© TROOOZE, INC.
© TENBIRDS Corp.
基本情報
タイトル | アニマス レヴェナント |
対応機種 | Nintendo Switch |
販売/開発 | トローゼ/Tenbirds(Steam版は販売も兼任) |
発売日 | 2021年6月10日(Switch版)/2021年7月28日(Steam版) |
対応言語 | 日本語,英語,韓国語,中国語 (簡体字),中国語 (繁体字) |
備考 | IARC汎用レーティング:16+(激しい暴力)該当 |
作品概要
「アニマス レヴェナント」(「Animus:Revenant」)は韓国のデベロッパーTenbirdsが製作を手掛けるゲーム作品。国内Nintendo Switch版販売においてはトローゼがパブリッシャーを務めている。
ゲーム内容についてはシリーズ第1作「アニマス」及び、第2作「アニマス ハービンジャー」と世界観を共有する同系統のダークファンタジーアクションRPGで、3Dアクションタイプのゲームデザインだった前2作に対し、第3作目となる今作ではクォータービュー方式のアクションへと大胆な変更が行われているのが特徴の1つとなっている。
リンク:TROOZE, Inc. (トローゼ)(公式Twitter)
操作方法
(※Nintendo Switch版)
JOY-CON(左) | |
上下左右ボタン | |
Lスティック | 移動 |
Lボタン | (長押し中)スキル選択 |
ZLボタン | トリガー |
-ボタン |
JOY-CON(右) | |
Rスティック | |
Aボタン | 強攻撃 |
Bボタン | 弱攻撃 |
Yボタン | (押している間)ガード |
Xボタン | 回避 |
Rボタン | ターゲッティング |
ZRボタン | 武器の交換 |
+ボタン | メニュー呼び出し |
ZLボタンのトリガーは「調べる」と同義のアクションとなっており、NPCとの会話やメッセージ、特定のオブジェクトや女神像を調べる時などに利用する。
強攻撃/弱攻撃
攻撃はAボタンで強威力、Bボタンで弱威力のものを繰り出すことができる。
装備中の武器の種類や強弱それぞれのボタン毎に威力やモーションは勿論、攻撃後の硬直の長さも併せて変化するので相手の動作に併せて上手く使い分けよう。
ガード
ガードはYボタンを押している間展開し、盾の使用の有無を問わずあらゆる武器で可能。ただし、盾を着用中である時の方がダメージの軽減も大きい。
また特定の攻撃を盾でガードし続けていると、破裂デバフのゲージが蓄積していく場合がある。ゲージがフルになった途端大爆発と同時に大きなダメージを負い、強制ダウンしてしまう。破裂軽減の装備品を扱うなどの手段で軽減することができる。
回避
Xボタンで利用可能な回避アクションはこの手のゲームによくあるローリングではなくステップとなっている。スティックを倒してる方向に瞬時にステップ移動して、タイミングが回避方向が上手く噛み合えば敵の攻撃をかわすことができるが、攻撃と同じくマナを著しく消耗するアクションでもあるので連続使用時はゲージの残量に注意。
反撃
敵の攻撃の動作にあわせてタイミング良くLボタンを押しながらBボタンを押すと盾でパリィ動作を発動。攻撃を弾いた直後、専用の反撃アクションによる一撃を加える。
反撃を喰らった相手は数秒間ダウン状態で無防備になり、追撃を加える大きなチャンスを生み出せる。タイミングはシビアだが、ここぞというところで自由自在に狙えるようしっかり慣れておこう。
スキルの使い方
スキルが使用可能な状態(非クールタイム中)でLボタンを押しながらYボタンでスキル1、Xボタンでスキル2を発動する。
バフ系統のスキルについては効果発動中、マナゲージの下部に状態アイコンが表示される。効果の残り時間やクールタイムも確認できるので、使用直後はよく見ておこう。
スキルの内容は装備中の武器によって異なるので、女神像で利用可能な装備画面で別途確認しておくようにしたい。
バックアタック
