Buckshot Roulette - プレイ後の感想と作品解説【レビュー】

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基本情報

タイトル Buckshot Roulette (バックショットルーレット)
ジャンル テーブルトップホラーゲーム
プラットフォーム Windows
メーカー Mike Klubnika・CRITICAL REFLEX
公式サイト Buckshot Roulette 公式サイト(英語)

 

ゲームについて

地下のナイトクラブで繰り広げられる命と大金を賭けたショットガンによるライフ制のロシアンルーレット。

本作はディーラー相手にショットガンによるロシアンルーレットを行い、ディーラーのライフをゼロにしたら勝利だ。

 

ディーラーとの勝負は3ラウンド制で、3ラウンド全勝すると大金を手に入れてゲームクリア。

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2ラウンドまではライフがゼロになっても除細動器を使って復活できる。

3ラウンド目は除細動器が使えなくなり、ライフがゼロになると死亡してゲームオーバー。

 

本作のショットガンを使用したロシアンルーレットだが、一般的なロシアンルーレットとはルールが異なっている。

参考までに一般的なロシアンルーレットのルールと、本作のルールを下記に記載する。

 

一般的なルール

①リボルバー拳銃(弾薬の装填可能数は6~7発)に1発だけ実包を装填する。

②参加者は交互に自分のこめかみに銃口を当て引き金を引く。

③実包を引き当てた参加者はこめかみに銃弾を受けて死亡(運が良ければ重傷)。生き残った方が勝者。

 

本作でのルール

①ディーラーは2~8発の弾薬(実包は1発~5発)をショットガンへ不規則に装填する。

②プレイヤーは自分かディーラーのどちらかに銃口を向け、引き金を引く

③自分に向けて引き金を引き、空包であれば相手のターンをスキップして②に戻る。実包であればダメージを受けて相手のターンになる。

ディーラーに向けて引き金を引き、空包であれば相手はノーダメージで、実包であればダメージを与えて相手のターンになる。

④ディーラーもプレイヤーと同じように②③の動作を行い、プレイヤーのターンになる。

⑤ショットガンに装填された弾薬が無くなったら①に戻る。

⑥どちらかのライフがゼロになるまで①~⑤を繰り返す。ライフが残っている方が勝者。

 

また、2ラウンド目からはアイテムが使用可能となる。

アイテムを使うと装填されている弾薬を確認したり、相手のターンをスキップさせたりと勝負を優位に運ぶことが可能だ。

アイテムはテーブルの上に配置されているため、相手の所持しているアイテムも把握できる。

アイテムを使ったときの動作(虫メガネをテーブルに叩きつけ、レンズを割ってから使うなど)もアウトロー的な雰囲気を添える要素となっている。

 

システムについて

ゲームの操作・システムについての説明。

ゲームの操作

ゲームの操作についての説明。

ボタン操作の表記はPS4コントローラーとする。

フォーカス移動 十字キー 対象を選択する。
メニュー画面では選択中のメニューの文字は灰色、選択していない文字は白色とわかりにくい。
ショットガンの向き先選択では選択中の操作が白色、選択していない操作は灰色と逆になる。
決定 ×ボタン 実行ボタン。
本作にはキャンセルボタンが存在しないため、実行ボタンを押すと後戻りできない。

 

ゲームの流れ

ゲームの流れについての説明。

①電光掲示板に表示されるライフの残りを確認する。

②アイテムが使用できるラウンドの場合、ラウンドで決められた数のアイテム(ランダムで配布)を受け取る。

③装填する弾薬(装填はランダムで2発~8発の範囲)を実包、空包の数が分かるように見せる。

④ディーラーは③で見せた弾薬をショットガンへ不規則に装填、プレイヤーへショットガンを渡す。

再装填前のターンがプレイヤーで終わっても、装填後は必ずプレイヤーのターンとなる。

⑤プレイヤーはアイテム→ショットガンの順に使用する。ショットガンを手に取るとアイテムは使用できなくなる。

⑥プレイヤーは自分かディーラーのどちらかに銃口を向け、引き金を引く。

自分に向けて引き金を引き、空包であれば相手のターンをスキップして⑤に戻る。実包であればダメージを受けて相手のターンになる。

ディーラーに向けて引き金を引き、空包であれば相手はノーダメージで、実包であればダメージを与えて相手のターンになる。

どちらかがダメージを受けると、電光掲示板のライフ表示がダメージに応じて減少する。

⑦ディーラーもプレイヤーと同じように⑤⑥の動作を行う。

⑧どちらかのライフが無くなるか、装填された弾薬が無くなるまで⑤~⑦を繰り返す。

どちらかのライフが無くなったらラウンド終了。

装填された弾薬が無くなると②に戻る。

 

