©Flynn’s Arcade all rights reserved
基本情報
タイトル | 8 Colors Star Guardians + |
対応機種 | Steam,Nintendo Switch |
販売 | Flynn’s Arcade |
開発 | Andrea Demetrio |
発売日 | 2023年9月13日(Steam版),2024年1月11日(Switch版) |
対応言語 | 英語 |
備考 | IARCレーティング:7(暴力(軽度))
※日本語非対応(ゲームプレイには直接の影響はなし) |
作品概要
「8 Colors Star Guardians +」(日本版Nintendo Switch商品ページ内の表題は「スターガーディアンズぷらす・やっつのボスをやっつけろ」)はドイツのゲーム開発者Andrea Demetrio氏が手掛けるゲーム作品。Nintendo Switch版にてパブリッシングを担当するのはFlynn’s Arcade。
本作は、クラシックRPGでは馴染み深いターン制のコマンドバトルとテキストによる会話劇で展開するストーリー中心のストラテジーゲームだ。戦隊ヒーローのような出で立ちをした5人のスターガーディアン達に1ターン毎の行動を指定し、見事なチームプレイで8体のモンスターを撃破しよう。
(※Nintendo Switch版パブリッシャーであるFlynn’s Arcadeのご厚意により、本作のプロダクトコードを提供頂きました。この場を借りてお礼を申し上げます。)
リンク:Andrea Demetrio(X (Twitter))
リンク:Flynn’s Arcade(X(Twitter))
操作方法
(※全タイトル共通操作)
JOY-CON(左) | |
上下左右ボタン | 選択 |
Lスティック | 選択 |
Lボタン | |
ZLボタン | |
-ボタン |
JOY-CON(右) | |
Rスティック | |
Aボタン | 決定 |
Bボタン | キャンセル |
Yボタン | |
Xボタン | |
Rボタン | |
ZRボタン | |
+ボタン |
ゲームの遊び方
「ロックマン」シリーズを彷彿とさせる対戦相手のセレクト画面で、挑戦したいモンスターを選んでバトル開始。
CHAPTER 1における8体のモンスターバトルでは、5人の内から3人を選んで戦うことになる。残りの2名はその間、サポートに回るという物語上の都合によるところもある。
事前に隊員それぞれが現在使用可能なアクションを確認するなどしつつ、作戦を立てて戦う必要がある。
編成パート
参加メンバー編成&技の確認
Chapter 1では、Rhea(レッド)、Bree(ブルー)、Juni(イエロー)、Dua(ピンク)、V’iri(グリーン)の5人の内、バトルに参加する3人を選んで前衛チームを編成する。
編成画面では各キャラクターを指定して、それぞれが保有する技を確認することができるので、挑戦するモンスター毎に有用となるスキルを模索し、最適な組み合わせを見つけ出そう。
着せ替え
編成画面でYボタンを押すと、着せ替えメニューを呼び出すことができる。画面左に表示されるウィンドウ内で手持ちのコスチュームの中から好きなものを選び、一人一人を着せ替えることが可能。
ただし、本作におけるコスチュームの入手条件はいずれも厳し目で収集は困難を極める。基本的に、Chapter1クリア後以降のゲームプレイを視野に入れたやり込み要素と見た方がいいだろう。
バトルパート
8体の中から挑戦対象となるモンスターを選択後、現在編成中のチームとのバトルが開始。画面左上には現在ターン数と行動対象名が、画面右端には行動順が顔アイコンで縦向きで並んでそれぞれ表示される。
勝利条件はボスの撃破(2体以上出現した場合は対象となる全員の殲滅)で、こちらが一人でも生き残っていれば勝利。参戦中のスターガーディアンが全員行動不能となった場合はその時点で敗北となる。
また、敗北した場合にはスターガーディアン同士による専用の掛け合いが展開するのだが、会話の中にはボス撃破に向けたヒントが隠されている。テキスト中に”黄色い文字”で記された箇所を発見したら注目しておこう。
アーケードモード
「Arcade」は、規定のターン数(上画像中央の「120」が残りのターン数に該当)以内に全モンスター撃破を目指すチャレンジングモードで、一度全滅したら終了というサバイバル性の高い内容となっている。
