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基本情報
タイトル | バトルモンスターズ |
開発/販売 | ナグザットソフト |
機種 | セガサターン |
発売日 | 1995年6月2日 |
備考 |
作品概要
「バトルモンスターズ」はナグザットソフトが贈るセガサターン用の対戦型アクションゲーム。
モンスターズという表題通り、実写取り込みとCGの混合によって生み出された幻想的な世界観と、クセの強い怪物達が揃うキャラクターたちが大きな特徴だ。
怪物魔物同士が争う世界が舞台となり、魔界の王が開催する競技会に勝利したものには以後、一千年の間支配する力を授けられるという。
競技会に集った12種族の怪物たちはこの権威の座を奪うべく、勝ち残りの戦いを繰り広げていく。
操作キャラクター
本作で操作可能となるのは計12のキャラクター達。そのいずれもがモンスターで構成されている。
個性豊かな怪物達がプリントされたタロット風のカードが並ぶキャラ選択画面で、一人を選んでゲームスタート。
モンスターはスケルトン、バーバリアン、メデューサなどいずれも神話で聞かれるデザインの者が多数登場。
各キャラの名前はキ・バ、マカリュード、ストロベリー・ジャム、チリ&ペッパー、ハートヒート・ハーンなど何処か海外ロックバンド名を彷彿とさせるようなものばかり。
どんな動きをするのか? どんな技を繰り出すのか? 一見だけでは想像もつかないキャラもいるが、それゆえにいずれの面子も怪しい魅力に満ちている。
操作アクション
バトルモンスターズの操作方式は比較的シンプル。以下で簡単に説明していこう。
Aボタンでパンチ系、Bボタンでキック系の攻撃をそれぞれ繰り出せる。
勿論攻撃手段はこれだけではなく、十字キーとの組み合わせによってキャラ毎に様々な派生技や必殺技を発動させることが可能だ。
Cボタンでアピール(挑発)を繰り出せる。
試合中は画面下部のマナゲージ(緑色のゲージ)が常時フラフラと増減しており、タイミングを見計らってアピールを繰り出す事でMANA OK!の表示と共に一時的にマナがMAX状態になる。
そしてアピールが成功し、マナがMAX状態となったこの時に限って超必殺技が発動可能となる。マナMAX状態は1試合で何度でも狙うことが可能。
超必殺技は命中すれば大きく相手のライフを削ることが可能だが、マナMAX状態は10秒ほどしか効果が持続しないため、1回で決められるチャンスは余り長くはない。
アピールと共に確実に決められる状況でのみ使っていきたいアクションだ。
L、Rボタンで左、及び右方向へのダッシュ移動が
X、Y、ZボタンではSpecialジャンプをそれぞれ利用できる。
Specialジャンプは通常のジャンプよりも高く飛翔できるだけでなく、ステージ毎に高所に設けられている足場へと移動することが可能だ。
地上での駆け引きの最中から高所に飛び移ることで地上戦を回避したり、相手から距離を離したい場合などに利用できる。上手く使って行こう。
キャラ同士が近づくことでカメラがズームイン、離れればズームアウトするシステムを採用しているが、前述の足場の仕組みも伴って左右だけでなく上下にも画面スクロールするのも特徴の一つ。バトルステージの広さを体感できる。
極一部ではあるが、場外負け要素が盛り込まれているステージも存在する。
リングアウトすると同時に上画像の食虫植物のような生物に丸呑みにされ、KO負けという屈辱的な負け方を味わうことに…。
1人用モード
「バトルモンスターズ」には1人用モードと対人モードの2種類が用意されているが、比較的メインとなるのはストーリー色の強い1人用モードにあると言えるだろう。
1人用モードは同キャラ対戦を含む計12人を相手に、各対戦相手と戦って勝ち抜いていくモードだ。
勝負のルールは既存の対戦型格闘ゲームに倣った2本先取方式。
制限時間は砂時計の形をしたゲージで示され、砂が全て下に落ちきる前に赤いロウソクのライフゲージをより多く奪った方が勝利となる。
2プレイヤー側の途中乱入による対人プレイも完備されており、この辺りはアーケードゲームを意識した作りになっている。
同キャラ対戦を含む12体の対戦相手に打ち勝つことで、最後の対戦相手である4精霊のBIG 4が登場。
最終戦ではBIG 4の1体ずつを相手にした4本先取制の連戦となる。
4体いる精霊たちはいずれも手ごわいが、一戦ごとにその戦い方も異なるのが面白いところだ。
プレイ後の感想
本作が発売された1995年は、対戦型格闘アクションというジャンルがすっかり定着した頃で、同ジャンルにおいてはアーケードゲーム含め、各プラットフォームでもそれまでに多数のタイトルがリリースされていた。
そんな中でもバトルモンスターズは当時、海外を中心に複数リリースされていた実写取り込み系の格闘アクションにおいては、操作やゲームバランスのクセが比較的少ない作品になっているので、この怪しい雰囲気に惹かれたならば手に取ってみて損はない。
今回は1人用モードを中心に紹介してきたが、勿論プレイヤー同士による対人プレイはより熱い駆け引きを楽しめるので、プレイ環境があるならば本作の不思議な魅力と共に堪能してみよう。
評価
個人的スコア | 6.5(10点満点中) |
良い点
惜しい点