システム

ゲームのシステムについての説明

 

ライフ

プレイヤーとディーラーのライフは電光掲示板に表示される。

最大ライフはラウンドによって異なり、ラウンド開始時に表示されるライフの数が最大ライフである。

ショットガンでダメージを受けるとライフが減り、タバコなどの回復アイテムでライフが増える。

3ラウンド目は残り2つのライフの表示が異なっており、ライフが残り2つまで減ると回復アイテムでライフが回復できなくなる。

どちらかのライフがゼロになるとラウンド終了だ。

 

弾薬

ショットガンには2~8発の弾薬が装填される。

装填される弾薬数と実包、空包の数はランダムである。

ショットガンに装填される前に弾薬の内訳(実包、空包の数)が表示さるので、弾薬の数を把握するのが重要だ。

尚、装填される時に不規則に装填されるため、表示された実包と空包の並び順は覚える必要はない。

 

ショットガン

自分のターンになるとショットガンを撃つことができる。

ショットガンを撃ち前に銃口をプレイヤーとディーラーのどちらに向けるか選択する。

ショットガンのダメージはライフ1個分。ノコギリを使用するとダメージはライフ2個分になる。

ディーラー向けて発射する場合

・実包であればディーラーにダメージを与えて、ディーラーのターンとなる。

・空包の場合はダメージを与えられず、ディーラーのターンとなる。

自分に向けて発射する場合

・空包であればディーラーのターンをスキップできる。

・実包であればプレイヤーはダメージを受けてディーラーのターンとなる。

 

アイテム

アイテムが使用できるラウンドの場合、ラウンドで決められた数のアイテム(ランダムで配布)を受け取る。

アイテム配布のタイミングはショットガンへ装填前だ。

アイテムは最大8個までストックでき、1ターンに複数のアイテムの使用が可能である。

例えば虫メガネを使用して実包か空包かを確認。実包であればノコギリでダメージを増やしてディーラーを撃つなどができる。

アイテムを8個ストックした状態でアイテムを配布されると、配布されたアイテムを捨てることになるので注意が必要だ。

ラウンドが終わるとアイテムは没収される。

 

 

除細動器

ショットガンで撃たれると除細動器を使って復活させられる。

ライフがゼロになると除細動器で復活してもラウンドの初めからやり直しとなる。

3ラウンド目はライフがゼロになると除細動器は使われず、死亡してゲームオーバー。

 

ダブル・オア・ナッシング

ゲームの3ラウンド目に勝利し、賞金を手に入れてエンディングを迎えると解放されるモード。

ナイトクラブ入口の左側に薬品が置かれている。

薬品を服用するとダブル・オア・ナッシングに突入だ。

ダブル・オア・ナッシングと通常モードではいくつかの違いがあるため下記に記載する。

①アイテムとして「アドレナリン、インバータ、使い捨て携帯、期限切れ薬」が登場する。

②3ラウンドを全勝すると賞金を持ち帰るか、賞金2倍で勝負を継続するか選択することができる。

③ライフがゼロになると死亡する。手に入れた賞金はすべて失う。

 

アイテム

アイテムが使用できるラウンドの場合、弾薬の装填前にラウンドで決められた数のアイテム(ランダムで配布)を受け取る。

配布されたアイテムはすべてテーブルの上に配置されるため、ディーラーの所持しているアイテムも見える状態である。

 

