Blasphemous. Developed by The Game Kitchen.
© 2019. Blasphemous is a trademark or registered trademark of The Game Kitchen. Published by Team17.
© 2019. Team17 is a registered trademark of Team17 Digital Limited.
基本情報
タイトル | Blasphemous(ブラスフェマス) |
対応機種 | Steam/PlayStation4/Nintendo Switch |
販売 | Team17 |
開発 | The Game Kitchen |
発売日 | 2019年9月10日(Steam版)/2019年12月19日(各種コンソール版) |
対応言語 | 日本語,英語,フランス語,イタリア語,ドイツ語,スペイン語,中国語 (簡体字),ポルトガル語,ロシア語,韓国語 |
備考 | CEROレーティング:D(17歳以上推奨)(暴力) |
作品概要
「Blasphemous」(ブラスフェマス)は南部スペインのデベロッパーThe Game Kitchenが開発を手掛けた探索型のダークファンタジーサイドアクション。Team17がパブリッシャーを担当。
本作はソウルライクスタイルの高難易度2D探索アクションゲーム。プレイヤーは懺悔の剣の使い手”悔悟者”となり、世界に満ちた罪や後悔に迷える魂を持つ人々を断罪、或いは救済するべく戦いを繰り広げていく。
スペインのディベロッパーThe Game Kitchenが開発を手掛けた本作は、後悔や苦痛といった人間の持つ”負”の心に迫る、生々しさが滲み出るダークファンタジーだ。
タイトルの「Blasphemous」とは英語で「冒涜」を意味する言葉で、作中舞台では民衆の間に厚き信仰に伴った血生臭い因習も色濃く残されている。
敬虔な信徒のみが生を享受するという終末的世界観、そしてそんなゲームの舞台を表現する絵画的なピクセルアートが本作の大きな魅力だ。
本作は丁寧な日本語ローカライズも大きなポイントの1つで、本編テキストを通じて物語をじっくりと堪能することができる。
なお、オプションではゲーム内音声の言語が英語とスペイン語の2種類(初期状態は英語設定)から選べるが、より世界観に深く寄り添ってプレイしたい方にはスペイン語設定に切り替えるのをオススメ。
また、ゲームオプションには映像フィルターの切り替え機能が搭載されている。
近年のこの手のドット絵系2Dアクションでは半ばお馴染みとも言えるオプションで、初期状態のフィルターオフ以外にもCRT風映像モードが4種類搭載というこだわりっぷりを見せている。
設定毎に、色味やブラウン管の丸み(歪み)度合いなどの細かい違いがあるので、好みに応じて切り替えてみよう。
リンク:blasphemous(The Game kitchen offcial site内)
操作方法
(※PlayStation4版)
DUALSHOCK 4 | |
---|---|
十字キー/Lスティック | 移動 |
□ボタン | 剣攻撃 |
×ボタン | ジャンプ |
〇ボタン | 祈詞使用 |
△ボタン | (対象がある場面で)調べる |
L1ボタン | 胆汁のフラスコ瓶使用 |
L2ボタン | |
R1ボタン | パリィ(地上時) |
R2ボタン | 回避(地上時) |
OPTIONボタン | インベントリ画面 |
タッチボタン | マップ表示 |
キャラの移動については十字キーと左スティックの両方が対応しているが、筆者的にはスティックに比べて誤操作の少ない十字キーでの操作をオススメしたい。
個人差はあるが、ハシゴをジャンプで乗り移りするといったシチュエーションにおいて、スティック操作は特に掴まる際に入力がブレて上手くいかずに事故が多かった印象だ。
悔悟者のアクション
□ボタンで剣による通常攻撃。ニュートラル状態からの入力で正面前方に、そして上方向に入力したまま押すことで真上に放つことが可能。
下方への攻撃は空中でのみ落下斬りという形で行える。いずれの剣攻撃もリーチはあるが、攻撃幅はそこまで広くない。
×ボタンによるジャンプは自分の身長1つ分くらいの高度で跳躍。前進しながら飛ぶ場合は飛距離があまり大きくないので、壁&床掴まりも併用してカバーする場合も多い。
剣の通常攻撃とジャンプ以外の各アクションの発動は全体的に重めのモーションが入り、ボタン入力からワンテンポ遅く感じられるくらいで発動するので、心持ち早めの入力を心掛けたいところ。
受付時間が短いパリイは相手次第でベストな発動タイミングが異なるが、飛び道具や特大攻撃以外には大体有効となるのでマスターしておきたい。
パリィ
立ち状態で駆使できる操作は多い反面R1のパリイ、R2の回避(兼ダッシュ移動)はそれぞれ空中では使えず、迎撃対策のバリエーションに乏しい。前方斜め下方向をカバーする剣攻撃がないのも厳しいところだ。空中では隙が大きくなる点は常に頭に入れておこう。