敵に近づいて背中ピッタリの位置から相手の方向にスティックを倒した状態で攻撃することで、強烈な一撃から相手を蹴り倒すといった強制ダウン攻撃を行うことができる。
威力も高く、相手がダウンした後もこちらが有利に動けるという大変強力なテクニックだが、進入角度を誤ると普通の攻撃になってしまう点とボスキャラクターには利用できない点には注意。
ゲームシステム
本作は地続きによるエリア区分型のステージ構成で、各エリアは点在する女神像を目印におよそ1~3の区域で分かれている。
記憶
敵を倒したり、一部のアイテムを”分解”することで一定量の”記憶”が手に入る。
本作における通貨にあたるもので、集めた記憶はプレイヤーが死亡した時その場所に全額落とすと同時にその場に残され、落とした場所を再び訪れて接触することで回収が可能。
ただし、回収前に別の場所で再び死んでしまった場合は、残されていた記憶は消滅してしまうので要注意。
石像
各エリアに点在する石像は初めて発見した際はロックされた状態となっており、近づいた状態でZLボタンを押して祈ることで活性化。以降、石像を訪れる毎に同じ操作を行うことで、ライフとマナの全快、全エリアの敵のリポップといった効果がその場で発生する(敵がアクティブ状態の時は利用できない)。
石像では装備変更、石像開放済みのエリアへの瞬間移動(石像移動)といった機能をそれぞれ利用できる。
「装備変更」を選ぶ事で装備の確認や変更が可能な専用画面へと切り替わる。装備の変更が行えるのは本編内ではこのタイミングだけだ。
装備品には武器、防具、ネックレス、指輪、腕輪の5種類の部位があり、ZRボタンやYボタンを押すことで武器装着時に使用可能なスキルやより詳しい能力値の確認もできる。武器1と武器2の切り替えはZLボタンで行う。
初期装備を例に取ると、第1武器に忘れられた者のハンマー&盾、第2武器にデインの大斧という組み合わせで、片手武器と両手武器を1つずつという構成になっているが、製造可能な武具のバリエーションが増えてきたら性能やスキルを吟味しつつ、ベストな組み合わせを模索してみるのも良い。
周囲に敵がいない場合に限っては簡易な回復所しても利用できるので、「帰還」スキルが付いた武器を装備していない状況で死にそうになった場合は、取り合えず最寄りの石像まで戻ってお祈りするクセを付けておこう。ただし、上でも記しているが敵に狙われている状態の時には利用できない。本作の敵キャラクターは一度狙いをつけるとどこまでも追って来るので、駆け込み寺的な使い方は出来ないという点にも注意しておきたい。
レーテの祝福(レベルリセット)
一度割り振ったステータスポイントは基本的に振り直すことはできないが、物語を進めると登場する修道女レーテの祝福により、有限ではあるが初期化することができる。
レベルリセット実行1度につきレーテのキスというアイテムが1つ必要になるが、これは極めて希少品。よく考えてから行おう。
製造と強化
貴重品アイテム「ヴィランドのハンマー」を入手後、隠れ家の鍛冶台で装備品の製造や強化が行えるようになる。
登場する装備品のほとんどは、一般エネミーから手に入る汎用的な素材アイテムに加えて希少且つ特別な素材が必要になる場合があり、1つしか手に入らない素材によっては武器と防具両方の製作に必要となるといったケースも多いので、どちらかを作りたいといった時には双方の性能を良く吟味してから実行しよう。
プレイ後の感想
「アニマス レヴェナント」はマナとスタミナを1つのゲージ要素に統一、地形上の高低の概念(ジャンプも含む)を除外、などシステムをよりライト寄りにアレンジした見下ろし型のソウルシリーズといったゲーム内容で、全編を通して実質環境音をBGMに展開する静寂の中、ぶつかり合う武器が奏でる金属音の響きは空虚な戦いの舞台をこの上なく彩っており、ダークファンタジーとしての雰囲気を抜群に演出している。