本作のプレイ開始直後は項目が「???」となっており選ぶことができず、プレイするためには本編をChapter 1クリアまで進める必要がある。また、本モード内で特定の条件を満たすことでコスチュームの獲得が可能とのこと。
「Arcade」はChapter 1、Chapter 2の2つのコースから選択可能で、各チャプターで習得可能な技はストーリーモードと同じように所定のボスを倒すことで使えるようになる。本編プレイ時に培った編成や戦略を活かして、最小ターンでのオールクリアを目指してみよう。
プレイ後の感想
[デュア]…私のタロットカードは正解を預言していたみたい。”我々は相変わらずの愚者の集まりである”、ってね。 |
「8 Colors star guardians +」は会話と完全ターン制コマンドバトルによるリラックスしたゲームデザインであるのがとても印象的だ。「Eternum EX」、「Murtop」などこれまでネオクラシックアーケードスタイルを中心に、プラットフォーマー系を数多く手がけてきたFlynn’s Arcadeパブリッシングの作品としては極めて珍しい作風であると言える。
表題の「8 Colors」という数字については、PC-8800シリーズなどのクラシックコンピューターにおける同時発色数をモチーフにしたものと思われ、作中に登場する全てのグラフィックはそれに倣うように8パターンの色で描写されているのが特徴の一つ。ドットグラフィックで描かれたスターガーディアン達はプレイヤーの入力を待つ間、踊りにも似たユニークなポージングをひたすら繰り返し続けるのだが、見慣れてくるとこの動きがまた愛おしく感じられてくる。
[ユニ]レアは私たちの中じゃ一番年上で、一番賢くて、一番まともで、全身の毛穴から「ママみ」エネルギーを放射しているからね。 |
各ボスとの相性を考えながらメンバーの編成を組む戦略性と、登場人物同士が繰り広げる奇天烈でワチャワチャとした掛け合いが絶妙なバランスとなっており、強敵との戦いの合間に挿入されるやり取りの中には、特定の人物(同性)同士によるロマンス展開も含まれていたりと今どきの漫画作品的な描写も見られる。特にChapter2では各メンバーに関する掘り下げが顕著で、一人一人が抱える問題にもスポットが当たった物語も見逃せない。
とはいえ、ここで熱を込めて解説を行ってはみるものの、肝心のストーリーに関しては全編英語という部分が大きなネックとなっているのは難点だ。今回の記事を書くにあたって作中の掛け合いの内容を大まかにでも知りたいと思い、自身の趣味も兼ねてChapter 1の全文を自動翻訳を駆使して解読してみたところ、キャラクター毎の個性がかなりしっかりと設定されていたことが伝わってきた。
自動翻訳を駆使して各テキストを読み解いてみると非常に賑やかなノリとなっている事が窺えるが、開発者のホームであるドイツのゲーム(もしくはアニメ)文化ならではのローカルネタと思しき表現も含まれていると見られ、現地、あるいは特定の言語圏地域で暮らす層以外の対象にとっては、作中の元ネタやノリを100%楽しむことが少々困難といった向きもある。もし将来的に可能であるのならば、しっかりとしたローカライズによる日本語でのテキストを是非とも読んでみたいと願うばかりだ。
当記事では、”日本語に対応していない”という一点を唯惜しむ、という偏りの強い評価内容となってしまったが、肝心のゲーム部分に関しては「挑戦モンスターを選び、対抗しうる最適編成を組んでバトル開始」といった基本部分と、メンバー個々が保有する各スキルの特性と説明さえ抑えておけば、これと言って困ることなくプレイ可能だ。
特にChapter2の最終ボスはかなり手強く、1回毎のコマンド指定が勝敗の命運を分ける程。幸いにも、ストーリーモードにおいては負けた際のリスクは一切ないので、辿り着けたプレイヤーは諦めずに何度でも挑んでみよう。
本作「8 Colors Star Guardians +」は「クラシカルなグラフィック」且つ「ターン制コマンドバトル」が大好物、というプレイヤーにとって相性の良い作品となっている。言語面のネックはあれど本タイトルに興味がある、という方は是非お試しあれ。
評価
個人的スコア(10点満点中) | 7.5 |
---|
良い点
- クラシックコンピューターに代表される8色パレットデザインの懐かしいテイストのグラフィック
