Cat Warrior - プレイ後の感想と作品解説【レビュー】

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Sadi And Ayu

 

基本情報

 

タイトル Cat Warrior
対応機種 Steam,Nintendo Switch
販売 Sadi Makes Games
開発 Sadi And Ayu
発売日 2024年5月30日
対応言語  中国語(簡体字),英語

(※日本語には対応していないが、ゲーム内でテキストは一切登場しない)

備考 IARCレーティング:3+
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作品概要

 

「Cat Warrior」はイギリスを拠点に活動するゲーム開発者Sadi氏が製作及び販売を手掛けるゲーム作品。

本作のゲーム内容はジャンプアクション系のスタンダードな2Dプラットフォーマーだ。剣を得意とする猫の戦士を操作して、盗まれた宝物を取り戻す冒険へ。

開発者であるSadi氏のXアカウントでは、氏が手掛けるゲーム作品の制作中の様子を窺うことができる。偶に一緒に暮らしているネコ達の写真が投稿されていたりするので、気になる方はチェックしてみよう。

 

リンク:Sadi(X(開発者Twitter))

 

操作方法

 

(※Nintendo Switch版)

JOY-CON(左)
上下左右ボタン 移動
Lスティック 移動
Lボタン
ZLボタン
-ボタン

 

JOY-CON(右)
Rスティック
Aボタン 決定
Bボタン ジャンプ、キャンセル
Yボタン 剣で攻撃
Xボタン
Rボタン
ZRボタン
+ボタン ポーズメニュー

 

使用可能なアクション

 

猫の戦士が使用できる各アクションは以下の通り。

 

ジャンプ

Bボタンで発動可能なジャンプは跳躍中、任意のタイミングでもう一度同じボタンを押すとダブルジャンプへと派生する。

 

壁蹴り

壁に沿った状態で方向ボタンを押している間は壁を滑り降りる状態となり、更にBボタンを押すことで壁蹴りジャンプが発動する。

壁蹴りは高所を目指す上では重要なアクション。壁に貼り付いた状態からなら好きなタイミングで発動可能なので、上手く活用しよう。

 

スライディング

下+Bボタンで発動するスライディングは一時的に低姿勢の状態になり、普通に歩くよりも速く移動することができる移動アクションだ。

特定の狭い隙間を抜ける事が可能だが、一旦移動が始まると通り抜けるまでの間は途中で止める事ができないので注意が必要。

 

剣攻撃

剣攻撃はYボタンで発動。敵にダメージを与えるだけでなく、トラップ矢などの飛び道具を跳ね返す効果も併せ持つ。

派手なエフェクトの見た目に反してリーチは短め。まっすぐこちらに飛んでくる対象を剣で弾き落としたい場合、心持ち早めに出すよう意識してボタンを押せばタイミングが合い易い。

 

落下突き

空中で下+Yで発動。空中時であればどんなタイミングでも使用可能。

落下突きは敵やトゲ床に命中させることでポゴスティックの要領で高くバウンド。攻撃のみならず、移動用アクションとしても重宝する。

 

ステージギミック

 

ステージ内では以下のようなギミックが登場。それぞれの特徴や配置を記憶して、上手く対処していこう。

一定間隔で矢が発射される。矢は剣攻撃で弾き落すことが可能。
剣で攻撃すると隠れていた敵や通路、トラップが出現するようになる。
回転式打ち上げ砲台。つぼみの中へと乗り込むと直後に8方向へと回転を始め、Bボタンで発射する。
各ステージに1つ設置された石像。接触することで、出口を開いた状態にする。
ステージの出口。初期状態では閉じられており、石像に接触してアクティブにする必要がある。

 

プレイ後の感想

本作「Cat Warrior」はその表題通り、剣一丁で戦う猫の戦士が主役のアクションゲームだ。ネコならではの身体能力や身軽さを利用したジャンプ、壁蹴りといったアクションを巧みに使いながらステージ攻略に挑んでいく。

ゲームデザイン自体は極めてシンプルで、スコアシステムや制限時間、チャレンジといったやり込みを感じさせる要素は本作には一切なく、純然たるステージクリアに特化した内容となっているため、じっくりと自分のペースで楽しめるのは嬉しい点だ。

 

程良いデフォルメ感の16bit風ピクセルグラフィックとファミコン風サウンドやコンパクトにまとまったアクション周りといった部分は、クラシカルなゲームを好む層にとって特に訴求点となるだろう。

また、「星のカービィ」初期作品を彷彿とさせるワールドクリア後の寸劇や、アクションゲームにおける王道演出の1つである”一度倒したワールドボスが再登場(しかも比較的早期に)”といった小ネタも面白ポイントで、特に後者については”顔や身体に絆創膏が追加されてる”といった芸の細かさも見られる。

 

難易度的には丁度良い塩梅で、ゲームボリューム的には非常にコンパクト。この手のジャンプアクションに慣れていれば数十分~1時間程度でクリア可能なゲームバランスとなっている。仕様面では一度の被弾であっさりとミスとなってしまう過酷な部分も見られるが、リトライ自体は即座に可能で使用制限もなしといったノンストレスぶりは見事。

内容的にはアクションゲームとして必要最小限な要素のみの構成に留まっているがプラットフォーマーとしての面白さは十二分に詰まっており、個人開発タイトルならではの手作り感もしっかりと伝わってきて最後まで楽しくプレイすることが出来た。

短時間でサクッと遊べる、安価でお手頃なプラットフォーマーをお求めの方は本作「Cat Warrior」を一度お試しあれ。

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中) .5

 

良い点

  • 2Dプラットフォーマーの面白さがしっかりと詰まったシンプルなゲームデザイン
  • ファミコン風サウンドによる8bit風のBGMとピクセルグラフィック
  • 一度クリアしたステージを自由に選択することが可能

 

惜しい点

  • 垂直落下攻撃の判定が弱く、使用タイミングによっては相手の攻撃に撃ち負けてしまうことがある
  • 台詞やテキストといった概念は一切ないため、演出面では少々寂しい部分も
  • クリア後のお楽しみややり込み系の要素がなく、リピート性に乏しい

 

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