ゲーム内容としては道中の敵やボスと戦いながら、NPCとの会話やキーアイテムの入手などを経て次々とエリアを進行していく方式で、戦闘においては相手の動きをよく見た(覚えた)上で、適切な動作でもって反撃の隙を窺うという緊張感溢れるゲームバランスに終始している。
キャラクター毎の口調の安定しない翻訳面の精度や、スマートに頭へと入って来難い癖の強いテキストは物語を追う上では気になる点として映ったところだが、ソウルライクアクションとしての出来自体は比較的しっかりしていて遊び応えは大きい。「ソウル風アクションゲームは興味あるけど3Dアクションは画面酔いで出来ない…」、といったプレイヤーであっても本作はクォータービュー形式なので安心してプレイ可能だ。適度に死に応え(?)を持ち、ハード且つ重厚なアクションゲームを楽しみたい、という方は是非本作を遊んでみよう。
評価
個人的スコア(10点満点中) | 7.5 |
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良い点
- 攻守の判断が生死を分かつ、ソウルシリーズリスペクトを感じられるゲームシステムとストイックなゲーム性
- 気を抜けばすぐにミスとなる緊張感溢れるゲーム進行
- 同系列ゲームでは珍しいクォータービュー形式の採用により、新鮮さを味わえると同時に視認性の容易さなど3D形式とは違った遊び易さを持つ
惜しい点
- 翻訳精度があまり高くないのか、キャラクターによっては口調が安定しないなどテキストが不安定な傾向にある
- 装備品毎にスキルの種類が固定されている仕様により、組み合わせる上での自由度に欠ける
- 装備品が石像での祈りを経由しないと変更できない、アイテム並べ替え機能の非搭載など痒いところに手が届かない仕様が目立つ
エリア紹介
以下では「アニマス レヴェナント」に登場する前半の舞台をピックアップして紹介
隠れ所
本編主人公が先祖代々守り続けてきたという隠れ所。
チュートリアルも兼ねた最初のエリアで基本操作をしっかり覚えることが可能だが、同時に冒頭からアクション1つ1つの重要度を突き付けられることになる。
エリア終盤を守るボス的存在となるセンチネル。最初のエリアのボスながら、正面から強引に突破することは難しくかなり手ごわい。まずはここを突破できるか否かが、本作を楽しむことを出来るかどうかの判定基準となるだろう。
忘れられた森
道中では大剣で暴れる戦士と、最大三方向に射出するクロスボウを持った戦士というペア同士の組み合わせがよく見られる。後者は発射までのモーションが比較的長いので、2体以上を同時に相手する場合は可能な限り先に叩いてしまおう。
エリアボスの墓守アンク。巨大なショベルを駆使した技を得意とする。後半フェーズでは猟犬を3頭仕向けてくる攻撃に要注意。
警戒所
警戒所の深部で鍛冶屋のアンの姿を確認。彼女からはヴィランドのハンマーを授かるがこれ以降、隠れ所の鍛冶台を通して装備品の強化が可能となる。
エリアボスの悪夢の騎士。長物を扱った攻撃で翻弄してくるが、距離を取っていると三連続の衝撃波が飛んできたりと対応が難しい攻撃を駆使してくるためかなり手ごわい。一撃一撃の技のタイプを見分けつつ、必要ならば盾でしっかり防御するよう心掛けたい。
カドマスの城塞
回廊を抜けて、城内部を目指していく。途中では、重鎧を身にまとった騎士が幾度も行く手を阻む。タフな相手な上にスルーして進もうにも何処までも後をつけて来て、振り切るのは実質不可能に近い。面倒だが一体一体相手にしていくしかない。
エリアボスの1つ、三位一体の攻撃を得意とする闇の聖職者。魔力で精製された誘導弾、回復魔法などの多彩な技を駆使する。周辺の柱などを利用しつつ1体1体を分断して立ち回ると戦い易い。
放置された監獄
非常に広大なエリアで敵も頻繁に出現する。通路両脇から覗く水路は落下すればたちまち即死となるため、通路端で戦うのは非常に危険。特定の方向から光の矢が執拗に飛んでくるブービートラップにも要警戒だ。
カドマス王の妻、ユーフォニー王妃が本エリアのボスとして立ち塞がる。彼女が両手に握りしめるその剣には、一体どんな過去が秘められているのだろうか―