- ターン制コマンドバトル&テキスト会話のみで構成されたシンプルなゲーム性
- 今どきの漫画、アニメ作品のノリで展開する登場人物同士の濃密な掛け合い
惜しい点
- 日本語に一切対応していない(キャラ同士の掛け合いやストーリーを追う上ではネックとなる)
- 最適な編成以外ではまず撃破できない、といった強さを持つボスが多く、討伐順に関する自由度は低め
- 追加コスチュームの入手難易度が全体的に高い
©jellyjelly 2020 基本情報 タイトル 探光エスパシオ(Espacio Cosmic Light-Seeker) 対応機種 Nint[…]
おまけ:キャラクター別スキルリスト
スターガーディアン各メンバーの必殺技を紹介。
※必殺技の大半はゲーム進行に応じて習得可能である仕様により、基本的に以下の表にはネタバレが含まれています。目を通す際はあらかじめご了承下さい。
Rhea | ||
---|---|---|
技名 | 消費SP | 説明 |
Attack | 【敵一体】通常攻撃 | |
Red Sun | 55 | 【敵一体】大ダメージ、トリプルパンチ、物理攻撃 |
Searing Crush | 35 | 【敵一体】対象のDEFに比例したダメージ |
Energize | 40 | 【味方一人】KOした味方1人のHPを回復 |
Rally | 【味方一人】HPを回復 |
Bree | ||
---|---|---|
技名 | 消費SP | 説明 |
Attack | 【敵一体】通常攻撃 | |
Eternal Blue | 110 | 【敵一体】電撃ダメージ。 更に次の行動が早く周って来る |
Bubble Shield | 50 | 【味方全体】HPを回復。更に火/水ダメージを軽減するBubble状態にする。 |
Energy Spark | 【味方一人】味方1人のSPを回復 | |
Burning Ardor | 45 | 【味方一人】対象の次の攻撃の威力が3倍になる |
Juni | ||
---|---|---|
技名 | 消費SP | 説明 |
Attack | 【敵一体】通常攻撃 | |
Electro Ride | 45 | 【敵一体】電撃ダメージ。 更に次の行動が早く周って来る |
Faraday Cage | 90 | 【敵一体】低威力の電撃気ダメージ、更に相手の行動順を遅くする |
Energize | 40 | 【味方一人】KOした味方1人のHPを回復 |
Crescent Slash | 65 | 【敵一体】敵一体に物理属性の大ダメージ |
Dua | ||
---|---|---|
技名 | 消費SP | 説明 |
Attack | 【敵一体】通常攻撃 | |
Aurora Neon | 95 | 【敵全体】デュアの究極光線。 敵全体に命中する |
Inversion | 50 | 【敵一体】対象の”弱点”と”吸収”の性質を入れ替える |
Purge | 50 | 【敵一体】対象にかかっているバフを解除する(特定のバフに対しては無効) |
Aurora Glimmer | 75 | 【敵一体】対象に無属性のビーム攻撃。命中率が高い |
V’iri | ||
---|---|---|
技名 | 消費SP | 説明 |
Attack | 【敵一体】通常攻撃 | |
Emerald Saber | 95 | 【敵一体】プリンセスの究極技。 高出力エネルギーによるダメージ |
Sharpen | 45 | 【味方一体】対象の次の攻撃の威力が3倍になる |
Energy Engine | 40 | 【味方全体】パーティー全員のSPが全快 |
Emerald Shine | 190 | 【敵一体】Emerald Saberを凌ぐ高威力の無属性エネルギーによるダメージ |
????? | ||
---|---|---|
技名 | 消費SP | 説明 |
Attack | 【敵一体】通常攻撃 | |
Quartz Slasher | 75 | 【敵一体】?????の最強技。高出力の闇属性ダメージで、対象を出血状態にする |
Phase Shield | 120 | 【味方一体】対象の次の1ターンの間、あらゆるダメージを無効化 |
Stun Slash | 70 | 【敵一体】敵を気絶させる攻撃 |
Two-Tails | 45 | 【味方一体】対象の次の 1ターン中、全ステータスが2倍になる |