きやすいタイプのプレイヤーには、支給されていくハカセの開発品を駆使しながら職務を遂行する内に、次第に影響を受けて少しずつオシャレ心に目覚めて(?)いくユニコの心の声の変化にも注目だ。

 

移動操作一本専心のカジュアルゲームといった本作ではあるが、上述通り後半は中々に白熱する難易度となっている。

ゲームモード上ではねんどろ〇ど風に可愛くデフォルメされたユニコの着せ替えと、ライトな操作感覚のシューターアクションを楽しめる「コスモプレイヤーZ」を是非お試しあれ。

 

 

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中) 7.0

 

良い点

  • 可愛いキャラクターデザインとゆるめの世界観がライトな雰囲気を醸し出し、ゲームそのものへのとっつき易さに繋がっている
  • 移動操作1本で成立しているシンプルなゲーム性
  • ストーリーモードでの各ステージはクリア後、幅の広い難易度から自由に選んで挑戦が可能

 

惜しい点

  • 前半から後半(特に最終ワールド)にかけての急激な難易度の落差が目立つ
  • 本作をコンソールゲームと認識してプレイすると、価格に比してゲームボリューム面で少々物足りなさを覚える危惧がある
  • アイテムがランダム抽選の仕様であることが要因し、リザルトでオシャレ判定を狙う場合は純粋に運が絡む要素が強い

 

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