〇ボタンで発動可能な祈詞(きし)は他作品で言うところの魔法攻撃に該当する特殊技で、道中でそれぞれ取得することで使用可能な技のバリエーションが増えていく。いずれも一定量の熱情ゲージを消費するので、ここぞという時に使っていきたい。
処刑
一般エネミーにダメージを与えた際、時々短時間の間全身が赤く点滅する事がある。これは処刑モードのチャンスとなる合図で、近寄って△ボタンを押せば特殊演出と共に一瞬で相手を仕留める事が可能。
ダメージを与えた際は敵が赤く光らないか注視しておこう。
体力の回復(胆汁のフラスコ瓶)
ライフが減って来た時にはL1ボタンで胆汁のフラスコ瓶を使用すれば一定量回復を行える。
地上でいる時でないと使えない点、使用時にはモーションのために棒立ちになって2秒ほどの大きな隙ができる点をよく覚えておこう。
また、特定のNPCを通してクエストアイテムの水銀と余分なフラスコ瓶、いくつかの償いの涙の3つと引き替えにフラスコ瓶の効果を最高3段階まで強化する事が出来る。
1回辺り使用時の回復量が増えるため、冒険が楽になること必至だ。
懺悔の剣の強化
探索中、剣の祭壇と呼ばれる大型の祭壇を発見したら近寄って△ボタンで跪いてみよう。
新たに発見した祭壇の場合は懺悔の剣の美徳(レベル)が1段階上昇。各種剣スキルのランクを一定数の「償いの涙」と引き替えに解放することができるようになる。
(※「償いの涙」は作中で言う金貨の扱いで、主に敵を倒す事で入手できる)
剣スキルは大きく5つの種類に分かれ、各スキルのランクが解除可能となるのは美徳レベル毎にそれぞれ決まっている。
剣の美徳レベルは祭壇の発見数に応じて最大7段階まで上昇可能なので、是非全部発見しておきたい。
ゲームの舞台
「Blasphemous」の世界は麓の町アルベロを経て、修道院、大聖堂など広大に展開する。特に屋外でよく観られる黄昏時の景観は何処も見物だ。
くまなく探索してマップ踏破率100%を目指したい。
リスタートポイント(祭壇)と罪過の欠片
道中に点在する祭壇で跪くことでリスタートポイントを更新することができる。
リスタート時の事を考慮して、通過する前には必ず触っておくクセをつけておこう。
なお、ゲームオーバー時には死亡地点付近に罪過の欠片というシンボルが出現する。
これはリスタート後に回収可能となるが、未回収の間は熱情ゲージの一部が利用不可能な状態となるペナルティを受けてしまう。
死亡する度その地点に新たな罪過の欠片が出現していくため、回収しないままいると熱情ゲージの利用範囲は死ぬ毎に狭まっていくことになる。
面倒でもミスする毎に忘れずにきっちり回収しておきたい。
プレイ後の感想
「Blasphemous」の特徴の1つは、圧倒的な死にゲーの性質を持っている絶妙な難度にあると言ってもよい。
操作に慣れて来た頃であっても、被弾によるノックバックやちょっとした操作ミスなどが要因で一瞬でゲームオーバーを誘発する危険性を秘めている。
ライフの最大値に余裕が出来ていない内は敵の一撃がかなり痛い事に加え、針の山のようなデストラップや高所から画面外への落下死といった即死要素も作中に多数存在。
ミス直後のリスタートは例外なく最後にチェックした祭壇からとなってしまうため、道中で祭壇を発見した時は既に通ったルートであっても保険の意味で必ずチェックしておくクセをつけておきたい。
重厚感のある剣技とパリィ、回避が重要となるアクション性や、気を許せば即座にワンミスとなる容赦の無い難易度設定など、2D版「DarkSouls」といった印象の作品で、オマージュを受けていると思しき部分は少なからず見られる。
2D、3D問わずこの手のアクションゲームが好きで、その上で上記シリーズが好きというプレイヤーならば、価値ある一作となるだろう。
巧妙な敵配置やデストラップが随所に仕掛けられているステージデザインもあって気楽に探索が出来る内容とは言い難いが、アクションゲームは少しくらい難しめが丁度いい、といったメトロイドヴァニア好きのプレイヤーには必見だ。
追加コンテンツについて
また、作中に散りばめられた他作品とのコラボレーション企画として、「Bloodstained」シリーズから主人公ミリアムがゲストキャラとして登場している。
こちらは現在の最新バージョンであるアップデートバージョン3.0から追加された要素で、ミリアム自体は直接ストーリーに絡むわけではないがミニゲーム的な要素を絡めた小ボリュームのコンテンツが展開するので、探索中に遭遇したら是非チェックしてほしい。
評価
個人的スコア(10点満点中) | 8.0 |
良い点
- 緻密なピクセルアートによる宗教絵画的ビジュアル
- 忍耐強いプレイヤーの挑戦意欲を掻き立てる歯ごたえのある難易度
- 比較的丁寧なローカライズ
惜しい点
- クエストに関するナビ要素が設けられておらず、クエストアイテム入手後も何処に持っていけばいいのかが判り難い
- 被ダメージのノックバックに無敵時間がなく、特定のエネミーの突進系攻撃を受けた際一方的にハメられる場合がある
- 探索において効果的な身体能力向上タイプのアイテムが、メインルートではなく脇道に配置されている場合が多く見られる
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