アイテムは最大8個までストックでき、1ターンに複数のアイテムの使用が可能だ。

ラウンドが終わるとアイテムはすべて没収される。

アドレナリン、インバータ、使い捨て携帯、期限切れ薬はダブル・オア・ナッシングでのみ出現する。

ノコギリ 銃身をノコギリで切り詰める。(いわゆるソードオフ・ショットガン に改造する)
ショットガンのダメージがライフ2個分になる。
ショットガンを撃つと実包、空包関係なく切り詰めた銃身は修復され効果は無くなる。
手錠 相手に手錠をはめさせる。
相手のターンを1回スキップさせる。
虫メガネ テーブルに叩きつけてレンズを破壊して薬室をのぞき込む。
薬室の状態(実包か空包か)を確認できる。
タバコ タバコを吸って一服する。
ライフが最大値未満の場合、ライフを1回復する。
1ターンで連続使用できる。
ビール 缶ビールを飲む。
薬室の弾を排莢(はいきょう)できる。
1ターンで連続使用できる。
アドレナリン アドレナリンを注入する。
相手のアイテムを1つ盗み、即時使用する。
アドレナリンを盗むことはできない。
インバータ 薬室の弾の性質を反転させる。
薬室の弾が実包なら空包に、空包なら実包になる。
使い捨て携帯 謎の声が未来を予知する。
「○発 空包」といったメッセージで薬室の弾が実包か空包を教えてくれる。
期限切れ薬 使用期限の切れた薬を飲む。
50%の確率でライフを2回復、50%の確率でライフを1失う。

 

 

ゲームを遊んだ感想

ショットガンを使って特殊なルールの下で行われるロシアンルーレット。

ルールは簡単だがランダムに装填される弾薬(弾数のみならず実包の数もランダムである)とランダムに配布されるアイテムの存在がゲームの単調化を防いでいる。

装填される弾薬は最大で8発、実包と空包の数もわかる状態なので実包を引き当てる確率を計算してプレイすることになるが、最終的には運の要素がからんでくるため一筋縄ではいかない。

プレイ時間は3ラウンド遊んでも15分程度と手軽なため、ちょっと遊ぶのにもってこいのゲームだ。

 

グラフィックは4世代前のゲーム機レベルで、全体的に薄暗く昔の東欧映画を彷彿とさせる。

音楽はテンポのよいリズムの曲でゲームの雰囲気を盛り上げる。

プレイヤーもディーラーも試合中にタバコを吸い、ビールを飲み、携帯電話や虫メガネを叩き壊すなど、映画に出てくる無鉄砲なギャンブラーを上手く演出している。

また、ディーラーは初めは丸顔で上の歯しか見えないが、ショットガンをくらうと顔がゆがみ上下の歯を剥き出しにした凶暴な顔つきになるなど芸が細かい。

 

隠し要素であるダブル・オア・ナッシングでは勝負に勝つと賞金が倍になり、負けると全てを失う。

勝負が進むにつれて増える賞金と、比例するように増え続ける負けに対する重圧感がプレイに対する緊張感を与える。

登場するアイテムの種類も増えるので、ダブル・オア・ナッシングならではの戦術もあり、通常のモードとは違った楽しみもある。

 

綺麗なグラフィックや感動的なストーリーなどとは縁遠く、暗く殺伐とした雰囲気が取っつきにくさを感じさせるところがある。

しかし、ゲームとしては楽しく、ショットガンでのロシアンルーレットと言っても過激な演出はないので、暴力が苦手な人でも安心して遊べる作品である。

 

評価

個人的スコア 7.0

良い点

・簡単なルールなので短時間でクリアできるので手軽に遊ぶことができる。

・配布されるアイテムや装填される弾薬は毎回ランダムなのでマンネリにならず繰り返し遊べる。

・完全な運任せではなく、確率の計算やアイテムの組み合わせた戦術を考えたりと、頭を使ったプレイが楽しめる。

・暗めのグラフィックやプレイヤーとディーラーの乱暴なアイテムの使い方が違法な賭博場の雰囲気にマッチしている。

 

悪い点

・残り1発が実包の状態でディーラーが自分に向けてショットガンを発射して自滅することがある。

・メニュー画面などで、選択している項目が灰色、選択していない項目が白色とわかりにくい。

 

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